グロイザーX 全話解説
最終回 大空に平和の鐘が鳴る


 遂にガイラーVが完成し、乗り込むゲルドンとゴーレン。ガイラーVが出撃した今、ヤン博士は一大作戦を計画していた。
 茜島にガイラーV達空爆ロボ部隊が接近。グロイザーXはこれを迎え撃つ為に出撃した。小型空爆ロボを撃破すると、ゲルドンがモニター越しに現れ、最後の戦いが始まった。激しい空中戦を繰り広げるグロイザーXとガイラーVだが、ガイラーVにはグロイザーXの武器は通用しない。そしてフリーザービームを食らい、尾翼が凍りついてしまう。海に飛び込んで氷を解かすグロイザーX。
 その頃、遂にヤン博士の一大作戦が始まった。平和主義者たちは武器を取り秘密前線基地を占領する事に成功。帰るところを失ったゲルドンは怒り狂い帝国へ引き返した。ゲルドンがヤン博士を始末するために、秘密前線基地に向かった事を知った譲とリタは、すぐさまグロイザーXはガイラーVを追った。
 前線基地を要塞化して、帰還するガイラーVを攻撃する平和主義者たち。だがガイラーVの圧倒的な力を前に、平和主義者は次々と倒されてしまう。ヤン博士は秘密前線基地の入り口を譲に教え、グロイザーXはグロイザーロボにファイトアップして、入口の氷山に突入。間一髪ヤン博士は無事だった。
逃げるガイラーVを追い、戦いを挑むグロイザーロボ。ロボ形態に変形したガイラーVと死闘を展開する。重量級の機体を活かしてボディプレスで攻撃するガイラーV。しかし、グロイザーロボの全重量を生かしたグロイザーキックが、ガイラーVを仕留めたのだ。
 遂にゲルドン帝王を倒したグロイザーX。それは、平和主義者にとっても、地球人にとっても平和が戻ってきたことだった。グロイザーロボはグロイザーXにリターンエックスして、基地に着艦。リタは遂にヤン博士との再会を果たした。ヤン博士は彼女との再会に喜び、彼女とともに戦った譲を称賛するのだった。

ヤン博士以下のガイラー星人の平和主義者は、グロイザーXと国家保安局によって救出され、北極の基地は、開発センターとして平和的に利用されることになった。そして、全世界の宇宙局が彼らを故郷に返すために、ガイラー星とコンタクトをとっていた。

それから暫くして、遂にガイラー星とのコンタクトがとれガイラー星人の宇宙船が茜島に着艦した。故郷からの仲間との再会に喜ぶヤン博士は、地球人に多大な感謝を送り、リタは譲達に感謝の言葉を送り、
譲もガイラー星人の一同に、彼らの幸せを祈ることばを残し、グロイザーXがヤン博士の好意で茜島に保存されることを発表した。地球人とガイラー星人との会談は完全に成功に終わったと言ってもいいほどのムードだった。
戦いの中で命を落としたマサト、バクさん、カントの墓の前で戦いが終わった事を報告し、冥福を祈るリタ。そして、地球での最後の一夜を譲とリタは、海辺で共に過ごした。

遂に別れの日が来た。涙ながらに仲間たちに別れを告げたリタは宇宙船へ駈け込み、譲はどこかへ走り出した。そして、宇宙船が飛びだった時、海中からグロイザーXが飛びだった。宇宙船を追うように、グロイザーXは追った。その中で手を振りあう譲とリタ。リタは既に涙を流しており、譲も宇宙船を見送った後一人涙を流していた。

長い戦いが終わった。そして大空を一人飛ぶ譲は、大空に鳴り渡る平和の鐘の音を聞くのであった。



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