絶対無敵ライジンオー　全話解説
第8話　友情の無敵合体

脚本:園田英樹、早坂律子　絵コンテ・演出:佐藤卓哉　作画監督:菊池晃

　もうすぐ学芸会。5年3組では大勇者物語という作品を演じることになり、仁は主人公の勇者役だ。ヒロインともいえる姫役には泉ゆうが選ばれたが、内気な性格の彼女は大声を出す事が出来ないらしい。そんな彼女を何とかしようと、あきらは皆が歩行者天国で歌おうと提案した。各自が歌い出し、吼児は勇気を出す事の素晴らしさをゆうに教えようとするが、周囲の目が気になってしまいゆうは歌い出す事が出来なかった。
　学芸会本番の日が来た。教室で仁達はマリアがヒロイン役らしいんじゃないかとからかっていたが、運が悪い事にゆうがそれを聞いてしまい、教室から飛び出してしまった。さらに邪悪獣ドクノイズが出現してしまったとの報せが。3機が立ち向かうが合体なしではドクノイズに立ち向かえない。その上ライジンオーへの合体動作はゆうが担当している為、彼女なしでは合体は不可能なのだ。
　ショックのまま逃げ出したゆうも、自分の使命を思い出して教室へ向かった。篠田先生の力を借りて教室前まで到着した事はいいが、ドアは開かない。
「お願いみんな!私を中に入れて!みんなと一緒に戦わせて!!」
　ゆうが思い切り叫んだ瞬間、司令室へ繋がる教室への扉は開かれた。彼女が戻った時、ライジンオーへの合体が可能となり、邪悪獣は敵ではなかった。そして学芸会当日。自分の役を見事にこなしたゆうの姿がそこにはあった。

苦手を乗り越えて団結を深めろ!
　サブタイトルの意味が内容を見てから実感できる傑作回。クラスメイトの悩みとそれを乗り越えていく描写は今後もちょくちょくあり、エルドランシリーズの醍醐味ともいえる面白さですが、今回はその手の最初のエピソードでもあり、ゆうがライジンオーの合体を担当するという所からも、彼女が悩みを乗り越えないと合体できないというシチュエーションが面白かったと思います。
　内気な彼女が教室の扉に向かって叫んだ時は、彼女が殻を破ったかのような成長を感じさせてくれました。

今回の突っ込み

今回は特にありません。

次回予告(ナレーション全話・松本梨香)

あ〜あ、もう雨って大っ嫌いだぜ。気分は滅入るし、校庭でだって遊べない。おまけに女子のやつらときたら、いちいち男の言うことに逆らいやがって。頭にくるぜまったく!ようし、こうなったら男子と女子対決してやる!覚悟しろよ〜!!
次回、絶対無敵ライジンオー『心のカビを吹き飛ばせ』授業中でも出動ＯＫ!