超電磁マシーンボルテスX
全話解説
第10話 ボルテス合体不可能

脚本:田口章一 絵コンテ・演出:高橋資祐 作画監督:高橋資祐、金山明博(総作画監督)


 ボルテスXの弱点は合体にあり。ズールはボルテスXの超電磁エネルギーを分析する為に獣士ボンボスを開発。これで超電磁エネルギーを解析する考えなのだ。
 ボアザン星の攻撃に遭った世界各国が再興を始め、東京において彼らの代表が参加して第二次国際防衛機構が開かれたが、 ボアザン星からの脅威に備えるより、各国の利益を争うのみ。浜口博士は国家間の紛争を片づけ、協調する為に世界防衛機構の設立を提案するが世界各国の醜い争いは終わらない。
 そこにボンボスが襲来。ボンボスの物凄いスピードを前にボルトマシーンは苦戦を強いられてしまう。ボルトマシーンは合体するも、ボンボスのカメラアイによって超電磁エネルギー発生装置の場所を突きとめられてしまった。
 ボルテスXに合体して超電磁ゴマで簡単にボンボスを葬り去るも、あまりにも弱いボンボスを前に浜口博士は危険を感じた。戦いの後浜口博士はボンボスに不安を抱く。タッコからのデータではボンボスはX線でボルテスXを透視していたようだが謎は解明されない。また先程のボルテスXの活躍を目にした世界各国代表はボルテスXがいれば大丈夫と考えてしまい、世界防衛機構の設立は白紙となってしまった。世界各国の無責任な方針に苛立つ健一達だが、浜口博士は世界の為に戦うボルテスチームが何故世界に文句を言う理由があるのかと一蹴してしまった。例え世界首脳の横暴さに心を痛めながらも。
 ズールはボルテスXのデータを解析して超電磁には超電磁を。ハイネルの信頼を得て超電磁発生装置を搭載した獣士を開発に急いだ。 奴隷が酷使される中で開発された獣士はナマズをモチーフにした獣士ナマズンゴだ。
浜口博士は意外な方法で獣士が襲い掛かると察し、ボルテスチームへ警戒を命じたが既に5日間獣士が登場しない。そんな時にナマズンゴが出現。ブイトゥゲイザーが開始された瞬間ナマズンゴの超電磁発生装置が発動。超電磁に超電磁が撃ち消されてしまい、ブイトゥゲイザーは破られてしまう。もう一度試みるもやはり効果はなく、ナマズンゴは強力ナマズンゴへパワーアップ。合体を破られたボルテスXに世界各国は危機に陥った!!


絶体絶命合体破り!!
 ボルテス前半最大の危機ともいえる合体破り編。電気には電気。超電磁には超電磁の流れで登場した獣士ナマズンゴはまさにボルテス破りにうってつけの獣士として登場しています。合体が破られる展開はともかく、それに絡めて世界各国の利己的な描写を挟む点はさすがリアル要素をスーパーロボットへ取り入れた長浜ロマンロボシリーズならでは。世界がボルテスXに頼り切っているのに合体できなくなったらどうするのかを上手く描写して危機感を表現できています。


今回の突っ込み

今回の合体破りでしたが、よく考えれば離れた場所でボルトインすればセーフではないでしょうか?この話は以前どこかで見た時超電磁発生装置が破壊されて合体が出来なくなったような記憶でしたが、記憶違いでしたしなぁ……


次回予告(担当ナレーション;市川治)

超電磁を破られ合体不可能になったボルテスXは、大損害を受けてしまった。全滅の危機が迫るビッグファルコンに、五人の命を賭けた秘密兵器ウルトラマグコンが今その姿を現す!!
次回ボルテス「よみがえるボルテスX!」にご期待ください!!

BACK BACKNEXT

inserted by FC2 system