絢爛舞踏祭〜ザ・マーズ・デイブレイク〜 全話解説
第25話 駆けろグラム!囚われの仲間を救え!!
脚本:浅川美也 絵コンテ・演出:宮地昌幸 作画監督:千羽由利子 メカ作画監督:中田栄治 作画協力:倉島亜由美
キュベルネスはローレンが自分だけでなくナイ・アルポーも同じ依頼で動かしていた事に不快感を現していた。自分は依頼された仕事を必ずこなすとの誇りを傷つけられたからだ。
夜明けの船の面々は捕らわれてしまい、人質として保護された東原とサーラも尋問される中で夜明けの船の仲間達を裏切る事は出来ない為、堂々と夜明けの船の一味であると告白して捕まってしまう。そしてエノラは単身でアンナの元に殴りこんで、アンナが以前海賊を雇っていた事をネタに脅迫。全国報道でグラムに導きの箱の光を解きはなってほしいと頼む。彼女の無茶苦茶な放送に起こるアンナだが、火星の発展を脅かすのは地球軍の軍隊であり、武器を持たない事が素晴らしいのではないかとの叫びに彼女は考えを改める。彼女は火星の発展を願い、地球のやり方には疑問を抱いていた。夜明けの船が地球軍を困らせている事に実は地球軍、ざまぁみろと思っていたようである。
導きの箱の光により、ベスはグラムの元へ到着。彼は夜明けの船と仲間達を救出したら海賊を辞める事を告白。都市船を買って自分たち二人とボン、ベスの4人で火星の海を回り、かつての自分達の様に親もなく夢を見る事を知らなかった面々に自分の経験を語り夢を持つ事の大切さを教えたいのだ。その前に夜明けの船と仲間達を救わないといけない。その為にはかつて自分達を苦しめたキュベルネスの力が必要だ。だからグラムは今までためてきた金でキュベルネスへ依頼を託す。
希望号とスクアートは夜明けの船の爆破を阻止する為に周囲のラウンドバックラーを次々と蹴散らしていく。しかし、時限爆弾がついに爆発。夜明けの船は跡かたもなく消えてしまったのか……!?
東原、キュベルネス、そしてグラム……女二人の活躍が処刑の危機を救うか!?
個人的にはベスとエノラの殴り込みネタが面白く、特にアンナへ脅迫を推しかけてグラムに時が来た事を知らせるエノラは大活躍です。彼女のたたみかける描写も面白いのですが、張り合うアンナもまた面白く、地球軍ざまぁ見ろとの本心をあらわにするシーンもポイントでした。
また尋問室で東原の仲間を裏切って人質である事を貫き通す事が出来ないと泣きながら本心を明かすシーンと彼女を暖かく包むサーラの描写、東原とショウのドラマを含めて夜明けの船は不滅だと信じ続けるクルーの描写、傭兵海賊としてのプライドを見せたキュベルネス。肝心の夜明けの船がさて、どうなるかと期待させて次回へ続きます。
今回の突っ込み
今回は特にありません。
次回予告
火星を駆け抜けてきた荒くれ者たちの、その力強い生き様に終止符が打たれようとしていた!
最終回、「火星の夜明け!マーズ・デイブレイク」火星の輝く未来のために、これが最後の絢爛舞踏!