UFOロボグレンダイザー
全話解説
第30話 赤い傷跡のバラード

脚本:田村多津夫 演出:川田武範 作画監督:森利夫


 動物園に飛来した小型隕石はライオンを気絶させるほどのエネルギーを放出する特殊物質でもあった。 研究所で調べるとどうやら宇宙の自然物質らしく、おそらく巨大隕石は屈指のエネルギーを誇っているだろう。もしベガ星連合軍に渡ったら大変だ。甲児はなおさら新型円盤開発を急いだ。
 一方ベガ星連合軍は既にその隕石を駆使して新型円盤獣ゴダゴダを開発していた。ゴダゴダの性能を試さんばかりにズリルはゴダゴダを出撃させる。
 そして新型円盤が完成。だが試験飛行の日は激しい雷雨が襲い、甲児は試験飛行を観光するが、雷が落ちて甲児は感電。それを救った大介も破損した発射台の鉄柱がぶつかり腕を負傷してしまった。とりあえず平静を装う大介だが、ゴダゴダの出現を前に出撃しようとした矢先に傷が悪化して気絶してしまった。博士が調べると大介の腕の傷は放射能によるもので、以前受けた傷が落雷で悪化したものではないかと推測する。そのことを知った甲児は己の責任を感じてまだ非武装にもかかわらず新型円盤で出撃した。
 博士の用意した鎮痛光線で大介の傷は収まった。博士に大介は傷のことを説明する。腕の傷はフリード星で放射能爆弾を被爆した時に負った傷なのだ。
 デュークはスペイザーで出撃して甲児の後を追う。何時か痛み出すと思っていたこの傷が痛んでしまった。だがまだ死までの時間は用意されている。いまは少しでも早くゴダゴダを倒すのみだ。墜落した円盤に代わってゴダゴダに挑むグレンダイザー。分離しての同時攻撃に苦しめられるが、ゴダゴダの電撃攻撃が+と−が存在していると気付き。うまく敵を誘導して互いを衝突させることに成功。スペースサンダーとダブルハーケンで2機を仕留めた。
 辛くも戦いに勝利したが、ベガトロン放射能の傷を完治させることは現代の科学では出来ない。大介はただ胸に傷が達して死を迎えるまでにベガ星連合軍を粉砕することを誓うのだった。


無謀極まらない兜甲児
 兜甲児、おそらく今回が(今のところ)1,2を争う無謀っぷりを発揮しています。雷雨の中の試験飛行ネタはまだしも、武装がないのに大介の償いとしてゴダゴダに向かうのですが……やめてください。どう考えても死亡フラグじゃないですか。武装がないのに、まして円盤ではどうやって戦えというのですか。
 まぁ甲児の無謀ネタはほどほどにして、今回、デュークに残り僅かな命だと明かされるロボットアニメでは異例の展開。残りわずかな命とも戦う主人公は当時新鮮だったのではないでしょうか。
 最後の大介のバラードも必聴です。


今回の突っ込み

ベガトロン放射能の傷が再発するのは、雷によるものと言っていますが、本編の映像ではどう考えても柱が腕にぶつかったからだと思いますが。いわば、柱が帯電していたからかと考えましょうか。


次回予告

風薫る5月。ボスはTFOを失った俺を励ますために苦心の作ボススペイサーに合体して牧葉牧場にやってきたんだ。だが再会の喜びもつかの間。牧場は円盤獣とミニフォーの猛攻撃を受ける。グレンダイザーとボスボロットが大活躍するぜ!
次回UFOロボグレンダイザー「空に花咲けボスの友情」見てくれよ!

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