ゲッターロボ 全話解説
第16話 恐竜帝国の謎を追え

脚本:田村多津夫 演出:小湊洋市 作画監督:中村一夫


 ゲッター計画が開始され、宇宙ロケットG1号が発射された。これを恐れたゴールはメカザウルス・ゲルを早乙女研究所に送り込むが研究所のバリアーを前にゲルの翼が溶解してしまい撤退。
 早乙女研究所のゲッター線バリアーを破る為にゴールは地竜族のシックを呼ぶ事を決めた。地竜族は妖術を操る強力な兵士達だが、それゆえに恐竜帝国の組織構造を覆される事を恐れたゴールは最下層に彼らを閉じ込めていたのだ。シックには部下をハヤトの姉明日香に催眠術をかけて早乙女研究所に潜入し、基地の構造とゲッター計画を掴む事に成功する。
 そしてシバが襲いかかり、ゲッターチームが出撃するが、ハヤトが突如恐怖心に襲われ、まともに戦う事が出来ない。そんな間にシバはG1号を粉砕しゲッター計画を阻止した事からキャプテンとして就任。ゲッターロボを倒せば将軍への道が開けると三度シバを出撃させた。
 ハヤトは明日香からもらったペンダントの催眠術で恐怖心に陥っていた事を知る。再度現れたシバにゲッター作戦を阻止された事と姉を利用した事に怒るハヤトは戦闘にいどむ。ゲッター1のゲッターキックが上空からシバに炸裂し、翼をへし折る。このままやられたら将軍の夢は果たせないと、シバは死火山の穴へ撤退。ゲッター2がシックを追うが、それは死火山のマグマに巻き込む作戦であったが、死火山は恐竜帝国の拠点が存在しており帝国の詳細を知られる訳にはいかないとゴールは基地を離脱させる。これによりシックは帰る場所を失い、マグマに巻き込まれて散った。間一髪脱出したゲッターチームは恐竜帝国を倒さない限りゲッター計画は成り立たないと思うのであった。


あわれ地竜族シック。恐竜帝国の複雑な組織事情?

ゲッターチームは恐竜帝国の謎を追えずに終わってしましたが、視聴者側に恐竜帝国の組織構図の一部が分かった為まぁよし。恐竜帝国のキャプテンの称号は貴族の者でないと与えられず、地竜族は妖術を操る事を帝王ゴールに恐れられて最下層に追い込まれている等思わずへぇ〜と言わせる組織構造でした。この下っ端から敵メカのパイロットへ昇格する描写については、後番組のゲッターロボG、スタッフが共通するUFOロボグレンダイザーに引き継がれている設定ではないでしょうか。そして地竜族の能力を利用するだけ利用してあとはあっさり切り捨てようとゴールは考えていたんでしょうね。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション:キートン山田)

帝王ゴールの放ったメカザウルス・ジガの出現で突如火の海と化した横浜港。だがその作戦の裏にはキャプテンルーガを早乙女研究所に潜入させる策略があったのだ。まんまと罠にはまったリョウ、ハヤト、ムサシの運命は!?
次回ゲッターロボ「狙われた設計図」にテレビ・スイッチオン!

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