全登場人物徹底紹介


 神無月の巫女全12話に登場するメインキャラを紹介します。ゲストキャラは本作には登場していません。

来栖川姫子(下屋則子)1〜12話

 主人公。乙橘学園に通うごく普通の16歳だが、陽の巫女の生まれ変わり。少々ドジな所はあるがまっすぐで純粋な性格で、誰に対しても隔たりなく接する事が出来る。気弱な所もあり最初の方は千歌音やソウマに頼る描写もあったが、千歌音との別離をきっかけに成長していき、単身で剣神天群雲剣を復活させて陽の巫女の力を覚醒させるまでに至っている。
 千歌音に対しては最初彼女の身分を知らなかったようで、普通の友人の様に接した事がきっかけで千歌音は姫子に想いを寄せている。だが以降は千歌音に対して自分を遥かに上回る才女と見ていた所があり、一時は自分を守るために戦うソウマに想いを寄せ、千歌音の愛に対しては友人程度としか認識していなかった事もある。
 原作とアニメ版では最後に取った行動が異なる。

 演じる下屋則子さんは新山理沙子(鉄のラインバレル)等で知られる。
姫宮千歌音(川澄綾子)1〜12話

 1000年以上続く名家の令嬢であり文武両道の16歳。皆からは宮様と呼ばれ慕われている月の巫女の生まれ変わり。落ち着いた性格であり、姫子に対して面倒見のいい姉の様な一面を見せるが、本心では姫子への一線を越えた繋がりを望んでおり、その思いを打ち明ける事が出来ない事をもどかしく思っている。そんな姫子が傷つけられる事を許さない姿が良く見られ、特にソウマに対しては姫子を守る事が出来ない事に関して一時感情を爆発させてしまったほど。(第5話)
 姫子とソウマの関係について複雑な心境で見ており、二人が結ばれそうになった姿を目にしてオロチ衆へと寝返り武夜御鳴神を強奪し、残り6人全てを一掃してオロチの復活と共に、オロチ衆の怨念を吸収して月の巫女の力を覚醒させている。姫子に対して一種の歪んだ愛情を見せているが、その真意は前世の宿命を知ってしまった事による悲しいものであった。

 演じる川澄綾子さんはドルチェ・サイトウ(ジーンシャフト)、海潮真波(破邪巨星Gダンガイオー)、セーラ・ウィーレック(奏光のストレイン)等で知られる。
大神ソウマ(間島淳司)1〜12話

 武夜御鳴神の操縦者。千歌音とほぼ互角の実力を誇る優等生であり、生徒からは神様と呼ばれており千歌音の相手役が務まる唯一の人物と思われている。だが彼は幼馴染の姫子へ好意を抱いており、オロチ衆七の首でありながら姫子を守るためにオロチ衆を敵に回す。その際オロチ衆の呪いにより戦えば戦うたびに背中から呪いの鱗が広がって行く宿命を背負っている。
 裏切り者の名を受けて全てを捨てて戦い、または初めて知った人の愛、その優しさに目覚めた男を彷彿させ、真面目で快活な性格はロボットアニメの主人公らしいが、この作品は百合をメインとする為ソウマは一種の道化役になってしまっている所は色々と斬新である。ある意味気の毒な人物だが、ソウマ本人は姫子と千歌音の愛を認めているのだからそれはそれで良いのかもしれない。
 なお、原作では千歌音により殺害されてしまうというアニメ版よりも救われない事態に陥ってしまっている。

 演じる間島淳司さんはフェイク(幻影闘士バストフレモン)、石塚弘(ガンパレード・オーケストラ)、真日和秀(アスラクライン)等で知られる。
オロチ(納谷六朗)1、9、11、12話

 剣神天群雲剣により封印されていた邪神。黒い太陽と共にオロチ衆へ時が来た事を告げる。第11話で千歌音により封印が解かれその姿は赤子の様な外見だった。

 演じる納谷六朗さんはバリー・ホーク(闘士ゴーディアン)、小河原現太(ジンキ・エクステンド)等で知られる。
ツバサ(松本保典)1〜9、12話

 オロチ衆一の首であり実質リーダー格。嶽鑓御太刀神を操るライトグリーンの長髪が特徴の美青年でありその正体はソウマの生き別れの兄。

 かつては弟思いの優しい人間だったが、自分達を虐待する実父からソウマを守るために彼を刺殺してしまった事で少年院へ送られてしまい、人殺しの兄をソウマに持たせたくない事から彼との縁を切った。ちなみにソウマはその時の記憶を失っていた模様であり、第5話まで思い出せなかった。
 その後少年院から脱走し、地獄同然の生活を味わった事がきっかけで現実が地獄である事を悟りオロチ衆の一人に選ばれた。ソウマを同志に迎えるつもりだったが、姫子のいる世界を守るために戦う決意の前に決裂し一騎打ちで敗北を喫する。その後第9話で復活するも千歌音に敗北し、ソウマに自分の分まで強く戦ってほしいと彼の選んだ道を認め、自分の剣を彼に託して闇へと消えて行った。

 演じる松本保典さんは火鳥勇太郎(太陽の勇者ファイバード)、月心(覇王大系リューナイト)、ストナー(交響詩篇エウレカセブン)等で知られる。
ミヤコ(大谷育江)1〜10、12話

 オロチ衆二の首であり八雄炬御鎚神を操るシスターの女性。幻術を操る事が出来、第7話では千歌音に姫子との偽りの日々を見せつけて彼女を苦しめている。オロチ衆に走った理由はおそらく戦争による多数の死傷者を目にして、神を信じる事に虚しさを感じたからではないかと思われる。(第10話)

 冷静沈着な女性だがツバサに対して少々盲目な愛情を抱いている。千歌音の反逆に対して唯一オロチ神同士の戦いで達無会うも、千歌音に頭部を潰されて戦死する一番残酷な最期を遂げた。

 原作では乙橘学園の関係者だった。

 演じる大谷育江さんは小牧百合香(元気爆発ガンバルガー)、メルル(天空のエスカフローネ)、アン(ネクスト戦記エーアガイツ)等で知られる。少年、少女、動物役が多い大谷さんでは珍しく妖艶な美女役だが何処となく、大谷さんの本来の演技が見え隠れする所はご愛嬌。
ギロチ(加瀬康之)1〜7、9、10、12話

 オロチ衆三の首であり、飛埜御脚神の操縦者。番長風の外見に偽りはなくパワータイプの豪快な男であり、チェーンを武器とする。戦争で両親が殺された事がきっかけでミヤコの義弟となり、オロチ衆の一人となる。ミヤコに対して頭が上がらない所があり、彼女が原因か好きな女性はスレンダーな貧乳であり、それ故に姫子を可愛がるが千歌音を憎悪している。

 意外な事に中学の番長を仮の姿としている為姫子達より年下である。外見からすると年上にしか見えないのだが……。第10話の回想では年相応の少年っぽかったので、それから今までに多分何かがあったようである。ミヤコが原因だろうか?

 寝返った千歌音に対して因縁を吹っ掛けるが返り討ちにされて石化。オロチ衆では最初の犠牲者となった。

 演じる加瀬康之さんは田島順一(ガンパレード・オーケストラ)等で知られる。
 コロナ(植田佳奈)1〜7、9、10、12話

 オロチ衆四の首であり、大宇邊御蟲神の操縦者。ツインテールが特徴のアイドル歌手。勝気な性格をしているが、本編では出撃する機会が遅いうえに3機がかりで挑んだにもかかわらず返り討ちにされてしまいパッとした活躍は見られなかった。ただしドラマCDでは対象人物の分身を生み出す能力を持っている事が明かされた。

 アイドル歌手としての売り上げは芳しくなく、レーコやネネコから(オリコンチャートの最高順位が)69位と呼ばれ、本人は68位と修正しながら怒るネタが本編ではよく見られた。それが遠因か枕営業に手を染めてしまった事が原因でオロチ衆になってしまったと思われる。(第10話)
 レーコ、ネココとは3人娘のようなポジションであり、最期も3対1で千歌音に挑むも返り討ちにされてしまった。

 演じる植田佳奈さんは珠城つばき(鋼鉄神ジーグ)、キノン・バチカ(天元突破グレンラガン)、遠藤シズナ(鉄のラインバレル)等で知られる。
レーコ(能登麻美子)1〜7、9、10、12話

 オロチ衆五の首であり火殊羅御雹神の操縦者。丸眼鏡が特徴の売れっ子漫画家。代表作の「あたしのブレーメンラブ」は姫子も愛読している。(第8話)だが本人は売れっ子漫画家故のプレッシャーと好きな物が描けない葛藤を生みだしてしまった事がオロチ衆と化した原因とも思われる。

 物静かな性格をしておりやや根暗気味。コロナに対してボソッと痛いところを指摘する描写が多くコロナとの衝突が多いが、原作では彼女との間に確かな友情がある描写もあった。そのコロナ同様実力を披露する事には恵まれず、初出撃の第7話ではコロナ、ネココと共にあっさり敗北し、千歌音に対しても3対1で敗れ去った。

 演じる能登麻美子さんは風間信二(フルメタル・パニック!)、城崎絵美(鉄のラインバレル)、中泉ようこ(輪廻のラグランジェ)等で知られる。
ネココ(野中藍)1〜7、9、10、12話

 オロチ衆六の首であり鋳都祓御霊神の操縦者。ネコミミ、幼女、ナースと色々な意味で属性持ちの人物であり、「にゃーの」が口癖。色々な意味で色物である。ナース属性故に相手に注射をする事が好きらしい。

 無邪気な性格であり、破壊に対して一種の無邪気な楽しさを感じている。だが生体実験を受けた過去がありそれがきっかけでオロチ衆になってしまった事から内心では彼女も悲しみを背負っているのかもしれない。本編では唯一二度ソウマと戦ったオロチ衆でもある。(第3、7話)最期はコロナ、レーコと共に千歌音に敗れ去る。

 演じる野中藍さんはエミリィ、ラヴィニア・リベルス(奏光のストレイン)、嵩月奏(アスラクライン)等で知られる。
如月乙羽(西村ちなみ)1〜12話

 オロチ衆八の首……になるはずだった人物。八の首については謎の中である。

 千歌音の侍女であり彼女を案ずるが故に居候の身となった千歌音に対しては良からぬ感情を抱いており、彼女の嫌いなシイタケ料理を出したり、彼女が洗濯板である事をメモしたりしている。(第3、4、6話)だが彼女の嫌がらせは内容はまだ微笑ましいものでありコミカルな描写で描かれているからそこまで嫌な人物には見えない。(イズミ達とは大違いである)また千歌音の事を想うが故に、自分が東京へ向かった後は千歌音の様子がおかしい事を察しており、姫子に後を託している事から、姫子は千歌音にとって必要な人物であるとは認めていたようである。

 演じる西村ちなみさんはランディ(MAZE☆爆熱時空)、キキ・ロジータ(機動戦士ガンダム08MS小隊)等で知られる。
 早乙女マコト(大谷育江)1〜3、9〜12話

 姫子の親友で寮では同じ部屋。ボーイッシュな外見をしており明るくさっぱりした性格であり千歌音を宮様と呼ぶが、ソウマに対してはあやつと呼び、他の女子程ソウマを敬愛していない。陸上部に所属している。
 第2話での学園の破壊に巻き込まれて足を負傷してしまい、それ故にインターハイへ出場できなくなってしまった事への悲しみから一時見舞いに来た姫子を追い返してしまうが、第9話で和解し千歌音と離れてしまった姫子に対しての心の支えとなった。
イズミ(浅井清己)1、3、4、9、11話
ミサキ(峯香織)、キョウコ(田上由希子)
1、3、9、11話

 千歌音を敬愛するその他女子の3人組。姫子に良からぬ感情を抱いており、悪質に彼女を責め立てる(第3、4、9話)第3話で千歌音を階段から突き飛ばした事で赤の他人の様に装うも、千歌音の眼光は冷たかった。ざまぁ。記載する事は他にない。
大神カズキ(斎藤茂一)1〜7、9〜12話

 ソウマの義兄であり、陽の巫女、月の巫女を支える神官の末裔。剣神天群雲剣を復活させる儀式に姫子と千歌音を導き、二人を時に温かく時に厳しく見守る。第7話ではソウマの呪いの秘密を解明しており、それでも戦う彼を案じつつも宿命を見守っている。
 ユキヒト(南央美)1〜7、9〜12話

 カズキの助手を務める大学生。穏やかで何処か飄々としている性格であり、目立つシーンが多かったがその正体は謎の中であった。ひょっとしたらオロチ衆と何か関係があったような気がしないでもない。

 演じる南央美さんは原島タクヤ(黄金勇者ゴルドラン)、ホシノ・ルリ(機動戦艦ナデシコ)、ユーフェミア・リ・ブリタニア(コードギアス反逆のルルーシュ)等で知られる。

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