超電磁ロボコン・バトラーV 全話解説
第41話 卑怯!悪魔の人質作戦

脚本:辻真先 絵コンテ・演出:寺田和男 作画監督:坂本三郎、金山明博(総作画監督)


 新しい酒場が出来たと知った四ツ谷博士は久しぶりに息抜きとして竹田市に出発する。だが竹田市は突如強力なエネルギーバリアーに覆われてしまい四ツ谷博士や市民が閉じ込められてしまう。彼らを救う為にバトルチームが出撃するが、バリアーを破る事が出来ず、マグマ獣ドリンガーが出現する。コン・バトラーVへ合体して迎撃しようとするが、ダンケルはエネルギーバリアーには大勢の市民が捕らわれており、何時でも彼らを殺す事が出来ると脅迫する。これによりコン・バトラーVは手を出せなかった。
 四ツ谷博士は同じ周波のエネルギーを叩きつけて、エネルギーバリアーのエネルギーを飽和する事を提案。街の教会へ12時になれば一斉に教会の鐘を鳴らすよう奔走するが、一人では手が回らない。そんな時に一人の暴走族の少女・マリアが彼に協力し、彼女のバイクで街じゅうの教会を回るが、その彼女もエネルギーバリアーからの衝撃波を受けて重傷を負ってしまう。助かる見込みがないと悟った彼女は最期に竹田市を見せてほしいと言い残して息絶えた。マリアの死を知って暴走族の仲間達が駆けつけた。4歳で両親を亡くしたマリアにとっては竹田市は両親との思い出が残る都市だった。それゆえに彼女は故郷の街を守りたかったのだ。マリアの遺志を継がんと暴走族たちは四ツ谷博士の作戦に協力。遂に街じゅうの鐘は鳴り響き、エネルギーバリアーは消滅。足枷のなくなったコン・バトラーVは怒りの反撃を叩き込んでドリンガーを粉砕。故郷を愛する一人の少女の愛が卑劣な人質作戦を打ち破ったのだ。


孤児の暴走族マリアは街をただ愛した。

 やや私情の話ですが、名無しがコン・バトラーVを視聴した最初のエピソードが実はこれだったりします。思えば10年ほど前になりますが、新しいレンタルビデオショップが開き、そこで今まで何となく気にはなっていたものの、ビデオがない故に借りる事が出来なかったコン・バトラーVがそこに全巻置かれていました。ただ余程コン・バトラーVが市民にとっては珍しかったのか、10巻までが貸し出し中で、たまたま借りられていなかった11巻を借り、最初に視聴したのがこの話だったのです。当時コン・バトラーVはガルーダと思っていただけに、全く知らない敵が出てきて戸惑ったのもいい思い出です。それから最終巻まで視聴(それ以前の巻を借りなかったのは多分名無しがそこまでロボットアニメ自体に興味がなかったからかもしれません)したのですが、最終回までは記憶があまりなく、第41〜44話が妙に覚えている理由は、それからしばらくしてレンタル落ちのビデオで11巻を購入していたからだったりします。
 4本のうち名無しが特に覚えていた回がこの41話で、今視聴して思った事は四ツ谷博士よりも豹馬を閉じ込めさせた方が面白かったかもしれません。何故ならマリアは暴走族で孤児と豹馬と共通点が多かったからです。そんなマリアに兄妹のように接する豹馬の姿も見たかったし、ドリンガーに好き勝手された事より、マリアを失った事で豹馬の怒りを燃えさせてほしかったのですが、そこは次回と被る所があったのかもしれません。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション全話・キートン山田)

南原コネクションに送り込まれた黒い魔の手の正体は何か。マグマ獣ハリネズラーの攻撃を前に、時限爆弾の罠が豹馬を襲う。手段を選ばぬ卑劣なワルキメデスに怒りの超電磁スピンが炸裂する。
次回コン・バトラーV「清き瞳の暗殺者」にレッツ!コンバイン!!

BACK BACKNEXT

inserted by FC2 system