超電磁マシーンボルテスX
全話解説
第1話 宇宙からの侵略者

脚本:五武冬史 絵コンテ・演出:とみの喜幸 作画監督:金山明博


遥か宇宙から地球を狙う侵略の魔の手が伸びている。プリンス・ハイネル率いるボアザン星の大軍団だ。ボアザン星の兵器に世界各国の防衛軍が出撃。日本の岡防衛長官は浜口博士と彼の教え子であり助手の剛光代に剛博士の遺志を継ぐ行動を起こす頃合いが来たと告げた。
 それは特別訓練所で過酷な訓練を受ける5人の若者の招集だ。オートバイの操縦、射撃において天賦の才能を発揮する光代の長男・剛健一、棒術において右に出る者はいない二男・剛大二郎、まだ子供でありながら水中で鮫と互角に渡り合う三男・剛日吉。くの一としての身の軽さと戦闘能力を誇る防衛長官の娘・岡めぐみ。アメリカ帰りで馬術に秀でた浜口博士の孫・峰一平。彼らの訓練は終わりを告げ特別訓練所を引き払うことになった。脱走したら銃殺という1年ほどの過酷な訓練を乗り越えた次は訓練所からの撤収。その理由を知らされない健一達は不満を告げるが、浜口博士は告げる。ボアザン星の円盤を前に地球防衛軍は悉く壊滅をして世界は絶体絶命の危機に陥っている。ヨーロッパは既に壊滅していた。余りにも劣勢な状況で浜口博士はこれを覆す為に5人を連れて剛夫妻と浜口博士が建造した秘密基地ビッグファルコンへ到着。そしてビッグファルコンには5体合体の巨大ロボット。超電磁マシーンボルテスX。地球を守るたった一つの切り札を備えていたのだ。
 5つのボルトマシンに分離・変形を始め健一達はこのボルトマシン、ボルテスXのパイロットとして秘密特訓を受けていたのだ。光代の指示によって5人は出撃した。飛行訓練とシュミレーターでしか受けていない彼らだが、円盤に襲われる東京を救わなくてはならないのだ。
 地球での活動拠点ハイネル状にハイネル一行は到着。獣士ドクガガが次々と空母を、港を破壊していく。地球防衛本部に危機が迫る。この危機に駆け付けたのは円盤編隊を蹴散らしたボルテスチーム。だが分離したままでは束になってもかなわない。

「ブイトゥゲイザー! レッツ・ボルトイン!!」

浜口博士らの教えを受けてボルトマシンが合体を開始した。今戦場にボルテスXが姿を見せる。ドクガガを相手にチェーンナックルがさく裂。ボルテスXの大攻勢が始まる。超電磁ゴマで右腕を破壊するが、ドクガガも屈しない。こうなったら天空剣だ・胸のエンブレムを引き抜けば現れた刃先に雷が走りVの字切りがドクガガを仕留めた。
 予想外の敗北だが、ハイネルは動じずボルテスXの戦いを見事と称える。だが、それはまだ勝算があるからである。ボルテスXとボアザン軍との戦いはまだ始まったばかりだ。


合体!ボルテスX
さて第1話ですが、冒頭から世界各国の総攻撃が順調に進む敵も珍しいのではないでしょうか。最もボルテスXに早速獣士は破れますが、世界各国の侵略がどうなったのでしょうか。ただ第1話はコン・バトラーXの存在を考えると悲しいから少し二番煎じになってしまった所もあります。キャラクターの個性の描写は面白いのですが、バトルチームの紹介を少しひねっただけだしなぁ。あとエピローグもあっさりして少し押しが弱い感じもしました。


今回の突っ込み

何も知らずにボルテスXに搭乗する5人ですが、健一君どうして「600tのボルテスを吹き飛ばすとは!!」と言えるのでしょうか。直前に何かでそれを知ったのでしょうか。


次回予告(担当ナレーション;市川治)

地球侵略を阻止されたプリンスハイネルの怒りが爆発する。ビッグファルコンを襲う両面作戦の恐怖とは何か!死を賭けた母がボルテスXの危機を救う!!
次回ボルテスX「苦闘への前進」にご期待ください!

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