絢爛舞踏祭〜ザ・マーズ・デイブレイク〜 全話解説
第15話 眼下の敵!深く静かに潜航せよ


脚本:名田ユタカ、浅川美也 絵コンテ:京田知己 演出:浅見松雄 作画監督:小平佳幸、瀬川幸雄


 ベスを救いたいとのグラムの思いはエリザベスにより受け入れられた。一方ベスは意外にもキュベルネスにより助けられており、本人は海賊の施しは受けないつもりだが、キュベルネスは何故か彼女に好意的であり、地球軍にいる限りお前は夜明けの船には勝てない事を指摘する。それに彼女は本来型破りな人間であり、彼女にはそれ相応の戦い方があるのではないかと、彼女への専用RBを託す破格の条件まで提示してきた。
 だがベスはキュベルネスの好意とは反対に己自身の手で夜明けの船を狙う事を諦めていなかった。キュベルネスが不在の間従事アンドロイドを操って彼の船を支配する事に成功するが、その直後に何者かが襲い掛かってくる。相手はクロウリー、メイザース、リガルティら海賊三人組であり、依頼を反故したキュベルネスに引導を渡す為にアンナが送り込んだ刺客である。アンナは応戦するが、従事アンドロイドをハッキングさせて起動した関係で攻撃への命令系統を起動させる事が出来ずただ深海へもぐることが精いっぱいだった。
 だが、夜明けの船にはマーメイドが待ち構えていた。ベスを片付けて合流に向った希望号はマーメイドの触手に捕らわれてしまい、キュベルネスはグラムに導きの箱が示す宝を手に入れないかと誘うもグラムは勿論これを拒否、マーメイドに希望号は握りつぶされようとしていた時、意外な相手がグラムを救わんと介入した。ベスだ。幼馴染としてグラムは自分が捕まえる決意があったのかもしれない。だが自分を犠牲にしてグラムを救おうとする彼女の姿勢は鈍感なグラムの心にも十分伝わる行為だった。
 だがキュベルネスが帰還した時、ベスは彼の型破りだが確かなテクニックを目にする事になる。開かない魚雷射出ハッチに対し、潜水可能水圧限界までのところまで船を沈めて水圧でハッチが破損した所で魚雷を放ちグロウリー達を退ける。そしてキュベルネスはベスが夜明けの船を倒そうとしている目的を知り、彼はハッキングした地球軍のデータを彼女に見せつける。そのデータとはベスは戦死したとのことであり、不名誉な記録を残すぐらいなら戦死させたほうが良いとの軍の答えだった。もう自分に帰る場所はない。それでもグラムを連れ戻さなければならないとベスは髪を切って決意し、キュベルネスに教えを乞う――海賊の戦い方を。


海賊嫌いのベス、軍の抹消とキュベルネスの腕前により教えを乞う。

 どちらかといえばベスの主役回。キュベルネスの艦を乗っ取ろうとする行動力やハッキングの腕前などベスの実力もしっかり見せてくれますが、キュベルネスのh店効果つ確かな戦い方で海賊3人を追い払う描写は軍の戦いより海賊の戦いが上である事を表すような印象です。軍が自分を戦士扱いしたとのシチュエーションと、海賊嫌いとはいえ論より証拠と自分以上の腕前を持つキュベルネスを戦いの師として仰ぐベスは、新年の為なら一直線の人物です。
 あとキュベルネスに関しては冒頭のラウンドバックラーを無償で貸す描写もありベスへ相当な期待を抱いているみたいです。


今回の突っ込み

今回は特にありません


次回予告

厳重に警備された地球軍の要衝にやってくる夜明けの船。だが、修理が完了したはずの希望号は動かない。
次回、「潜入!博物都市船、叡智の城」火星の文献は持ち出し厳禁!

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