マグネロボガ・キーン 全話解説
第10話 南極の死闘デリバリー号

脚本:安藤豊弘 演出:松浦錠平 作画監督:小松原一男


 とある公園でカオルはいじめっ子にけがさせてしまった。そのことを知った太は舞に連れられたカオルを責めるが、猛はそれでいいじゃないかと反論する。すると太は猛がカオルに空手のトレーニングを見せていた事が今回の事件の原因と言いだしてしまい二人は殴り合いに発展してしまう。だがそこに所長からの集合命令が入り、猛達はブリッジに集結した。
 どうやら南極で採取された海藻に異常放射能現象が現れ、その異常放射能現象を解決するために放射能分析機を南極までとどけなくてはならなかった。この任務は独たちとデリバリー号に託された。南極へ出動するデリバリー号。だがデリバリー号をブレーン達は狙っていたのだ。海藻の異常放射能は罠で、ガ・キーン達を孤立させてこれを叩くつもりなのだ。
 太は猛のことを根に持っていた。その一方猛は舞にカオルの相談に乗ってほしいと頼まれた。猛と太の仲を気にして落ち込むカオルだが、猛は太との喧嘩はしょっちゅうであれは喧嘩の内には入らないと言って彼女を元気づけて、カオルは笑顔を取り戻した。
 南極に到着したデリバリー号。だが氷の割れ目から現れた合成獣カメガマの攻撃でエンジンが故障し通信機器も破壊されてしまった。氷原を滑走してカメゴマの攻撃から逃れようと必死のデリバリー号。ブリザードの発生を利用して身を隠し、独は単独で南極基地へ分析機を届けに向かった。
南極基地での独からの通信でデリバリー号の危機を知った所長はゴッドフリーダムを発進させ、プライザーを出撃させる。その頃ブリザードが止んでしまい、デリバリーはカメガマに襲われる。プライザーが駆けつけるが、カメガマの回転攻撃に苦戦を強いられる。猛の戦いを見た太は蟠りが解けデリバリー号で援護に入る。しかしカメガマの照準がデリバリーに向けられてしまい、それを庇おうとしたプライザーは至近距離でカメガマの光弾を受けてしまいクレパスに機体が落ちてしまい気を失ってしまった。
 その頃マイティが駆けつけ、カメガマの標的がマイティに移っている隙に太はデリバリーから降りてロープを伝ってプライザーのコクピットへ着地。フロントガラスを叩いて猛の意識を取り戻す。その際猛は血だらけの太の両手を見て彼の決死の活躍に感謝する。戦線に復帰した猛は舞とガ・キーンに合体。ガ・キーンフルパワーでカメガマを仕留めるのだった。


死闘というより脱出劇?
 
まず今回のエピソードは作画が神がかっています。細かい動きや描き込みに力が入っていて、猛と太の格闘シーンと落ち込むカオルを励ますシーンに妙なこだわりを感じました。特にカオルの表情の変化に温かみを感じました。ガ・キーンの長所の一つはクオリティの高い作画ですが、ぶっちゃけ凡作エピソードが多いので作画が上手いとどれほど救われるか……
 実際に今回のエピソードもどちらかと言えばよくあるエピソードで、デリバリー号から片っ端から片付ける作戦も特に面白みはないです。デリバリー号も殆ど逃げ回っていただけですし。太が命を賭けて猛を救出する描写は好きですが、できれば猛と太が和解してほのぼのするシーンをラストに持ってきてほしかったです。


今回の突っ込み

今回は特にありません


次回予告

やけに長い次回予告(ローカル版)
不気味な磁力を出す小島に調査にやってきた俺はザリガニと電気ウナギの合成獣に出会った。ところがその怪物、とてつもない奴で俺一人の力ではどうしようもない。俺は無敵の王者ガ・キーンとなって合成獣をたたきつぶしにかかった。だが戦いの中でガ・キーンの力が薄れゆくことに気付いた。もしや、敗北を知らないガ・キーンにも弱点があるとしたら……
次回マグネロボガ・キーン「ガ・キーンはじめての敗北!?」にガ・キーンアタック!

やけに短い次回予告(キー局版)
電気ウナギとザリガニの合成獣に、俺と舞は巻き込まれてばらばらになってしまった
次回マグネロボガ・キーン「ガ・キーンはじめての敗北!?」にガ・キーンアタック!

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