合身戦隊メカンダーロボ 全話解説
最終回 メカンダーロボよ永遠に

1977年12月22日 脚本:海堂清彦 演出:中野健治 作画監督:村田四郎


 大宇宙のかなた、オリオン星雲の中のガニメデ星は環境破壊によって荒廃していた死の星だった。ガニメデ星に住むヘドロン皇帝は、移住の為に第2の標的を探していた。
 
公害によって生まれたヘドロンは、捨てられた文献や故障したコンピューターなどを取り込んで膨大な知識を手に入れることに成功。そのままガニメデ星を侵略し、作り上げた腹心オズメルに、ガニメデ星人のサイボーグ化を実行させ、汚染された星々を侵略して、大宇宙の帝王になる事をヘドロン皇帝は企んでいたのだ。

 しかし、彼の野望の実現は、まさに難航状態だった。派遣した侵略部隊は帰ってくる事もなく、大自然の自浄作用によってガニメデ星は自然を取り戻し始め、ヘドロン皇帝が住めない星になってしまったのだ。その為ヘドロン皇帝は、公害に汚染された星として、地球への侵略を急いだのだ。
 
 ヘドロン皇帝が仕向けたオズメル率いるコンギスター軍団は、圧倒的な軍事力で地球の95%を支配した。しかし、残り日本のみという状況の中で現れたメカンダーロボによって、メカ獣は次々と倒された。メカンダーロボの活躍とともに防衛軍も勢いを取り戻して、遂には空中要塞都市は沈み、オズメルも戦死した。

 命運をかけた地球への侵攻作戦も失敗に終わり、ガニメデ星の自然も取り戻され、ヘドロン皇帝の体が川へ崩れ落ちていく。自らが侵攻作戦に挑むと言い残して、彼の体は宙に散った。
 
 遂に長い戦いが終わり、ガニメデ星は新たな惑星としてのスタートを切ろうとしていた。合身戦隊のメンバーは、ガニメデ星へ向かうが、ジミーの心は晴れなかった。何故なら、廃墟が多く佇むその星は、もう、幼いころの自分がいたガニメデ星ではなく、ガニメデ星人は皆サイボーグに改造されてしまい同じ星の仲間もいない。そして母への再会も果たせることなかった。15年ぶりに足を踏み入れたその星はジミーが望んでいた星ではなかったのだ。

そして、ジミーは一人で去った。共に闘ってきた仲間たちに何も言わないまま。彼の向かった場所を知る者は誰もいない。

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