超時空騎団サザンクロス 全話解説
第1話 プリズナー

脚本:鳥海尽三 絵コンテ・演出:長谷川康雄 作画監督:山村正幸


 コンピューターを改ざんして勤務怠慢の罪で三日間営倉に閉じ込められたジャンヌ曹長がシャルル隊長に入れ替わる形で謹慎一週間の猶予で釈放された。シャルルは少将の女に手を出したことが原因で長いらしい……シャルルとジャンヌは同じ15分隊。この15分隊はどうやら一癖も二癖もある面々が集う部隊なのだ。
 シャルルは15分隊の2。そんな彼女の出所をアンジェイ軍曹以外は喜んで出迎える。ジャンヌはシャルルの代理として、謹慎処分にもかかわらず外出禁止じゃない訳で、市街戦に備えてホバー作戦に出動しようとする。愚痴るアンジェイは正式な指揮官でない彼女に、アルス開発基地が爆破されて慎重に行動するべきだと主張し留守番。彼以外の面々はホバーで市街地へ出動する。
 訓練中に宇宙機甲隊の拠点へ立ち寄るジャンヌ。コーヒーをごちそうしてもらおうとしたらマリーにあっさり断れ、些細な兵士の行動から殴り合いに勃発。GMPが追いかけてきたので勝負は次の機会ということで逃げるが、彼女は営倉入りの処分は免れない。そんな処分にガッカリするが、とりあえず今は寝よう。
 その頃衛星が謎の物質をとらえた途端、衛星からの通信が途絶え、全軍に一級警戒が下される。アルス基地を爆破したと思える何者かが接近しているのだ。
 一級警戒が下される中参謀総長のロルフは未知の接近者とコンタクトをとる為攻撃命令を下さない。彼の行動に苛立つ警備隊員。そして攻撃艦が出撃したと聞いて兵の一人がミサイルを起動させてしまう。
 これによって攻撃準備命令が下された。この報せを聞いたジャンヌは営倉へ連行される所を土壇場で15分隊本部へ向かい出動命令を下す。分隊員は全員出動しスパルタスを駆る。激戦の中第15分隊とバイオロイドは五分五分。スパルタスはバトルスナイパー形態へ変形。アンジェイとの連携でバイオロイド編隊を追い詰めるが彼らは撤退。
 辛うじて第15分隊を市街地を守り抜いた。ジャンヌの活躍に上層部は目を置く。この件でジャンヌは営倉入りを取り消し、降格したシャルルに代わって第15分隊長に任命された。
 シャワーを浴びる中バイオロイドの脅威におじけづく自分を奮いたてるシャルル。そう。戦いは始まったばかりなのだ。


ひょんなところから小隊長!?

 メインキャラを一通り紹介したオーソドックスな第1話ですが、名無し的にはジャンヌのキャラが面白いです。性格も年頃のヒロインが小隊長として隊員達を引っ張っていく姿は色々趣深いです。ヒロインが主人公なのは既に8年前にゴワッパー5ゴーダムが(偶然にも同じタツノコ作品)存在していますが、性格まで見事な女の子なのはこれが最初ではないでしょうか。また女好きで降格しても全く気にしてないシャルルやいろいろ突っかかりながらも実戦では頼れるアンジェイなど(予告では酷い言われようだけど……)脇も一癖も二癖もある好印象な人物がいて面白いです。


今回の突っ込み

今回は特にないです。


次回予告(ナレーション全話・富沢美智恵)

何よ何よ!グロリエの危機だっていうのに宇宙隊とか何かに任せておけないわ!シャルル、ボーイ出撃準備!アンジェイ、女の子だからって馬鹿にしないで!少尉用スパルタスは私の物よ!助けて!また赤いバイオロイドが
次回超時空騎団サザンクロス「メイクアップ」
皆気持ち満開してる?

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