ゲッターロボ 全話解説
第1話 無敵!ゲッターロボ発進

脚本:上原正三 演出:勝間田具治 作画監督:小松原一男


 浅間学園サッカー部キャプテン・リョウこと流竜馬、柔道部主将ムサシこと巴武蔵の熱烈な勧誘に全く反応しない超人的な身体能力を持つ一匹狼ハヤトこと神隼人。この3人はとりあえず平和な日々を過ごしていたが、リョウはサッカー部のコーチである早乙女達人を始めとする早乙女家に接点があり、達人は宇宙開発用ロボット・ゲッターロボのテストパイロットを務めていた。三体合体で空・陸・海に適した形態へ姿を変えるゲッターロボの素晴らしさをリョウは称賛していた。
 そして平和な日々に終わりを告げるような事態が発生した。1万4千年前に滅びたはずの恐竜たちは地下へ逃げのび恐竜帝国として地上奪回のための攻撃を開始。その被害は空に、海に、陸へ攻撃が及んでいる。そして自分達にとって天敵であるゲッター線を使うゲッターロボを粉砕せんと帝王ゴールは先鋒としてメカザウルス・サキを送り込む。
 プロトゲッターで訓練中の達人にサキが現れ、逃げようとしたプロトゲッターはサキの熱線に粉砕され達人は散ってしまう。彼の死を悔む間もなく帝王ゴールはゲッター計画の中止を求めるが、早乙女博士は自分が三十年かけた宇宙開発の夢を断念するわけにはいかないとこれを拒否。早乙女研究所はサキに狙われ、早乙女ミチルが駆る戦闘機・コマンドマシンが囮となって研究所を守ろうとしているが、時間的に限度がある。元気が言う戦闘用兵器を備えた本物のゲッターロボを知ったリョウはパイロットに志願するが、パイロットは3人必要であり、プロトゲッターのパイロットは全員殺害されている。ミチルの危機と聞いてムサシは志願、ハヤトはリョウの頼みにも無反応だが、ロザリオに納めた亡き母にミチルの姿を重ねた時早乙女研究所にハヤトも到着した。
 イーグル号、ジャガー号、ベアー号が発進し空中戦形態ゲッター1へ合体。ゲッタービームはゲッター線対策が施されたサキには通用しないが、すれ違いにゲッタートマホークを投げ飛ばしサイの頭部を切断し初陣を制した。だが達人の敵討を果たした余韻に浸る暇もなく三匹のメカザウルスが早乙女研究所に姿を現した!


お披露目、驚異の3変化(前編)
 冒頭の三人の学園での描写からマジンガーZとの差別化を挑もうとして好印象。マジンガーZの方では徐々に学園ドラマ色が薄れていくものの、ゲッターロボでは少なくとも初代ではちゃんと学園ものとしての側面を併せ持っています。ヒロインが主人公と同じ学校に通っていますし、主人公達がちゃんと部活をしていますし。でも70年代でちゃんと学校に通っている描写がある作品って少ないんですよね(ゲッターと勇者ライディーンくらいか?)
 あとプロトゲッターでのお披露目となる3体合体で3変化の発想はやはり斬新。当時の子供達にはゲッターロボがマジンガーZとは一味違う作品である事をアピールできるうってつけの描写だったはずです。
 そして意外なところではゲッタービームが通用しない所。スパロボなどで知った方としては意外な描写ですが、ゲッタートマホークの方が強かったりします。ゲッター線対策がされているとの説明もありゲッタービームでは通用せず、質量的な攻撃であるゲッタートマホークで首チョンパの方が効果的だったりします・……怖いなぁ。


今回の突っ込み

やはりリョウ達の身体能力。特にハヤトをグランドからプールの飛び込み台まで投げ飛ばすムサシ、そこへ軽々と着地して地上へ飛び降りる姿……貴方達本当高校生ですか?


次回予告(ナレーション:野田圭一)

三大メカザウルスにとり囲まれたゲッターロボを助けに駆けつけたミチルは、逆に叩き落とされてしまった。勢いに乗るメカザウルスは早乙女研究所を破壊し、東京に向って攻撃の手を伸ばした。それを迎え撃つリョウ、ハヤト、ムサシのゲッターチームの活躍は
次回ゲッターロボ「決戦!三大メカザウルス」にご期待ください。

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