絢爛舞踏祭〜ザ・マーズ・デイブレイク〜 全話解説
第10話 観光!火星先住移民のロマン

脚本:浅川美也 絵コンテ:笹木信作 演出:村田和也 作画監督:今泉賢一


 ナイアル・ポーが夜明けの船に手に入れろと告げた導きの箱。導きの箱は火星先住移民の伝説に出てくる存在であり、情報を掴むために火星先住移民の街に出かける。
 火星先住移民の街に見学に出かけたエノラ達。先住民はかつて大洪水で滅びたかに見えたが、移民の街は存在していたのであるエリザベスとヤガミが情報を集めている間、買い出しに出かけたグラムだが、トラックに轢かれそうになった老婆ガーマを救った事がきっかけで彼女に火星歴史博物館へ連れて行ってほしいと頼まれ、それならまだしも、彼女は展示物が自分の御先祖様の品であると何と展示物を盗んでしまい、追い掛ける警備兵からグラムも彼女を連れて逃げる羽目になってしまう。
 警備兵を振り切ったグラムはガーマの行為を突っ込むが、ガーマ曰く先住移民の街を牛耳るドーズによってだまし取られてしまったから奪い返したと開き直る。そして彼女にはドウズの手下につけ狙われているグラムは彼らを追い払いながら彼女は火星先住村へとひたすら走る。
 だが火星先住村に到着してもガーマは頂上まで彼女を連れて行けと頼む。流石に疲れたと断るグラムだったが、彼女が老いた身でありながら頂上に行く危険な行動を放っておけず、結局彼女を連れて再頂上へと登る。
 ガーマをおぶってグラムは頂上に到着した。それから彼女はグラムのペンダントは何処で手に入れたのかと聞いた時、自分には親がいなく、拾われた時には既にペンダントが付けられていたとのことである。そのペンダントは先住移民の長の証であり、ガーマが幼少時に行方不明になったままでどういう訳かグラムにその長の証は渡ったのである。だがガーマは長の末裔かどうか分からないが人柄を見てグラムに長の証を託すことにした。そして人に渡すつもりもなかった導きの箱も彼へ託したのである。
 だが、ドウズの部下達が作業機械で襲いかかってくる。グラムは単身で作業機械を翻弄しては奪い取り、一人で次々と部下達を退けて行く。途中機体にガタが来てしまうもののエリザベスとヤガミがドウズを捕えて現れたことで争いは収まるのだった。
 ガーマ曰く導きの箱と長の証が一つになった時に先住移民の秘宝である神の石の在処が分かると言う。早速長の証を導きの箱にはめ込んだ時、導きの箱から神の石があると言われている遺跡の映像が映し出された。グラムは遺跡に足を踏み入れて神の石を探したい興味本能に駆られ、夜明けの船は神の石を探す旅へ挑むことになった。デカイ宝を前に海賊は黙っていられる訳がない。だが導きの箱をグラムが手に入れた事をキュベルエスが知り、夜明けの船の前途は多難そうである。


火星移民の末裔グラム?遂に目標ゲット!

 グラムの出自の秘密を匂わせる描写と海賊らしく宝探しの目標が決まり、グラムの物語が動き始める事もあり、マーズ・デイブレイクも中盤に突入した模様。ガーマ婆さんのパワフルっぷりに振り回されながらも、危なっかしい彼女にグラムはついつい放っておけない姿を見せている所は如何にも彼らしい所。ドウズの刺客を相手にしても暴力よりも、テクニックで圧倒している雰囲気もひょうひょうとしていた感じの彼ならでは。
 個人的にはドウズの逃がしてほしいとの頼みに対して無言で首を横に振るヤガミがポイント。やはりヤガミ、クールキャラよりも一種のシリアスな笑いを生み出す事の方が向いている感じがし案す。


今回の突っ込み

今回は特にありません


次回予告

ついに夜明けの船を取り囲む地球軍艦隊。ベスは執念を燃やし、グラムを捕らえるため独断で出撃する!
次回、「突破せよ!地球軍包囲網」火星の焦りは運命を変える!

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