グロイザーX 全話解説
第3話 恐怖の気象兵器


 ゴーレムが開発した隕石型気象兵器サタンで日本の気象に異常を起こそうと企むゲルドン。その標的に選ばれたのは北海道で、北海道の農作物を根絶やしにして食料不足を引き起こそうというものだった。
 その頃、四村診療所に、北海道に住んでいるみどりの姉からの手紙が届いた。今年も姉の息子・マサトが茜島に来るらしく、譲達も近いうちに彼女の住む北海道へ遊びに行こうかと考えていた。だが四村の話だと、北海道でも空爆ロボの襲来への不安が高まっている。その際、博士からの指令を受けて譲とリタは、基地へ向かった。
 北海道では謎の妨害電波が発生しており、譲は早速赤トンボで現場へ調査に向かう。その時気象兵器サタンによって巨大な雹が北海道に襲いかかり、農作物どころか死傷者まで発生してしまう程の被害が生じていた。その中でマサトは雹によって倒壊した家屋の下敷きになって息絶えた両親の姿を目のあたりにしてしまう。
 北海道で気象兵器サタンを発見した譲は、その近くで両親の死を目の前に泣き崩れるマサトの姿を見た。譲はマサトを茜島へ引き取り、四村とみどりとともに彼の両親の冥福を祈った。
 だが、その後マサトはリタに怒りをぶつけた。何故なら彼女が両親の敵であるガイラー星人であることを知っているからだ。両親を返せとリタに叫び続けるマサト。彼が去った後、リタは譲に、マサトにどう償えばいいのかと相談していた。
 気象兵器サタンの成功に機嫌を良くするゲルドン。その勢いでグロイザーXを倒さんとばかりに、ゲルモスが函館港へ出撃した。それをキャッチした2人もグロイザーXに乗り込み、ゲルモスで攻撃を仕掛ける。ダガーは空爆ロボ・デーモンと小型空爆ロボ軍団を出撃させ、グロイザーXに戦いを挑む。 グロイザーXはタキオン光弾で小型空爆ロボを撃破、デーモンのミサイルで尾翼が損傷するも、タキオンソニックでデーモンを墜落させた。デーモンが変形したところ、グロイザーロボに変形して、タキオンレインボーでデーモンを葬り去った。
 崖で夕日を眺める2人。そしてリタはマサトが幸せになるように陰から尽くすことが、今の自分に出来る彼への償いだと考える。両親を奪われ、悲しみにくれるマサトに精いっぱいの真心で償おうと決意したリタ。譲はこの2人の姿を見るにつけ、命燃え尽きるまで戦うと心に固く誓ったのである。燃えろ譲!戦えグロイザーX!!


標的は北海道!
北海道の農作物を壊滅させて食糧難に追い込む今回の作戦。ガイラー帝国は日本の農業事情を良く理解していたといってもいいでしょう。意外と食料を題材にした作戦があるグロイザーX。力ずくではダメ。こういう作戦も必要だったのでしょう。しかし、北海道の人々に関しては気の毒としか言いようがありません。しかも第27話で気象兵器のさらに恐ろしい効果が明らかになりますから侮れない兵器です。
そして、マサトがリタをガイラー星人と知って怒りをあらわにする所は新しい点ではないでしょうか。惜しくも(?)初期で終ってしまいましたが非難される主人公(正確には副主人公ですが)はこれが初めてではないでしょうか。ザンボット3のインパクトが強すぎるのですが、
あと補完ですがグロイザーXとザンボット3の間にはボルテスXでも似たようなエピソードがあります。


今回の突っ込み

気象兵器サタンが隕石型なのに対しゲルドンは「これなら怪しまれることない」といいますが、普通に隕石が落ちたら誰だって驚くでしょう。
あと、どうしてマサトがリタがガイラー星人と知ったのかが気になります。もしニュースで知ったとかなら彼女に怒りをぶつけるのはマサト君だけじゃないはず。そうなると個人が彼にその事を教えたのでしょう。おそらく教えた疑いがある人物は四村親子。もし彼らだとすれば、リタにとってはとんだとばっちりでしょう。最もこの件がきっかけで結果がお互いの成長につながりましたが。


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