無敵鋼人ダイターン3 全話解説
第22話 スターの中のスター


脚本:吉川惣司 絵コンテ・演出:貞光紳也 作画監督:富沢和雄


500人以上の映画スターが招かれたネプチューン号に。護衛として万丈達も招待され、一人の少女マリーに一目惚れしてしまうが、彼は国民的映画スタージミー・ディーンに心を奪われていた。ビューティもレイカも彼に憧れており、ギャリソンやトッポまでスターに惚れている始末だ。
 その時ネプチューン号の軌道が外れている事に万丈達は気付いた。そして何者かがネプチューン号に迫っている所から、万丈はメガノイドの仕業と気付く。そしてジミー・ディーンがメガノイドの刺客だった事に気づく。彼らと銃撃戦に挑む万丈一行だが、戦いの間にマリーが迷い込み、映画のリハーサルだと誤解してマリーが人質になってしまう。だが彼らが陣取る操縦室には磁気煙幕が仕掛けられており、煙幕を受けて彼らは宇宙へ逃れる。だがこの戦いの影にある人物の影があった。その人物はカルロス。ネプチューン号にスター達を招いた映画監督であり、万丈とジミー・ディーンの戦いを一大SF映画として撮影しようと考えていたのだ。
 マッハアタッカーで迫るデスバトルに立ち向かおうとする万丈。しかしジミー・ディーンがメガボーグへ変身するパターンが始まり、万丈もパターンよろしくダイターン3へ搭乗する。ダイターン3の後ろにはビューティを始めとする万丈一行と世界各国のスター達が彼を支えている。それに対しジミーもチアガール団がいる。応援団に支えられ某映画会社のオープニングよろしくのパフォーマンスを決めてバトルに挑む其々。ダイターンザンバーがダイターン3を押している時、ジミー・ディーンはデスバトルとの挟撃でダイターン3を追い込む。しかしデスバトルを叩きのめし、ダイターン3がジミー・ディーンへ一発をぶち込んだ時、意外な事実が明かされた。なんとジミー・ディーンはヅラだったのだ。この秘密を晒してしまいジミー・ディーンは半分自暴自棄になり、ダイターン3へサーベルを振り回すが、強烈な蹴りを顔面へ喰らい、自慢の顔も台無し。サンアタックから逃げようとしても結局パターンから逃れることはできず敗北して星になるのだった。
 スター達を守りぬき、彼らの星になったダイターン3。マリーにはそんな彼と万丈へ憧るがダイターン3は帰ってこない。最後はトッポのダイターンカムバック!でカルロスの新作映画は幕を引くのであった。


ネタが分からない人には10話の劣化コピーにしか見えない
なんか金田作画で有名な回ですが、名無しは好きになれませんでした。正直嫌いです。こんなことを言う理由としては本編のモブに映画俳優そっくりの人々がデフォルメされて登場されているならまだしも、万丈達の会話シーンなどで明らかに主張するようにモブがデカデカと映る姿が気に障りました。多分元ネタが分からない人にはうぜぇ!!としか感じません。(これだから暴走した金田回は嫌いだ……)ストーリー方面も映画撮影の怨念とも取れる富野監督のメッセージが込められた第10話と比べると焼き直しにしかすぎません。個人的にはデスバトルがUGM 映画のオープニングのパロディや、ダイターンの21世紀FOX風の登場シーンしか楽しめたネタがありません。
 一応擁護しますと、元ネタが分かる人にはまだ楽しむ事が出来る気はします。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション全話・鈴置洋孝)

火山に潜む怪奇なデスバトル"ジェノンバ“。操るジェノバはマグマの炎で地球を焼き清めると言う。身をこがすはダイターン3か、はたまた万丈か。
次回無敵鋼人ダイターン3「熱き炎が身をこがす」にカームヒア!

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