グロイザーX 全話解説
第1話 大空の王者グロイザーX



 全日本航空ショーのイベントに参加した茜島の飛島パイロットチーム。そこで譲はアクロバット飛行を観客に披露し、観客を沸かす。航空ショーから茜島に帰還する譲達だが、飛島博士からの招集を受けて基地に集結。国防軍からロボットらしき未確認物体が日本に、そして茜島に上陸しようとしている事を知らされた。そして未確認物体が茜島に胴体着陸。すぐさま現場へ向かう譲達はその機体のコクピットの中に、傷ついたパイロットらしき少女を発見。博士のメガネを利用して日光を風防ガラスに当てて彼女を目覚めさせた。
 コクピットから降りた少女は近くの四村診療所に運び出されたが、診療所で眠っている間彼女は恐ろしい夢を見ていた。それは自分の同胞ガイラー星人が日本侵略を始めたこと、そして、自分が乗ってきたマシン・グロイザーXで、日本を攻撃しようとしている事だった。

 だが半日が過ぎガイラー帝国の空中要塞ゲルモスと、空爆ロボ・ダイガンが日本の東海基地に向けて攻撃を開始。
 意識を取り戻した少女・リタは、ガイラー帝国の日本侵攻を譲達に告げ、グロイザーXで戦ってほしいと頼む。彼女と博士から勧められ、譲はグロイザーXに乗り込む事を決意。リタの指導を受けながらグロイザーXを発進させる。空爆ロボの攻撃を受けている東海基地に到着したグロイザーXは、ダイガンと空中戦を展開して、タキオン光弾でダイガンを墜落させる。
 墜落したダイガンはロボ形態へ変形し、パイロットのダイガンは、グロイザーXの引き渡しをリタに命令するが彼女はこれを拒否。グロイザーXはグロイザーロボに変形して、ダイガンを撃破。グロイザーXの性能を前にガイラー帝国の幹部ダガーは、ゲルモスを撤退させる。
リタは同胞との戦いを前に涙を流すが、辛い戦いを決意して、譲に帰還命令を出した。

 グロイザーXとガイラー星人の繰り出す空爆ロボとの戦いは開始された。一体、ガイラー星人はどこにいるのだろうか、また、グロイザーXでやってきた謎の美少女リタの正体は?


リタとの出会いが彼を戦いへ導いた

グロイザーXの第1話は、従来のロボットアニメを踏襲した形の第1話ともいえます。主人公の特技、主人公を取り巻く仲間たち、そして突然のロボットとの出会い。この時代のロボットアニメは殆どそのような第1話を展開しました。ただ、ガイラー星人については殆ど触れられないまま物語は終わります。第1話で明かされなかった謎は第2話へ持ち越すという典型的なエピソードですが、その第1話としてはちょっと押しが弱かったのではないかと思う所も。以前紹介したメカンダーロボは地球がすでに壊滅状態、オメガミサイルの存在など視聴者の興味を引く要素が用意されており掴みとして及第点のエピソードでしたが、今回の話は少々押しが弱く掴みとしてはいまいちだったかもしれません。普通のエピソードとしてはそれなりなんですが。


今回の突っ込み

ガイラー帝国が何故日本を狙うのと言う理由は、日本は経済的に発展しており、島国であることから侵略の拠点としてふさわしいという事だそうです。実は、ガイラー帝国は日本以外の国々を攻撃したことがありません。譲達が海外へ向かった話も存在していません。従来のロボットアニメも世界侵略と言いつつほとんどが日本を攻撃していましたが、一応グロイザーXは日本侵略に絞り、理由も説明しましたが、少々日本をほめすぎなような……。


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