絢爛舞踏祭〜ザ・マーズ・デイブレイク〜 全話解説
第5話 アンナ奮闘!夢の我が艦隊

脚本:高山治郎  絵コンテ・演出:宮地昌幸 作画監督:倉嶋亜由美


 火星の大不況において、水資源産業は安定している等と頑張れば未来は見えてくるとTVで何時ものように演説を続ける火星政府代表の女性アンナ。彼女の演説に辟易していながらも一応政治を知った方がいいから食堂には彼女の映像が流れるが、今回に限って彼女の演説を否定せんとナイアル・ポーとの男が地球の植民地であることには変わりないと彼女の綺麗事を否定して、夜明けの船へ次の指令を下す。ナイアル・ポーは火星独立解放機構の代表でもあり、なんと夜明けの船のオーナーでもあるのだ。
 突然の放送ジャックに腹ただしいアンナだったが、それだけでなく地球大統領ジョージ・タフトの孫娘エノラ・タフトが留学先で誘拐されたとの事件が届いた。アクシデントに次ぐアクシデントに悩めるアンナだったが、むしろアンナはこの時こそ好機ではないかとふと考える。もし自分達でエノラを救出したら地球大統領に貸しを作る事が出来、地球政府に対して有利な役をゲットできると思いついた彼女は自分達だけでエノラ救出を考え、その結果犯人は夜明けの船ではないかとの勘違いめいた答えに到達。協力する連邦軍から指揮権を掌握してしまう。
 小休止を終えた夜明けの船は前回修理したばかりの夜明けの船に当て逃げしていった潜水艦に報復を仕掛ける為に追撃を開始していたが、進路先には連邦軍が待ち構えていた。目の前の潜水艦にエノラがさらわれている訳だがアンナは夜明けの船にさらわれていると思い込んだまま夜明けの船に魚雷を放つ……かと思いきや、人質が中にいることからアデナ名物の水中花火弾を放つ。拍子抜けする夜明けの船だが花火は花火で結構強い。急遽開かれる予定だった花火大会を中止した理由は夜明けの船へ花火攻撃を仕掛ける為だったようであり、もし全三万発が夜明けの船に命中したら夜明けの船は間違いなく身動きが取れないまま浮上してしまい表面の氷に激突してしまうのだ。
 アンナからエノラを明け渡せと迫る状況で、エリザベスは大胆な作戦にである。目の前の氷を魚雷で砕いて海面からジャンプ。落下の際に花火弾の氷が衝撃で砕け散り、地表の氷に叩きつけられる寸前に対地ミサイルを放って連邦軍の艦にダメージを与えてアンナの包囲網から逃れたのだった。ついでにエリザベスから挑発されたアンナは夜明けの船をとことん追いかける事を決意するが、エノラ本人は別の潜水艦にいる事をやはり知らない模様だ。
 なお今回の戦いで秘かに後悔していたのがドリトル。アンナの戦いは新聞記事に花火大会が急遽決行されたと報道されたからである。どうやら彼、花火大会を楽しみにしていたようである。


エノラもとめてアンナが本性出します!

 今までは人々に演説する一種のアイドル政治家の雰囲気が漂っていたアンナですが、今回から一転。夜明けの船を勘違いでつけ狙い、水中花火を放つシーンは水中花火大会のシーンが挿入された事もあり笑わせてくれます。
 ラストの水中花火大会が急遽開かれた事を何気に悔しく思うドリトルの描写は結構面白かったりします。この人の昼行燈っぷりは結構いい味出してます。


今回の突っ込み

今回は特にありません


次回予告

当て逃げ犯を追って、廃都市船にやってきた夜明けの船。追い詰められた犯人たちは、伝説の秘密兵器を出撃させた!
「嗚呼!栄光と情熱の革命よ!?」火星はかつて赤かった!

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