トラウママンガシリーズ

 第2回 機動戦士ガンダム カードビルダー戦士
2007年〜2008年 ガンダムエーススペシャル
津島直人(監修;バンダイナムコゲームズ)

最終回・ビルダー魂は宇宙を駆ける!
(ページの都合上画像の順番は右から左に見てください)

いろいろ飛ばしてついに大との決勝戦が始まった。だがいきなり彼はシャアに乗っ取られたかのように人が変わり、その思念を何やらララァらしき女性が感じ取っていた。


鳥瀬津は謎の人物の正体だった大の妹聖羅に彼がシャア・アズナブルの魂が乗り移っていると聞かされ、もう一人別の人物にとらわれた人間のところへ向かう。大、いきなりライバルポジションから地位がガクッと落ちました。
そして扉の奥にはさらわれていた戦士の両親と、星の屑成就をたくらみおそらくガトーに取りつかれた牙刀(何故か我刀に誤植されています。)の姿が。
……ガトー少佐、本当にこんなところで何をやっているのですか。あと閣下はどこへ行かれたのでしょうか?

戦士が覚醒して会場が爆発すると(しかし本当によく爆発するマンガだ)、上空になぜか巨大隕石が。どうやらデラーズ社宇宙開発部(……。)の鉱山隕石ですべてのビルダーを星屑にしようと企むベタで、あまりにも唐突すぎる展開に。
これを食い止めるためカードビルダー一同が立ち上がる。仁も、思わせぶりな登場をして置いて結局
活躍するどころか名前すら分からなかったライバルたちも、さっき死んだはずの羅瑠もその中にいた。

そしていつの間にか正気を取り戻した大と戦士の力で隕石は粉々に砕け散った。

すべての戦士(ビルダー)たちよ魂の扉を開け。
まだ見ぬ友達(ライバル)はすぐそばに来ている。
君たちはまだ戦い(あそび)続けなければいけないのだから。

総論


えー。カードビルダー戦士ですが、読み終わっての一言は
「ふざけるな」の一言に尽きます。私はネタマンガのつもりでこれを買いませんでした。単に津島先生のファンだったから買ってみたものの中身が……だったのです。弟に見せたら普通のネタマンガなら喜んだり突っ込んだりしますがこの作品に関しては無言でこのコミックスを投げ捨てました。
それだけこれがアレな作品だったとしか言いようがありません。
基本的にネタマンガはネタだけどついついのめり込んでしまう面白さがある良いネタマンガ(ボンボン版Vガンダムやスピナーキング翼など)とただ呆れるだけの読むことに苦痛を伴う悪いネタマンガと別れますがこの作品は間違いなく後者に当てはまります。絵は好みでMS描写も上手でしたがただそれだけしか長所が見つからない困った作品です。まともに戦っていたのも第1話だけで、第2話から雷が落ちるわ、カードが進化するわ、端折られるわのオンパレード。最終回に至ってはもはや投げやり感とカオス感が不協和音を奏で、最後のナレーションもあきらかにバンナムのお偉いさんからの言葉で締めくくられています。
スピナーキングは笑いながらこのページを作っていたのですがこの作品に関しては正直頭が痛くなるような感じでページを作っていました。

とりあえず付録にリアルタイプガンダムのカードがついてますが正直この本を買うとしたらそのカード目当てでしょう。未だに私はこのカードの封を開けていません。正直誰かに渡してもいい気がします。

あとこのマンガを執筆された津島先生は現在ケロケロエースで「SDガンダム三国伝」を、ブンブンでトランスフォーマーを連載中で、最近の代表作では「ゲッターロボ飛焔」や「Zガンダム〜星の鼓動は愛〜」などのロボットマンガを執筆されています。基本的にクオリティが高い作品を執筆されているのでこの作品が駄作すぎるからと言って津島先生のほかの作品に危機感を抱かないようにしてください。

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