超時空騎団サザンクロス 全話解説
第15話 ラブストーリィ

脚本:寺田憲史 絵コンテ・演出;古川順康 作画監督:山田高広


 強硬派を反対するロルフ一派を粛正する耐えに選ばれた第2次攻撃隊。だがロルフは部下を安全に生かすべきだと考え決して自分の仕事に反対する事はなかった。もちろんこれで困る人物が一人。それがボゥイだ。彼は強がるが内心では実の親が戦場に出ることから勿論不安なのだ。そしてロルフは第15分隊室から流れるピアノ演奏を聴いて去った。そのピアノ演奏は勿論息子の為である……。
 一方ラーナとアランはファイルから個人情報を割り出して第2次攻撃隊を選抜していた。その目的は本人にも分からない。ただレオンの命令だからだ。
 ラーナと出会ってからサイフリートは彼女の元に来る事が多かった。それが面白くないジャンヌだが、セキシマ大尉にある事を頼まれる。それは第2次攻撃隊に選ばれてしまった今、彼女にラーナの気持ちを確かめてほしいと頼み込んだのだ。これはひょっとしたらサイフリートを取り戻すチャンスでは?セキシマの頼みをあっさり受ける事にした。
 まず時間をかけて彼女を落とす。彼女の部屋に贈られたグロリエの薔薇と名乗る男からの花束。だが、同時にサイフリートが借りた本にメモを挟んでいた事もあり、ひょっとしたらサイフリートからの言葉ではないかと考えてしまう……。ジャンヌにとってグロリエの薔薇に好意を抱いているかと思うが、彼女はあくまでも任務を目的で接触したのであって、好意を持ってはいけないと考えてしまい仕事でミスをしてしまう。そのミスにより攻撃隊選抜から漏れたブラウン中尉からは意外にも感謝の言葉が。ロルフの信頼している部下である彼を始めとするロルフ派の面々はレオンの方針に反対する者として前線基地へ送られてしまう。だが彼が選抜から漏れたことでグロリエの現状をロルフに伝える事が出来るのだ。だがセキシマ大尉にとっては全然うれしくない。予想外の方向へ飛ぶグロリエの薔薇作戦はどうなるのだろうか。待ち合わせ作戦が行われ、やってきたセキシマ大尉だがサイフリートと勘違いされて殴り飛ばされてしまった。
 その頃作戦の成功で休暇を貰ったマリーはドレスを買って上機嫌。だが、シャルルが1年前の恋人と出会った姿を目撃してしまい関係決裂。車で暴走してしまう。その暴走っぷりを知ったラーナ、ついでにブラウンとジャンヌがその車を追い、マリーが事件の主だと知る驚きを隠せない一同。ブラウンが事件の濡れ衣を着ることで暴走事件は解決したが、マリーの心は晴れない。
 遂に第二次攻撃隊の上官が始まった。ジャンヌから事情を聴いたラーナはセキシマの本心を知り彼へ激励の言葉を送る。この言葉により救われたセキシマだが、その一方マリーも第二次攻撃隊へ志願。シャルルの言葉を聞かないで艦は発進した。父を想うボゥイのピアノが流れる中で……


父の戦いを背景に描かれる恋愛模様

 今回は色々見るべきところがあり面白い回です。ロルフが前線基地に追いやられ、それが不安で仕方ないボゥイを背景に3人娘の恋愛劇が見事に絡んでいます。
 戦いの前にラーナの気持ちを知りたいセキシマに協力するジャンヌは、サイフリートをラーナから取り戻す下心を抱えて、その作戦がいつの間にかラーナがサイフリートから好意を抱かれていると思い戸惑い、彼女らしくないミスをしてしまう。そんなミスで戦いから外されたブラウンが傷心のマリーを庇い、そのマリーはシャルルと決裂して宇宙へ旅立ってしまう……人間関係の連鎖が見事でテンポが良かったので視聴していて楽しかったです。
 個人的にはセキシマの悲喜劇が面白いですね。ただ攻撃隊に選ばれたセキシマは無事に帰還したのでしょうか……やはりそこですね。無事であるように……


今回の突っ込み
今回は特にありません。


次回予告

同じ人間であるバイオロイドとの戦いはサザンクロス軍の指揮を鈍らせていた。そんな時ルーイの作ったシュミレーションゲームが軍の採用に。だが、それはバイオロイド専用の殺人兵器に改造されていた
次回超時空騎団サザンクロス「ハンターキラー」
全く……趣味もシュミレーションもあるか!



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