全登場人物徹底紹介


 闘士ゴーディアン全73話に登場するメインキャラを紹介します。当時、大多数ともいえる様々なメカコン隊員や市民がサブレギュラーとして配置されているのがポイントです。

ゲストキャラ

 ダイゴ大滝(安原義人)1〜73話

 主人公。少々血の気があるお調子者の二枚目半、義理人情に厚く、曲がった事を嫌う強い正義感の持ち主。カーペ・ヴィレッジのフットボール選手として名を知られていたが(第7話)、自分の腕を試す為にヴィクトール・タウンのメカコン第18連隊に入隊。身体能力、電子ロープ、ザップガンの腕はトップレベルだが、規則や規律に縛られる事が嫌いな模様で、田舎育ちのせいか世間の常識を知らない所がある(第6、48話)

 祖父の手で育てられ、家族の存在を知らなかったが第2話で姉と父の存在、自分がゴーディアンを操縦する宿命だと知り、メカコン隊員の二足のわらじでマドクターの侵略に立ち向かう。
 第28話でメカコンの面々に自分がパイロットであることを明かす。以降後ろめたい事がなくなったこともありメカコンの中心人物として振舞い、メカコン、後のサントーレ隊の一員として、またゴーディアンのパイロットとして統率力と責任感を強くもつようになっていく。
 第43話で、生まれて間もない自分をゴーディアンへ同調させるための手術が行われたことが判明する。この事はダイゴも少々動揺したが、その後悩む様子がない所から、受け入れる事が出来たと思われる。

 演じる安原義人さんは飛鳥天平(マシーンブラスター)、柊弾児(未来ロボダルタニアス)、ジュリィ野口(宇宙大帝ゴッドシグマ)などで知られる
クリント

 ダイゴの相棒ともいえるメカ豹。強力な牙はバトルピューターを簡単に砕き、闘銃士にもダメージを与えることが出来るほど強力。あらゆる場所に適応しており、宇宙でもゴーディアンの肩の上に乗って共に行動する事が多い。またダイゴだけでなく、彼と親しい人物の命令にも忠実という高等な頭脳を持つ頼れるペット。オイルスープが好物(第3話)

 だが、序盤では活躍が多かったものの、サントーレ編以降では今一つ目立たなかった印象も強い。せいぜい目立った回はクリントが主役を演じる第32話ぐらいだろうか。しかし、最終回ではゴーディアンを庇ってマドクターの攻撃を受けて消滅。ダイゴにとって長年の相棒を失った怒りは大きかった。
ピーチィ(井上瑤)1〜6、8〜19、21〜29、31〜44、46〜48、51〜64、66〜73話

 第18連隊に所属するヒロイン。おてんばな性格でダイゴに好意を抱いているようだが、やはりこの手のヒロインゆえになかなか素直になれない模様。ホバーの腕はトップクラスで戦闘能力も劣らないミス18連隊。
 なお第18連隊のピーチィは紅一点と誤解されそうだが、第11話の描写では、その他の女性隊員もいるようである。女性によるメカコン部隊の存在は第19話ではウーマンディフェンス隊が存在しているようで、サントーレ隊に改名されてからは女子部隊として統一されたようであり、隊長として指揮を執る場面もちらほら見られる。
 一応ヒロインなのだが、ゴーディアンにはヒロインが多々存在していた事や、たまに出番が与えられない事もあり、今一つ存在が薄かった気がしないでもない。ダイゴとの仲も進展したかどうかは微妙である。しかし生前の母・マルテがダイゴにピーチィを託すと頼んだ事から多分大丈夫であろう。
 演じた故・井上搖さんは、セイラ・マス(機動戦士ガンダム)が特に有名だろう。他のロボットアニメではヒロ(黄金戦士ゴールドライタン)、フォルモッサ・シェリル(伝説巨神イデオン)、三条レイカ(無敵鋼人ダイターン3) 等で知られる。

ダルフ(鈴木清信)1〜6、8〜19、21〜24、26、29〜36、38、40〜42、44、46〜53、55〜64、66〜73話

 第18連隊に所属し、ダイゴのルームメイト。彼と同室になった者は1週間も持たないようなので、当初からダイゴの面倒を見ている。のんびりした大柄で裁縫が趣味だが、戦闘能力は決して上の二人に劣るものではない。故郷のロス・シティに残した家族を想っており、裁縫で編んだ衣服や給料を常に送り続けていた。だが第12話でロスシティが壊滅してしまい、戦火の中で母と姉、弟、妹を失ってしまう。
 ヴィクトールタウンに恋人のキャシーがいるようで、第26話でヴィクトールタウン撤退戦ではキャシーを救うために行方不明になってしまう。だが第29話でアニタにより二人共に救出され、サントーレ隊に無事復帰した。第46話でキャシーの祖父に認められ、キャシーと結婚。唯一結婚までこぎつけたカップルとして勝ち組の一人である。アノー号編では通信を担当している。

 演じる鈴木清信さんはハヤト・コバヤシ(機動戦士ガンダム)、ジャック・オリバー(宇宙戦士バルディオス)、フェスタ・ブロンコ(太陽の牙ダグラム)等で知られる。
バリー・ホーク(納谷六郎)1〜6、8〜19、21〜53、55〜73話

 第18連隊の隊長。怒りだしたら手のつけようがないが、普段から隊員を気遣う事が出来、気さくな性格をしている。また規律を重んじるが、決してそれで部下を縛り付けず自由を重んじるナイスな兄貴、または隊長。
 そして、隊員の為なら上司の圧力にも堂々と屈する隊長として相応しい魂を持つ男。戦闘時も自ら前線で出撃しており、何度も命の危機に陥る所でも戦い続けて生き延びる強運(※1)と闘志の持ち主である。
 規律を守らないダイゴの身勝手さに手を焼きながらも彼を見守っている。そんなダイゴの実力を評価しているようで、特に彼の成長が著しいサントーレ編の中で、敢えて臆病者のふりをしてダイゴにリーダーを任せた事もある。(第50話)
 第28、31、50話などの様子ではサオリに好意を抱いている模様。残念ながら本篇で仲は進展しなかったが互いに想っている様子である。
 第29話でサントーレ隊の隊長としてアンノンジーから司令官の地位を譲られ、第67話でアノー号の艦長に就任して皆を引っ張っていく。

 演じる納谷六郎さんは小河原源太(ジンキ・エクステンド)、オロチ(神無月の巫女)、鎮三山・黄信(ジャイアントロボ地球が静止する日)が有名。なお納谷さんで美形キャラは珍しいと感じる人もいるかもしれないが、ナイト(若草のシャルロット)、水瓶座のカミュ(聖闘士星矢)などで魅力ある美形キャラを演じられていた。

 アンノンジー(増岡弘)5、11〜13、16、17、19、21、23〜33、35、37、39〜42、46〜49、51〜53、55、61〜67話

 メカコンの司令官。序盤ではダイゴやバリーに振り回され、中の人もあり苦労人補正が強い。しかしやや頼りない外見と序盤の様子とは裏腹に、叩き上げのベテラン。第13話以降の様子では彼なりの明確な考えも持っており、決して無能な司令官ではない。タウンや市民を守るためには我が身を惜しまない勇気も持ち合わせる。
 サントーレに移った後にはメカコンを生まれ変わらせる必要があるとみてバリーへ司令官の座を譲り、後見職に就いた。タウン会議では殉職したロビンソン知事の代理として出席するが、叩き上げのベテラン軍人のせいか政治は苦手な模様である。第67話で残された人々を守る事を選び地球に残った。
 裏設定では奥さんに頭が上がらなかったり、11人の孫がいたりしたようである。

 演じる増岡弘さんは岡防衛長官(超電磁マシーンボルテスX)、肥前太、コックロー(マグネロボガ・キーン)、マジシャン(亜空大作戦スラングル)等で知られる。
  大滝キョウタロウ(増岡弘、北村弘一)2〜4、14、16、17、19〜21、26、28、30、39、41〜44、48、51〜55、61、65、66話

 サオリとダイゴの父。名うてのガンマンと誤解したトロス・クルスに殺害されるが、サントーレに彼が死ぬ直前までの意識を伝達したコンピューターで生き続ける。
 プロジェクトXの必要性を提唱した学者で、イクストロンを育て、ヴィクトールタウンの建造を担当した。話の様子ではゴーディアンやサントーレは彼一人の手で開発され、ただ者でないことを実感させる。
 ビッグカタストロフから人類を守る事に全てをなげうつ人物で自他と共に厳しい。平和な家庭を望んだナオミ(後のマダムクイーン)と離縁したり、10年以上もサオリにサントーレへ守る事を強要したり、ダイゴへは幼少時に実験を施して秘密を打ち明けずにゲンの元で養育させたりなどマグネモシリーズの父親かそれ以上に厳格な父ではないだろうか。
 第65話でイクストロン砲でドクマ殿を叩こうとするが、それは本人の意識を構成するエネルギーを消耗させるものであった。だが彼は何のためらいもなくイクストロン砲を使用。第66話で彼の意識は消滅したと思われる。。
  サオリ(高島雅羅)2〜12、15〜22、24、27〜33、35〜56、58〜73話

 ダイゴが存在を知らなかった姉。ダイゴに運命を託すために自分はサントーレとゴーディアンの秘密を守る事に全てを捧げていた。第1話で襲われたダイゴを救うためにゴーディアンを操縦する禁忌を犯す。それにより全身大火傷の重傷を負ってしまい。第4話で生死の境目を彷徨ったが、泉の力で全快。以降もチョコマやロゼと共にサントーレでダイゴを見守る。キャラクター的にはマグネモシリーズの母親像に共通する所がある。
 第28話でサントーレがダイゴだけでなくメカコンや市民の拠点と化したときは安らかな生活空間を作ろうと新たな目標へ向けて日々努力を続ける。サントーレ編、宇宙編ではサブリーダーとしてバリーの相談役を務めている。バリーから好意を抱かれており、本人もまんざらその気ではないようである。(第31、50、73話など)なお、ダイゴへの好意はなくとも、ポジションから特にサントーレ編での出番が多く、時々ピーチィを食うヒロインっぷりも見せていた。

 演じる高島雅羅さんはヒルダ・ビダン(機動戦士Zガンダム)やチヨ・ザマ(聖戦士ダンバイン)など富野作品で見られる主人公のダメな身内が印象深いが、穏やかで健気、しっかり者のサオリは聖女ではないかと思ってしまうほど良い身内である。
ロゼ(吉田理保子)2〜12、14〜22、25〜32、35、38,40、41、43〜47、50、52、54〜57、62、64、66、67話

 サオリに拾われた野生あふれる少女。チョコマとともにサオリの世話や、ゴーディアンの整備、マドクターへの警戒、ダイゴへの情報伝達などを行っている。
 ロゼは第6話でダイゴとデートに行ったと誤解しているようでピーチィから軽く嫉妬されている模様。のちにこの誤解は解け、ロゼ本人はダイゴに恋愛感情は抱いていないようであることが判明する。サントーレ編では誤解が解けたか、ピーチィが嫉妬する描写は全く見られなくなった。
 第52話でジェロニモ16世と出会ったことで彼に惹かれ、以降アノー号捜索のために彼らと行動を共にする。第67話ではジェロニモとともに地球へ残った為チョコマを見送る事が最後の出番だった。なお第69話では20年後の世界からやってきた息子ジェロニモ17世が登場している。
 ロゼの存在はピーチィ、サオリに次ぐメインヒロインともいえゴーディアンも同期のガンダム同様トリプルヒロイン制だったと言えた。

 演じる吉田理保子さんは早乙女ミチル(ゲッターロボ)、グレース・マリア・フリード(UFOロボグレンダイザー)、ミナコ・マルチーノ(宇宙大帝ゴッドシグマ)などで知られる。

 チョコマ(鈴木れい子)2〜12、14〜22、24〜32、34、36、38,40〜44、46、50、52、55、59、60、62、63、66〜68、73話
 サオリに拾われた少年。弱冠6歳でありながらサオリの世話や、ゴーディアンの整備などを行っている。だが年頃が年頃ゆえに、母を恋しく思う所もあった。(第15話)
 サントーレ編ではサントーレ少年団のリーダーとして、弱冠6歳でありながらも時には戦場に出てダイゴやサントーレ隊をバックアップする活躍を見せる。アノー編でもサオリを助けるため宇宙へ飛び立つがあまり出番がなかった。

 チョコマを演じた鈴木れい子さんはモンキー(黄金戦士ゴールドライタン)、イドロ(覇王大系リューナイト)等で知られる。

 ブラスターバック(黒部鉄(現・屋良有作))10、26〜30、32、34、36、41、45、49〜51、55、60〜73話

 メカコン特殊工作班の班長を務める爆発物のプロフェッショナル。初登場時はゲストキャラかと思われたが、サントーレ編からレギュラーに昇格。第27話ではバルバダスを始末する大殊勲を挙げる。以降は目立った活躍はあまり見られないも、サントーレ隊の一員として堅実な活躍を見せており、アノー編ではコンバット部隊の隊長を務めていた為ダイゴと共に前線で戦う姿も多くみられた。
 初登場時は仕事において女子供と行動を共にすることを嫌う硬派(※)だったが、レギュラーになった後はそのような描写は見られなくなる。むしろ第45話では女性に骨抜きにされたり、第51話ではアンナにデートを誘うために医務室へ通院していたりと、話が進む連れに着々とキャラが変わっていった。

 演じた屋良有作さんはデスガイヤー(超獣機神ダンクーガ)、ダルトン(宇宙大帝ゴッドシグマ)、ジャッキー(太陽の牙ダグラム)等で知られる。
 オカモト竜馬(古谷徹)36〜49、52、53、55、59、60、62、64話

 カーペ・ヴィレッジ時代からのダイゴの親友でサントーレ編における重要人物の一人。名前からわかるとおり坂本竜馬の末裔らしい。武道と学問を学ぶために世界各地を流離っていたが、サントーレの軍師として着任する。
 普段はちょっととぼけた感じの外見もあり性格もいわゆる3枚目だが、かなりのキレ者で、奇策を用いてマドクターの攻撃を切り抜け、またサントーレ同盟を結ぶために各タウンを奔走する。もちろん剣や銃の腕も一流である。
 飄々している裏に、やがて敵味方を超えた団結が必要という行動理念が芽生えていき(※)、利用されているとは知らないマドクター兵にも救いの手を差し伸べた。だが彼らを逃がす為に、マドクターの追手と戦い命を散らしてしまう。(第59話)彼の考えはダイゴ達により引き継がれサントーレの人々へ多大な影響を与えていく。
 元ネタの人物が人物であり、キャラクターの死亡率が極めて高いゴーディアンの世界では殉職してしまう事は宿命だったかもしれない。しかし死に別れてしまう事がもったいない人物である事には間違いない。
 西部劇テイストが残っていたサントーレ編前半に対し、明らかに登場作品を(悪い意味ではない)間違えたような和服姿の彼は、無国籍なタツノコ作風を感じさせてくれる。

 演じた古谷徹さんはご存知アムロ・レイ。司馬宙(鋼鉄ジーグ)、海阪譲(グロイザーX)など正統派主人公を演じることが多かった古谷さんだが、ゴーディアンとほぼ同期に放送された徳川太助(宇宙戦艦ヤマトシリーズ)やアムロ・レイといったナイーブなキャラ、司幸司(一球さん)、このオカモト竜馬などの3枚目なキャラで演じる役柄が広がったのではないだろうか。
 花巻博士(緒方賢一)20、35、36、38、39、41〜43、48〜50、52〜57、59〜67話

 あだ名はチビヒゲ博士。生前の大滝博士の理解者であり、マドクターの襲撃から大滝博士を守った事もあった。
 もともとはヴィクトールタウンの地下の謎を探る為にトロス・クルスに雇われたゲストキャラだったが、サントーレ編中盤からレギュラーとして出番が与えられ、サントーレの科学者としてイクストロンやアノー号の謎の解明に当たっている。
 第67話で地球に残る事を選んだ為アノー編では出番はないが、第69話でのジェロニモ17世の発言からだと彼により解明されたイクストロンの活用法により、建造されたサントーレの地下都市が繁栄しているようである。
 演じた緒方賢一さんは数多くのロボットアニメに出演されているが、この役が初の博士役となった。本作以降ではマルチーノ(宇宙大帝ゴッドシグマ)、獅子王麗雄(勇者王ガオガイガー)、霧隠藤兵衛(元気爆発ガンバルガー)などで知られる。
  ジェロニモ16世(村山明)19、52、54〜63、65〜67話

 太陽のすかしを求めて流離う若きインディアン。第19話でダイゴを救う形で登場するが、レギュラーとしての登場は第52話と大分先だった。竜馬が同盟の使者として旅立った後、彼に代わりサントーレ編後半における重要人物である。
 レッドノーズの甥であり、同じインディアンを従えてロゼとともに太陽のすかしを求め、アノー号を発見する手柄を立てる。
 部下共々戦闘のプロフェッショナルだが、先祖からの教えを何よりも優先してしまう傾向ゆえに、考えに融通が効かない所がある。それゆえに吹雪の中でサントーレに向かう市民を見捨ててアノー号捜索へ向かい、ロゼも一度愛想を尽かせてしまった事もあった(第56話)
 第67話で先祖の教えもあり地球に残る事を選んだ為アノー編では登場しなかった。

 演じた村山明さんはタケシ(UFO戦士ダイアポロン)、大門先生(無敵ロボトライダーG7)、油田先生(黄金戦士ゴールドライタン)などで知られる。
  レッドノーズ(千葉順二)第10、26、29、30、36、52、54〜57、61、62、66話

 インディアンの酋長。土地をマドクターに奪われた事でメカコンを頼り、以降メカコンの部屋に居つき占いを行っている。その後ジェロニモ16世の伯父である事が判明し、彼とともに太陽のすかしを追う旅に出る。
 ジェロニモとの旅では従来通りムードメーカーでありながら、他のインディアンに勝るとも劣らない実力を発揮している。また第61話では彼が歌う儀式の曲からイクストロンのエネルギーを抽出する謎を解明する事が出来た。
 だが第66話でアノー号を防衛する中であっけなく戦死してしまう。ムードメーカーとして個性は十分あったが今一つ出番が少なく、あっけない最期を遂げてしまった事が惜しまれる。
 演じた故・千葉順二さんはラビ(UFO戦士ダイアポロン)で知られ、甥であるジェロニモがタケシを演じている事から何か偶然を感じさせてしまう。
 キャシー(山田栄子)第3,26,29、44、46、49、54、55、60、63、66、67、70、73話

 ダルフのガールフレンド。当初は単発のゲストキャラクターと思われたが、第26話で再登場を果たし、サントーレ編中盤でサブレギュラーの座に定着する。ヴィクトールタウンからの脱出でダルフとともに地下を彷徨っていたがアニタにより救出され、アンナと同じ看護婦として働いている。第46話で祖父の許しを得てダルフと結婚する。
 アノー編では生活班に所属したが、アノー編が短い事も災いしてそちらではあまり見せ場はなかった。
 温和だが芯の強いしっかりした女性で、弱者には誰にでも手を差し伸べようとする性格は竜馬の考えを変えさせるきっかけにもなったと思われる。(第49,60話)
 おもに非戦闘員だが、第29話ではダルフに代わりマドクター兵相手に銃で応戦している所から、祖父の血が引き継がれている証だろう。
 演じる山田栄子さんは金田正太郎(太陽の使者鉄人28号)、サハラ、香取容子(ビデオ戦士レザリオン)、シャルル(忍者戦士飛影)などで知られる。
 ポール(石丸博也)第23、28、29、34、36、40、55、67〜73話

 ピーチィの幼馴染で、ヴィクトールタウン青年団のリーダー。青年団はメカコンとは違う治安部隊のようで、サントーレ編でも自分はメカコンではないとコメントしていた(第28話)
 両親をマドクターの人質に取られていた為、初登場時の第23話で、人質の避難先をマドクターへリークしてしまう。これが原因でヴィクトールタウンの崩壊はさらに加速してしまう。
 その後人質の両親の存在で独断行動を取ってしまう事もあったが、父の遺言を経てサントーレの戦士としての自覚を持つようになり、サントーレ少年団の後見人としてチョコマやジョー達と行動する。アノー編でも操舵手として登場し、メインブリッジで操縦していただけにちょくちょく出番があった。
 アノー編ではサントーレ隊員服だったり、サントーレ編まで、青年団時代の迷彩服だったり、ファッションに落ち着きがなかった。
 改心した敵は必ず死ぬゴーディアンの世界だが、彼の場合はやむを得ない事情でマドクターに裏切っていた為、改心と見なされなかったのか一応死亡フラグを回避して最終回まで生き延びている。
 演じる石丸博也さんは兜甲児(マジンガーZ)の他に飛鳥ケンジ(六体合体ゴッドマーズ)、ロディマスコンボイ(トランスフォーマー2010)、葉月孝太郎(超獣機神ダンクーガ)などで知られる。
ドグマ大帝(村松康雄)1〜10、12〜18、20〜32、34、36〜73話

 マドクター帝国の大ボス。巨大な両目しか画面では見えない存在。ホログラムから太陽のすかしを求める為に幹部らにドグマ黙示録による作戦を命じる。
 第54話でドグマ星人である事が判明し、第65話でドグマ星人のトップ8人の頭脳集合体である事が判明され、以降脳の姿で登場する。
本編では毒魔大帝統、一部の資料ではマドクター大帝、マドクター大総統と記載されるなど今一つ正式な名称がつかめないが、このページではEDのクレジット、DVDBOXでの記載に基づいてドグマ大帝と記載する。
バラス(西村知道)2、7〜17、20〜32、34〜54、56〜63話

 マドクター軍団における成りあがりキャラ。当初はサクシダーやドグマ大帝への発言力を持っていなかったようだが、指揮能力や部下への信頼が高かった事から幹部に目をおかれていた。
 第9話でサクシダー、エリアスのグロリアスを亡き者にして、もう一方の相手を謀殺して総統の座に就こうとする会話を録音したテープを脅迫材料として総統の地位に着く事に成功した。
 だが総統着任後はドグマ大帝に意見を仰ぐ場面がちょくちょく見られ、自分で考えろと総統自身からも苦言されたこともあった(第28話)。兵士としては有能だが、トップには向かないというグロリアスの人物評はあながち間違いではなかったようだ(第9話)。
 サントーレ編では四将軍を率いて軍事権を託されるが、成り上がり者として彼を退けようとするエリアスとサクシダーの共謀に遭い第63話で戦死してしまう。強引な方法でトップに就いた代償かもしれない。
 演じる西村知道さんは、荒波トラジロー(超合体魔術ロボギンガイザー)、ボイラー将軍、田之助(未来ロボダルタニアス)、バロン・カークス(最強ロボダイオージャ)などで知られる。
サクシダー(北村弘一)1〜17、19〜32、34〜53、56〜73話

 当初マドクター三巨頭と呼ばれた1人。特に彼はドグマ黙示録の読解、作戦の考案をドグマ大帝から命じられており、第9話の時点でドグマ大帝が次期総統として一目置いていた事が知らされる。
 だがバラスを自勢力に取り込もうとした事が裏目に出てしまいバラスの下に仕えることになってしまう。サントーレ編では情報長官として策謀面で暗躍する。
 バラスの謀殺後はしばしの安息が訪れたかに見えたが、第72話でトロピーヌから劣性遺伝子の持ち主、つまりマドクターにいるには不適格な男と見なされ投獄されてしまい、レベル5での飛行の中で燃え尽きてしまったかと思われる。冒頭と最終回間近の立場を考えると降格された人物である事をつくづく実感してしまう。
 演じた故・北村弘一さんはギャリソン時田(無敵鋼人ダイターン3)、花小路頼恒(サクラ大戦)で知られる。
エリアス(加川三起)1〜17、20〜32、34、36〜41、45〜50、52〜73話

 マドクター三巨頭の一人。組織の紅一点だが、残念ながら美女ではない気がする。だが第13話でトロス・クルスが花が似合う女、第37話でオカモト竜馬が美人とと評価しているから、この世界においては美女だろう。または名無しの美的センスによる問題と考えていただけばいい。(トロス・クルスに美的センスの狂いはないと思いたいので)ちなみに序盤では惚れやすい性格だった。

 第9話でサクシダーとは別にバラスを自勢力に取り込もうとして失敗。その結果彼の部下になってしまう。当初はマドクターメカや闘銃士の開発を任務としており当初はあまり目立たない存在だったが、サントーレ編からはプロジェクトXの解明に当たり出番は少し増えた。
 そして第37話で彼女の家柄はクレオ・パトラやマリーアントワネット、卑弥呼、楊貴妃を生み出した家柄と判明。この高貴な家柄の彼女はマドクターの象徴としてドグマ大帝から必要不可欠な人物として見られている。またバラスを内心では成り上がり者だと思い、彼のもとで働くことを快く思っていない。
 そして第63話で自分に屈辱を味あわせたバラスへの仕返しに成功する。地味な役割の彼女が表舞台に躍り出た瞬間だったが、最終回でレベル5での飛行内で燃え尽きたと思われる。
 弱き人達へは冷酷だが、自分を慕う部下や苦楽を共にした同僚を想う心も併せ持っており、第37話では自分を庇って犠牲になったツアラの無念を晴らそうとしたり、第72話ではサクシダーの投獄という仕打ちに反発していた。(※3)
 演じる加川三起さんはミチ(無敵超人ザンボット3)、エラ・クインシュタイン(宇宙戦士バルディオス)等で知られる。
バルバダス(たてかべ和也)1〜5、8〜18、20〜27話

 序盤での立ち位置から三巨頭の一人と勘違いされがちだが、政権争いには関心がない猪突猛進な戦闘隊長。もちろんその肩書きゆえに前線指揮を執る事が多い。

 第9話でバラスの腕を唯一評価していた事が幸いして、グロリアスの命を受けて彼を逮捕命令を受けた所、彼が企てる計画には力が必要と協力を求められる。そして、強い奴は尊敬するというバルバダスの単純な考えがまた幸いして副総統の地位に着く事に成功した。
 だが、第27話でブラスターバックの仕掛けた爆弾に嵌められて戦死。さらに彼の死はドクマ大帝から”ごとき”扱いで終わってしまうのだった……。

 演じるたてかべ和也さんはタツノコ的にはやはりトンズラー等を始めとするタイムボカンの巨漢悪役の一人だろう。他のタツノコ作品でもバラシン(新造人間キャシャーン)、男爵(破裏拳ポリマー)、イバルダ(黄金戦士ゴールドライタン)等を演じられた。
ホクマドック、ナンマドック、トウマドック、サイマドック28、29、32、34、36、38、40、41、45〜49、51、52、54、56〜58、59、61〜63、65、66話

  2代目戦闘隊長ともいえる4将軍。バラスの元について前線で指揮を執る。
 とここまで書けば普通かもしれないが、4人揃っても個性はバルバダス以下とwikiで書かれてしまう程存在がなく、実際にいてもいなくても変わりない存在である。
 視聴者は愚か、スタッフにも誰が誰だか分からない事があるようで、名前と顔が一致しない例が多々見られる。誰が誰だか判明する第29話ではオールバックっぽい人物がホクマドック、頭髪が禿げている人物がナンマドック、一応美形っぽい人物がトウマドック、小太りの人物がサイマドックと判明するが、
・トウマドックがサイマドックと呼ばれた例……第36、51、52、63話
・ホクマドックがトウマドックと呼ばれた例……第38、48、61話
・サイマドックがホクマドックと呼ばれた例……第58話
・ホクマドックがサイマドックと呼ばれた例……第59話
 とナンマドック以外は見事に間違えられており、正しい呼ばれ方は殆どされていないので第29話のキャラ紹介自体が間違っているとの見方もある。そう考えるとオールバック→トウマドック、美形→サイマドック、小太り→ホクマドックと考えた方が正しいかもしれない。
 このページの全話解説では第29話で呼ばれた名前で記載しているが、実際の本篇では名前が間違えられている場合がある。
 トウマドック(ひょっとしたらサイマドック)は第63話でプロテッサーに敗れ戦死、サイマドックは第58話でマルテごとマドクターの負傷兵を虐殺した事からダイゴの怒りを買い射殺される描写があるが、よりによってこの最期でホクマドックと名前を呼び間違えられている。ちなみに他の二人は第66話での最終決戦後の生死は不明。

※……決してバリー隊長が運がいいだけではなく、実力がある事は第23話でダイゴがコメントしている。しかし、この世界では実力があろうとも、特にここは俺に任せて〜での死亡フラグ発生率が高いので、運も伴われるだろう。バリーは間違いなく幸運の女神が付いているのでは。
※……第45話で女部隊の隊長を任された時は、もう運命だと思い諦めてますとコメントしていた。多分これ以降女性に対して不平を言うことはなくなったと思われる。
※……敵でも救おうとする考えが芽生える前、第49話ではサントーレ同盟完成を急ぐ為に、洪水の被害を受けて物資不足にあえぐヨークタウンの人々を見捨てようとしていたが、キャシーたちの考えに刺激されたと思われる。
※……ただし第54話で極寒での調査活動に耐えられなかった部下のアルバを見捨てる描写があり、今一つはっきりしない。

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