全登場人物徹底紹介


 戦国魔神ゴーショーグン全26話に登場するメインキャラを紹介します。
ゲストキャラ

 真田ケン太(松岡洋子)1〜26話

 主人公。真田博士の遺児であり、サバラスらと共にグッドサンダーでの旅に出発する。子供が主人公のロボットアニメはトライダーG7、鉄人28号などが先例だが、戦わない子供である所はあまりにも斬新な作風。勇者シリーズの先駆けかもしれない。

 明るく好奇心旺盛で、正義感と行動力を併せ持つ少年。そして、幼い頃に母と死別した事への寂しさからメカを生き物と同等に考えている事が最大の特徴。メカと友達のように接し、メカが次々と破壊されていく戦いに拒否反応を見せ葛藤を抱く事もある。
 当初はゴーショーグンのパイロットになる事に憧れており、その為に未熟な行動を取ってしまう事もあったが(第3,4話)、真吾たちとの交流や旅先での人々との出会いを経て成長を遂げ、ゴーショーグンの臨時パイロットに抜擢された事で戦いへの葛藤に直面(第18話)。暫く苦悩したがビムラーの成長と共にメカに自我を芽生えさせ、メカを戦いによる破壊から救い、そして地球のソウルとして宇宙へと羽ばたいていった。

 演じる松岡洋子さんは遥大地(魔動王グランゾード)、出雲銀河(GEAR戦士電童)等で知られる。
北条真吾(鈴置洋孝)1〜26話

 キングアロー、ゴーショーグンのパイロット。グッドサンダーチームのチームリーダー。かつては国連の破壊工作部隊のエースだったが、任務により壊滅させられた組織ニューネロスの報復による無差別爆弾テロに巻き込まれて婚約者のリリーを失う。絶望の中ニューネロスら犯罪組織の大元はドクーガであるとサバラスに聞かされ、復讐の為にグッドサンダーチームに志願する。(第16話)

 3人の中では一応真面目な熱血漢であり、初期においては厳しい一面が強調されていた。その為ゴーショーグンのパイロットとしての訓練で厳しくケン太に当たった事が彼だけではなく、レミーやキリーからも不満を募らせてしまっている。幸い序盤でこの険悪な関係は解決し、以降はチームの一員としてなんだかんだ付き合っており信頼関係もそれなりに存在しているのではないかと思われる。

 第9話で出会ったマルーシャとは両想いになるも、任務を優先する事を選び真吾から別れてしまう。最終回で再会を果たし、その後結ばれる運命を暗示する描写があると思われるが、同最終回で真吾はまさかの無職(さらに小説版ではアルコール依存症)という末路を辿っており、彼女と結ばれたとはとても思えない。しかしまぁ、下手したら殉職していた方がまだ救いがあるような……。

 演じた故・鈴置洋孝さんはブライト・ノア(機動戦士ガンダムシリーズ)、フリーマン(宇宙の騎士テッカマンブレード)、
スタンレー・ヒルトン(特捜機兵ドルバック)等で知られた。
キリー・ギャグレー(田中秀幸)1〜26話

 ジャックナイトのパイロット。ロボットにおいてはメイン操縦を担当していない事がネタになった事もある。(第9話)

 スラム街で育っており、ギャンググループ"スワン一家"の一員として色々やっていたようであり、"ブロンクスの狼"としてアメリカにおいて恐れられている。警察から身を隠す為にグッドサンダーの一員に志願。(第13話)ちなみにこの罪は後に消滅するも、その後もグッドサンダーチームの一員として戦い続けていた所からは義理と使命感もあった模様である。(※1)

 クールな皮肉屋であり、本編ではよく皮肉や冗談を飛ばす。当初は子供嫌いであり、ゴーショーグンのパイロット候補としてケン太を鍛える事に反発しており、ケン太を足手まといと言って彼や真吾を怒らせた事もある。真吾とは第4話での殴り合いで打ち解けた様子で、ケン太に対してはファンタジーランドの脱出劇でそれなりに理解し合い、それからケン太をガキ呼ばわりしながらもいつの間にか真吾同様ケン太の良き兄貴分になった。

 趣味は自叙伝の執筆(第20話、最終回)本編ではイザベルといい関係になるが、彼のその後が自叙伝が結局売れず、ホットドックショップで生計を立てているとの描写からすれば結ばれたとは思い難い。
 弱点は幼少時に見た日本の化け猫映画の影響で猫。OVA曰くこれが原因で未だにおねしょするらしい。(第6話)

 演じる田中秀幸さんはスターセイバー(トランスフォーマーV)、サコン、サスページ(ガイキングLOD)、ギリアム・イェーガー(スーパーロボット大戦シリーズ)等で知られる。
レミー・島田(小山茉美)1〜26話

 グッドサンダーチームの紅一点。クイーンローズ、トライスリーのパイロット。元は諜報員であったが、任務が失敗して逃亡した際に恋人のフランシスを犠牲にしてしまう。獄中の中で自殺しようとした所サバラスにグッドサンダーチームへ勧誘される。(第12話)

 明るく気さくでお気楽な女性であり、男2人を手玉に取る程の余裕を持つ。だが男運はよろしくなく、真吾、キリーはどうか分からないが、ブンドルへやたらと求愛されており、彼がフランシスを死へ追いやった事もあるのか飄々とした言動の中にも敵意を寄せている様子だった。(第17話など)ケン太に関しては姉代わりとして、最初から好意的に接しており、一時ケン太は彼女に好意を寄せた程(第11話)

 後日談では動物公園の保護官を務めており、一応二人よりは救われているが、結婚の目途が立たないとのナレーションを付け加えられてしまえば、何とも言えない立場である。

 演じる小山茉美さんはフジヤマ・ミドリ(戦国魔神ゴーショーグン)、キシリア・ザビ(機動戦士ガンダム)、カレン・ジョシュワ(機動戦士ガンダム08MS小隊)等で知られる。

サバラス(小林修)1〜26話

 グッドサンダーチームの司令官。真田博士の親友としてケン太の前に現れ、彼を長きにわたる逃避行の旅に導く。堅物そうな外見故に厳しい一面が思い浮かぶが、初期の身の印象が強く、ケン太の保護者として暖かく見守り、真吾達の冗談にもそれなりに付き合う暖かみとユーモアも持ち合わせている。

 彼の正体はネオネロスに自分に代わって地球のソウルに選ばれる為に生まれた存在であり、自分が悪の申し子から解放される為にはネオネロスを倒す為と考えた事がグッドサンダーチーム結成の真実である。最終決戦でネオネロスの元へ殴り込みをかけ、ケン太の旅達を真吾達とともに見送った後の消息は不明。

 演じた故・小林修さんはガスコン(未来ロボダルタニアス)、ブランチ(太陽の使者鉄人28号)、アスベス(機甲界ガリアン)等で知られる。
OVA(間嶋里美)1〜15、17〜26話

 ケン太の教育用ロボで、データによるとそれ以上でもそれ以下の存在でもない(第14話)教育用として生まれた宿命であり自分はメカである事を割りきってはいるが、勉強が苦手なケン太から逃げられたり、真吾達の方が言いと言われたりして人間が羨ましいと思ったり、自分が開発されてから3年しか経っていない事から歴史に憧れを抱いたりする人間臭い一面も多い。

 ケン太からはOVAさんと良くからかわれるが、彼をを我が子のように心配しており、彼の為にはスナイパー部隊を圧倒する活躍を見せた事もある。(第8話)ケン太からも勉強は苦手だけれど、OVAは大切な存在として思われており、最終回には母さんと呼んでいる。

 終盤では料理作りにハマっておりOVAのコロッケは周囲から何とも言えない評価しか寄せられなかったが、ケーキを作った際にはそれなりに喜ばれている。(第22話)ちなみにレミーも料理は苦手であり、グッドサンダーの料理は誰がつくっていたのか色々と気になる所である。

 最終回ではメカ初の保育園長に選ばれている。ケン太以外のグッドサンダー勢があまりよろしくない末路を辿っている事を考えれば幸せな方である。

 演じる間嶋里美さんは竹尾ワッ太(無敵ロボトライダーG7)、トンボ(ゴールドライタン)、円条寺次郎、ミラーゼロ(光速電神アルベガス)等で知られる
ファザー(藤本譲)1〜19、21〜26話

 グッドサンダーの操縦を担当するコンピューター。ビムラーの研究を行ったり、ゴーショーグンの武装を転送したりする役割を持つ。感情を持っており、終盤ではケン太に宇宙の神秘について教える名前通り父親らしい一面も見せた。

 ビムラーの成長をサポートする役割を持っており、ビムラーの意志に合わせて突如瞬間移動するなど唐突な行動を取る事もあり、その際は「回答不能」が口癖になっている。

 演じる藤本譲さんはドルメン(未来ロボダルタニアス)、デギン・ソド・ザビ(劇場版機動戦士ガンダム)、プロフェッサーG(新機動戦記ガンダムW)等で知られる。
ネオネロス(藤本譲)1〜5、7、12〜26話

 世界を牛耳るドクーガの総帥。第25話までは顔は影に隠れており、三幹部へと命令を与え続けていた。その正体は太古から地球を支配していた悪の生命体であり、ケン太の心が通じ戦いをやめたメカ達に精神隊の姿で次々と襲いかかるが、ケン太とメカ達の心を前に消滅した。
レオナルド・メディチ・ブンドル情報局長(塩沢兼人)1〜26話

 ドクーガ三幹部の一人。主に情報収集を担当しており、世界各地に広げられた情報網でグッドサンダーの居所を掴む事が主な任務。

 とにかく美しくなければ気が済まないと考えている模様で、戦場に現れては必ずクラシック音楽を流し、敵であるゴーショーグンにも美しいと恍惚している。自分の美しい概念が覆されたり、美しい作戦やメカが破られたりすると気が動転する事が多く、特に前者のシチュエーションの場合ケルナグールの妻やカットナルの母が美女だった事が衝撃過ぎて倒れた例もある。(第22話)

 そんな彼が嫌う事として多くの血を流す事(第1話)、醜い存在、ケルナグールによる力ずくの戦法、カットナルによる狡猾な戦法、そして裏切り(第9話)、金に目がくらむ者(第12話)など。ちなみに裏切りに関しては敵側からの密告という有利な条件においても容赦なく粛清している程。ちなみに彼のスースマンへの裏切りはあくまで芝居だったのでセーフだと思われる(第21話)あとケルナグールやカットナルに対しては姿から醜いと侮辱しているようだが、共闘の際はなんだかんだ意気投合しており、そこまで仲が悪いわけではないはず……である(第17話)

 3人のうち最も早くネオネロスのやり方に疑問を抱いており、他の二人に比べてグッドサンダー側を評価する動きが終盤では見られた。後日談では宇宙美学論を発表して失踪した。

 演じた故・塩沢兼人さんはマ・クベ(機動戦士ガンダム)、マリン(宇宙戦士バルディオス)、司馬亮(獣戦機神ダンクーガ)等で知られる
スーグニ・カットナル将軍(木原正二郎)1〜26話

 ドクーガ三幹部その2。気性が激しい性格で神経質だが、3人の中では頭脳派であり、戦いに美を求めるブンドルへ突っ込みを入れる事もあり。結構まともな方かもしれない。精神安定剤カットナライザーを服用している設定があるが、本編では2回しか飲んでいない事もなおさらまともな印象を感じさせる(第8、24話)

 裏設定ではアメリア国の大統領の子だったが、テロで父と片目を失った過去がある。その復讐かアメリア国の実権を掌握しており、幾つものレジャーランドや娯楽施設を営業している模様(第5,25話)後日談ではアメリア国の大統領として就任し、父の後を継いだともいえる。

 演じる木原正二郎さんはダラム・ズバ(伝説巨神イデオン)等で知られる。
ヤッター・ラ・ケルナグール司令官(郷里大輔)1〜26話

 ドクーガ三幹部の一人。外見に違わず力押しの作戦を得意とするが、ブンドルに対して比較的常識的な突っ込みをしたり、ゴーショーグンを研究して偽物ゴーナグールを設計したり(第22話)などそこそこまともな面も見られる。カットナル同様怒りっぽい所があり、腹が立つと八つ当たり専用ロボットケルーナに八つ当たりすることがある。

 美人の奥さんヨーコとともに牛丼、フライドチキン、ハンバーガーなどのファーストフードチェーンを副業に経営している。後日談でも副業で繁盛している模様でありある意味一番幸せな男かもしれない。

 演じた故・郷里大輔さんはドズル・ザビ(機動戦士ガンダム)、バスク・オム(機動戦士Zガンダム)、プロフェッサー・ランドウ(ゲッターロボ號)等で知られた。
  ゼニガスキー・ジッター博士(寺島幹夫)2、4、7、8、21、22、25、26話

 ドクーガに所属する科学者であり、三幹部の命を受けて兵器開発に従事したり、逆に新兵器を披露する三幹部に披露する事もある。暫く出番がなかったせいか、第25話では何故か顔以外の部分しか映らない事態が発生し、本人が顔を映されてくれないと苦言した事もあった程。(※2)

 最終回においても月で35体合身メカゴッドネロスを製作しており、ドクーガの崩壊後も核兵器以上の兵器の開発に没頭するとの後日談で締められており、生存メンバーにおいて最後まで改心しなかった唯一のキャラかもしれない。
 演じた故・寺島幹夫さんはズ・ザンバジル(超電磁マシーンボルテスX)、マドクター将軍(ゴワッパー5ゴーダム)、ガガーン(宇宙大帝ゴッドシグマ)等で知られた。

※1……なお、放送終了後の設定では刑期200年の罪を帳消しにする為に志願した模様。(200年とは何をやらかしたんだキリー……)

※2……その第25話では顔が映る際、画面がロングとなっていた。

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