絢爛舞踏祭〜ザ・マーズ・デイブレイク〜 全話解説
第18話 船長に求婚!?ドクターと呼ばれた男


脚本:清水恵 絵コンテ:須永司 演出:佐藤育郎 作画監督:倉島亜由美、前田清明、櫻井司、中川聡、諸貫哲郎、李少雷


 オリンポスへ向けて出発を開始した夜明けの船。その途中買い出しの為にある都市船へ立ち寄るが、それはエリザベスは級友と出会いたかったからである。ドクターとの名の男はお互い夢を誓いあった海賊仲間であり、今は念願の都市船を手に入れていたようである。
 ドクターとエリザベスは昔の話を談笑していた所、都市船に海賊船と偽って地球軍がドッグに潜入。彼らはドッグを支配して水を抜く事で夜明けの船の動きを封じる。この地球軍を読んだのは意外にもドクター。彼は夜明けの船にエリザベスが乗っている事は知らなかった訳であり、都市船の維持費を稼ぐためにやむを得ず地球軍に協力していたようである。エリザベスは裏切り者として彼を始末しようとするが、ドクターは自分はエリザベスの味方であり、都市船の抜け道くらいは知っているから脱出作戦なら任せろと彼女に働き掛ける。彼の作戦とは水門を爆破させる為の爆薬を買い出しの為に街へ出ていたグラム、ヤガミ、クララの二人と一匹に持ってもらう事であり、その為に彼らには管内の裏道を通過する必要があるのだ。
 水路を進んでドッグのコントロール室に向うグラム達。エリザベスはドクターを金のために仲間を売った男というが、グラムは生きるためには金が必要であり、時には嫌な事をしなければならないと彼を理解していた。それはかつての自分が生きるために金を稼いでいたからでもあり、この作戦がエリザベス達を利用する者でなければ彼を信じてもいいとドクターの作戦に協力する事を選ぶ。
 コントロールルームは見張りの兵士が多く、ドクターは一か八か海賊魂にかけてやってみろと言う。グラム達は兵士たちを機転で次々と蹴散らしていき、包囲網に囲まれてしまうもヤガミが一か八か仕掛けた爆弾を爆発させる事で激流に乗って脱出。夜明けの船も地球軍の包囲から逃れた。今回の活躍はドクターのお陰とエリザベスは認めるが、軍に心を売った彼に二度と会いたくはないと言い放つ。ただ、エリザベスに対してドクターはもし夢を引退するなら立ち寄ってほしいとの言葉には彼女は否定する事を選ばなかった。何時か引退の時が来るかもしれないが、まだ自分達は海賊稼業を続けるつもりなのだと……。


夢を見て現実を知る。夢を見て夢へ進む

エリザベス回。ドクターについては夢を知ったと同時に現実も知ってしまった男だったのではないでしょうか。それに対してエリザベスは夢を見続けるような人物として描かれています。最後のシーンもエリザベスはまだドクターの様に現実へ帰る訳にはいかないとの心境を現しているかのようでした。個人的にはエリザベスの若い頃も見てみたかった気がします。一応写真で若い頃は映っていますが……今とあんまり変わらない感じでした。
 アクションの描写も面白く、クララの演技やヤガミの思いっきり爆弾を起爆させるシーンが名無しはお気に入り、そして極めつけはエリザベス砲(笑)大音量で怒鳴れば外の兵士も一撃です。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告

夜明けの船の行く手を阻む閉ざしの門。希望号は門を突破すべく、強化支援ブースターを装着し、氷上を駈ける!
次回、「翔べ希望号!あの門を超えて」火星の空に希望が踊る!

BACKBACKNEXT

inserted by FC2 system