絢爛舞踏祭〜ザ・マーズ・デイブレイク〜 全話解説
第9話 ドキッ!水着だらけの大銭湯

脚本:野村祐一 絵コンテ・演出:宮地昌幸 作画監督:斎藤恒徳、川元利浩


 夜明けの船の水雷長クリサリス・ミルヒ。寡黙で豪快な海の男の彼が気にかける事として、自室に閉じこもったままの少女東原恵の事が気がかりだった。ミルヒだけでなくショウも……。
 その頃月に1度上空に衛星が飛ばないタイミングがあり、そのタイミングを見計らって夜明けの船は浮上して甲板の露天風呂を楽しむのである。一同が露天風呂を楽しむのだがエリザベスは東原が甲板に上がってこない事が気がかりだった。グラムは東原の件を知らない。彼女は人の心の声が聞こえてしまう体質であり、それ故に聞きたくない声まで聞超えてしまうのである。
 ところが甲板に謎のエイ型生物が出現した。夜明けの船のエネルギーを吸収するエイ型生物を迎撃しようとする面々だが、東原は扉を開けてショウにエイ型生物は家族とはぐれてしまい、夜明けの船を母親と勘違いして食いついているのだと。彼女しかエイ型生物を救う事が出来ないとショウは東原を連れて、出撃間近のグラムに対して彼女は勇気を振り絞って母親を探してほしい、そして自分も連れていって欲しいと告白。彼女の勇気ある告白をグラムは頬笑みながら答え、彼女を連れて母親探しに出発した。
 エイ型生物の前に士翼号、武勇号、義勇号は弄ばれ、エリザベスは止むを得ずエイ型生物に魚雷を放とうとミルヒに命じる。ショウはエイ型生物と東原の件を告げて、ミルヒも魚雷を撃つなら自分の首を差し出すとの覚悟を決めようとした時、グラムと東原はギリギリの所で母親達の群れを連れて行き、エイ型生物の子供も群れに帰ってきたのだった。東原の想いが通じた事に関してショウは涙ながらに喜び、彼ら二人を静かに祝うミルヒの姿。そして夕暮れの露天風呂には東原の姿もあった。彼女が顔をあげて見た空の夕日は美しく、エイ型生物の親子が見送るように飛び跳ねていた。


心を開いて……夜明けの船最後のクルー。

 東原の登場で夜明けの船のメインクルーが集合。外人が多い面々の中で唯一感じで名前が書かれている為彼女の存在は結構貴重かもしれません。比較的強気な女性が多い中おしとやかな性格が結構目立っています。
 大銭湯とタイトルに撃たれている事もあり、ファンサービス回かと思わせますが、マーズ・デイブレイクは00年代前半のテレ東夕方で放送されていた環境からか、水着着用の露天風呂。最もそれ故に健康的なお色気があり男女ともにははしゃぐ描写は如何にもこの世界らしかったりします。名無し的にはのぼせてしまったポイポイダーやビーチボールの大きさを比較するシーンで、扉越しにエノラが勘違いしている描写に笑わせてもらいました。特にグラムのビーチボールを見てアキが「でっかいなぁ、俺のがしぼんで見える……」なんて映像なしで聞いてしまった場合エノラのように良からぬ事を妄想してしまうのも分からなくはありません。


今回の突っ込み

今回は特にありません


次回予告

ペンダントの秘密を知る謎の老婆と出会うグラム。だが、老婆は金の匂いを嗅ぎ付けたごろつきに狙われていた!
次回、「観光!火星先住移民のロマン」火星の小箱は夢路を紡ぐ!

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