無敵鋼人ダイターン3 全話解説
第18話 銀河に消えた男


脚本:星山博之 絵コンテ・演出:藤原良二 作画監督:田島実


火星からのSOS通信。助けを求める男がミナモトだと知り、万丈はすぐさまマッハアタッカーで向かった。ミナモトは父の助手を務めた男であり、そんな彼は万丈へコマンダー・スペシャル1号の存在を万丈に告げる為逃亡してきたのである。しかしスペシャル1号が操縦するラインダーが襲いかかり、マッハアタッカーでは歯が立たない。ダイターン3を呼んで立ち向かおうとするが、妨害電波によりダイターン3は出撃出来ない。
 しかしミナモトは自分は殺されないと万丈に言う。なぜならば彼はドン・ザウサーからすればメガノイド製造の第一人者として知られているからである。万丈は何故父の助手であり、メガノイドの恐ろしさを知る彼が何故メガノイドの製造に協力するのかと糾弾する。ミナモトは父・破嵐創造はサイボーグを平和的な利用の為にサイボーグを生み出していたが、そのサイボーグが自分達の力に過信してしまった事が汚点だったのだ。ミナモトは人間と協調できるサイボーグの原型を開発したが、それは命令に忠実なサイボーグ。それがドン・ザウサーに忠実なスペシャル1号だったのだ。彼の使命はミナモトを捕まえる事なのだ。
 一方ビューティ達は万丈達を助けようとしたが、ラインダーに捕えられてしまう。彼らを助ける為にマッハアタッカーが飛んだ時、ミナモトをソルジャー達が狙う。間一髪ラインダーから逃れた万丈はなんとミナモトを射殺しようとしていたのだ。しかしこれはこの場から切り抜ける為の演技。そうとは知らずスペシャル1号はミナモトを生きて取り返す為にマッハアタッカーの脱出を許してしまう。そのままダイファイターと合体しようとした時、メガボーグと化したスペシャル1号がコクピットに鉄拳をぶち込み、ミナモトはバインダーへさらわれてしまう。
 ダイターン3へ変形しスペシャル1号を退けようとするが、スペシャル1号の捨て身の攻撃でダイターン3は致命傷を負ってしまい、ラインダーは宇宙へ消えてしまう。
 だがミナモトはソルジャー達を皆殺しにして、コロスからの帰還を拒んだ。それはかつて万丈の脱出を助けた男が出来る精いっぱいの抵抗だったのかもしれない。


平和利用の理想はメガノイドに忠実なコマンダー
4巻の中では正直なぁ……って感じです。ミナモトはサイボーグを平和利用する事を目的としているのはいいのですが、結局彼は平和利用の一歩としてドン・ザウサーに忠実なコマンダーを開発してしまった事でちょっとあれ?みたいな雰囲気です。ミナモトの最後も今一つぱっとしないもので、終盤に挿入された回想シーンも取ってつけたような感じで説明不足でした。作画の方も4巻の面々(富沢和雄さん、山崎和男さん、加藤茂さん、重塚我子(湖川友謙さん))のメンツと比べると田島実さんの回は特に際立った個性がなく、出来がいい方でもないのでパッとしない印象です。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション全話・鈴置洋孝)

月に向ったビューティー号。巨大なマグネットアンカーが捕まえる。二人の部下を従えたコマンダーバンチャーの命を賭けた作戦とは何か。今、巨大な歯車がその姿を現した。
次回無敵鋼人ダイターン3「地球ぶった切り作戦」にカムヒア!

BACKBACKNEXT

inserted by FC2 system