超電磁ロボコン・バトラーV 全話解説
第46話 仮装舞踏会は死の香り

脚本:田口章一 絵コンテ・演出:斧谷稔 作画監督:塩山紀生、金山明博(総作画監督)


 国連ではコン・バトラーVの活躍を称えてバトルチームの祝賀会を開く事が決まった。ワルキメデスはニューヨークで開かれる祝賀会場にリモートコントロール手術を施したどれい人を潜り込ませてバトルチームの暗殺を企てる。
 一方その祝賀会だが、豹馬やちずるはもしコン・バトラーVの不在に南原コネクションが攻められたらと考えて今一つ参加に乗り気ではない。しかし南原博士はコネクションの予算を増やす必要もあり、また世界へ牙を伸ばすキャンベル星人の攻撃に対し、コン・バトラーVの存在をアピールする事で人々を安心させ、団結を深める事が世界を守る強力な力になると説得。それに応じたバトルチームは早速ニューヨークへと出発した。
 ニューヨークで大勢の人々に歓迎されるバトルチーム。ところが豹馬の元に一人の少女が飛び出してきた。彼女は五条しずか。太陽学園の後輩であり、今は五条家の養女としてパーティーに参加していたのだ。彼女から仮装舞踏会への参加を快諾する豹馬であったが、しずかとその父はワルキメデスに捕まってしまい、リモートコントロール手術を受けてしまう。
 国連の会場で記念品を授与し、ホテルへ向かうバトルチームだったが、どれい人部隊がバトルチームに奇襲を仕掛けてきた。間一髪豹馬達は刺客を撃退するが、この件で国連側はパーティーどころではなくなり、バトルチームも犯人捜査の為に非常任務へ就く事になる。そんな豹馬がパーティーに出席しない事を五条親子は残念がり、豹馬とちずるだけでもいいから参加してほしいとの頼みに、十三達は五分、十分なら3人でも大丈夫だろうと彼らを仮装舞踏会へと送り込んだ。
 仮装舞踏会に出席する豹馬とちずるだが、そこにマグマ獣ワニンガが出現したとの報せが入った。直ぐさま現場に急ぐ豹馬とちずるだが、舞踏会の客は既にリモートコントロール装置が仕込まれており、静香を始めとする客が彼らに襲いこまれる。現場から脱出した豹馬達は、ワルキメデスの車にアンテナがある事に気付き、車で乗りあげてアンテナを破壊した。
 一方バトルマシン3機が護衛についていたケネディ国際空港ではワニンガにバトルマシン3機と国連軍が迎撃に当たっていたが旗色は悪く、体当たり戦法で一か八かの勝負に出ようとしていた。間一髪バトルジェットとバトルマリンが到着し、コン・バトラーVへコンバイン。だが、ワニンガのビルを人質にしての攻撃に先手を取られてしまい、スピンアタックに苦戦するが、国連軍の援護でワニンガに隙が生じ超電磁スピンでワニンガを葬り去る。コン・バトラーVと国連軍の活躍でニューヨークの危機は守られた。五条親子を始めとする操られた人々も救われ、世界の人々の団結の力を改めて実感したバトルチームであった。


名もない兵の助けで危機を突破

 ヒーローがここまで歓迎されるエピソードもなかなかないものです。コン・バトラーVにしても珍しい世界各国の人々の団結が描写されたエピソードで、主役の危機を名もない防衛隊が救う描写はボルテスXでも見られましたが、国防軍がやられ役に収まっていない分こっちの方が立場的にはいい感じかと。(同期の作品ではグロイザーXやメカンダーロボでも名もない兵士の活躍をクローズアップしていました)
 しずかのドラマはちょっと弱く、もう少し彼女の性格を表現しても良かったような気もしますが、寝ているしずかの頬にキスする豹馬に対し、ちずるがねだれば、まさかのファーストキスネタが出た事は良しとします。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション全話・キートン山田)

突如、将軍ダンゲルが降伏をしてきた。その裏に隠された恐るべきワルキメデスの作戦とは何か。キャンベル星の秘密基地に突入した豹馬たちを謎の爆発が閉じ込めてしまった。コネクションに仕掛けられた時限爆弾に今、爆発の時が迫る。
次回コン・バトラーV「ダンゲル捕虜となる」にレッツ!コンバイン!!


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