絢爛舞踏祭〜ザ・マーズ・デイブレイク〜 全話解説
第22話 発見!オリンポス秘宝伝説の聖地

脚本:高山治郎 絵コンテ:須永司 演出:安川勝 作画監督:栗井重紀、山本道隆、井口忠一、スタジオ・ムーク レイアウト作画監督:岡辰也、水村良男、川筋豊


 鍾乳洞を通る夜明けの船だったが暇を持て余していた。だが遂にオリンポス山は目の前に見えて、エリザベスは残りの地球軍とそしてキュベルネスを追い払う為一大作戦を開始する。それは追尾魚雷を利用して地球軍を攻撃し、その攻撃の出元をキュベルネスからの攻撃と思わさせて同士討ちを誘うつもりであった。
 そして希望号が先行してオリンポス山の洞窟へ潜入。王の証に導かれてグラムは陸へあがるが、足止めを喰らったはずのキュベルネスが後を付けていた。マーメイドが希望号を絡め取りグラムに宝を渡せと迫るが、グラムは自分は火星移民たちの機体を背負って宝探しをしているのであり、そして王の証に導かれる事で自分の両親の謎が分かるかもしれないと考えていたからだ。グラムの揺るがない意志を前にキュベルネスは譲れない意志をかけて決闘しようと迫る。
 両者の一騎打ちの中で。グラムはキュベルネスに対して何故宝を探しているのか迫る。だがキュベルネスの答えはビジネスとそっけないものであり、彼はある物に依頼されて宝を探しているだけであり、依頼主は何とローレン、ベスの養父であり、彼は火星の宝を私欲に使うつもりなのだ。
 だが、決闘を割って入るように希望号がひとりでに攻撃を開始し、発生した亀裂にキュベルネスが飲み込まれる。慌てて彼を助けるグラムだが、キュベルネスからは宝の在処はもう分かったとして自分から救いの手を払い、海へと消え、マーメイドも彼を追うように海に沈んだ。そして今、グラムの目の前には導きの箱が示した場所が見える……。


しぶといキュベルネス!彼の戦いはビジネス!!

キュベルネスの戦いが一段落。キュベルネスについてはビジネスで戦っていると分かりますが、初登場からグラムの王の証に惹かれていた描写がありましたので、ひょっとしたらキュベルネス自身が望んでいる事ではないかとも考えてしまいます。その頃からローレンと密約している事もあり得るのかもしれませんが……。
 とりあえず見所とすればキュベルネスの危機に対してちゃっかり手助けしちゃうグラム。彼の人の良さを反映しているシーンでして、キュベルネスは助けの手を振りほどいて自ら海へとびこむのですが、彼の姿勢がキュベルネスにおける後の展開にも関係があるのかもしれません。
 ただ冒頭の暇で退屈なクルーのシーンはあまりいらなかったのかもしれません。もし、暇つぶしの為に何か大会を開いたりする回でしたら話は別ですが、既に終盤へ突入してしまっている為やはり……。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告

夜明けの船は念願の神の石を目の前にする。だが邪な思惑を巡らせる狡猾な革命家が横槍を入れてくる!
次回、「神の石!前人未踏の争奪戦」火星の音色は清濁混合!

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