超時空騎団サザンクロス 全話解説
第16話 ハンターキラー

脚本:川崎知子 絵コンテ・演出;鈴木幹雄 作画監督:野崎恒信


 第2次攻撃隊が出撃した一方第15分隊ではルーイの開発したシュミレーターが好評。その噂が分隊外でも広がり、特殊技術員のクロムウェルから彼を借りたいとジャンヌに頼まれる。そのシステムを訓練生のトレーニングシステムに使えるよう改造してほしいとの内容だ。
 技術員の提供を借りてパワーアップに勤しむルーイとメカに強くなりたいジャンヌ。メカを愛するルーイはいつか人間の弱いところを補って平和的な社会を作りたいと考えているのだ。そしてシュミレーターが完成。操縦者の思考とコンピューターが連動して標的を見つけるこのSVTLシステムはまさに完璧。クロムウェルから絶賛を受けた。
 その一方第2次攻撃隊はノスデュール部隊との戦いに繰り広げていたが苦戦を強いられる。だがロルフはワープにより発生する時限断層を利用してそのひずみにノスデュールへ引き込み一掃する作戦を遂行する。宇宙機甲隊の活躍でノスデュールは引き込まれて作戦を成功させたのだ。

 猛攻を退けた衛星アルス。そしてゾル戦艦占領作戦ための第3次攻撃隊に第15分隊の面々が選ばれた。スパルタスが宇宙戦仕様に改造されてシステムも一新。メカ好きの本能を刺激されルーイが確かめるとそこには自分のSVTLが。同じ攻撃隊として参加したブラウンからSVTLシステムが今回の為に開発されたと聞かされ自分が利用されていたと気付くルーイ。さらにシャルルの対バイオロイド兵器という何気ない発言が彼の心を傷つけた。人間同士の戦いに自分は殺人兵器を開発してしまったのだと……。訓練生の為にと思って開発したシステム。それを殺人に使用される事が耐えられずルーイは火炎放射機でスパルタスを破壊しようとし、ジャンヌも止めるどころか彼に実行を促進させる。
 だがサイフリートの言葉が二人を止めた。スパルタスは仲間の犠牲を防ぐ兵器でもあることを。だがルーイは何処かへ行ってしまった。


メカは殺しの道具じゃない

 今回は唯一のルーイ回。ルーイがここまで激昂する姿を見られるのは後にも先にも今回だけ。メカの平和的利用を考えるルーイですが、おそらく第8話辺りでジャンヌの考えに共感したものでしょうか。
 ただ今回はルーイ以外の描写はいまいちでワープを利用したバイオロイド一掃作戦はかなり唐突な気がします。てゆーかワープなんて描写サザンクロスで今まで出ていなかったのに……いったい何があってこんな事を。派手な戦いを描写したかったのでしょうか……。最後のサイフリートの描写も唐突で何かいきなり出てきた感じです。むぅ


今回の突っ込み
ワープネタはさておき、今回登場の宇宙用スパルタスですが、残念ながら特に変化はありません……まさかスパルタスを宇宙用に改造する為に第15分隊は戦う事がなかったのでしょうか。


次回予告

ロルフ参謀長官の指揮の元、敵旗艦の占拠作戦が開始された。一度は捨てた命と闘志を燃やすサイフリート。だが隊員達の前に強力な新バイオロイドが出現した……!
次回超時空騎団サザンクロス「バイオサイガー」
裏切り者に慰めは要らない……甘えるんじゃないよ!厳しいんだから!!




BACKBACKNEXT

inserted by FC2 system