グロイザーX 全話解説
第4話 熱血!ヒコーキ野郎の涙が燃える!!


 嵐の中、SOS発生の海域に赤トンボでリタを連れて調査に向かう博士は、ゴムボードに乗っていた2人の男を見つける。リタはこれをガイラー星人の罠だと確信し、引き返すことを提言するが、博士は人命救助のため現場に向かう。だが、彼女の言う通りそれは罠で、ゴムボートの地点から空爆ロボ・アタッキンガーが姿を現した。博士からのSOSを聞き、譲はすぐさまグロイザーXで出撃する。
 翼を負傷し小型空爆ロボ軍団に包囲される赤トンボ。敵の狙いが自分にあるため、パラシュートで脱出するように博士に言うが、彼は足を負傷している上、彼にとって赤トンボは命そのものなのだ。だがそこにグロイザーXが登場。アタッキンガーと空中戦を展開する中、ダガーの命令でアタッキンガーは撤退した。
無事に帰還した譲達。博士は譲に感謝するが、彼は空爆ロボが現れている中、非武装の赤トンボを出撃させたことで、博士に怒りをぶつける。そんな譲に不快感を示すリタだが、博士が怒ることはなかった。
 戦いの傷から、島から離れた本州の病院で入院する事を勧める四村に反対する博士。さらに、赤トンボの修理を独断で中止させた譲にまで怒る。彼は怪我の回復に専念してほしいとの気持ちで行動したが、かえって博士の怒りを買ってしまったようだ。博士は一人にしてほしいと言い、リタは博士の看病についた。
翌朝、博士はリタに自分の心情を打ち明ける。グロイザーXのパイロットになってから飛行機に乗らなくなった彼に戸惑っていたのだ。譲が幼い頃、彼は巣から落ちたひな鳥の面倒を見ていたが、博士は巣に戻すことを命令した。博士の応援で木を登ってひな鳥を巣に返した譲。だが、そのひな鳥は親から餌をもらう事を知らないまま巣から落ちて死んでしまい、譲はその悔しさの余りに泣いた。それがきっかけか、譲はいつの間にか博士の手を焼く程の不良になっていた。だが、博士によって飛行機と出会ったことから、自分の勇気のなさに気づき、博士にやらされたスカイダイビングの際に、譲は大空を飛ぶことの面白さに気づいた。それが今の譲へつながっているのだ。
 リタを通して博士から飛行機乗りの魂を失っている事を云われた譲。しかし、彼はグロイザーXのような偉大なメカの力こそすべてだと言い張った。人間よりロボットを信じる彼の考えが、ゲルドンと同じだと指摘するリタだが、譲はグロイザーXが自分のものになっていくことにリタは嫉妬しているのだと勘違いして、一人でグロイザーXを動かせと云い捨てて別れた。
 その時、再びアタッキンガーが出撃。譲が出撃を放棄する中、リタは博士とグロイザーXで出撃。それに気づいて怒り心頭の譲は、飛行機乗りの魂を取り戻したのか、バクさんと供に赤トンボでグロイザーXの後を追う。
 アタッキンガーにレーザーバリヤーが貼られていると気付き、Gジェットで偵察に向かう博士は小型空爆ロボを追い払い、その間にグロイザーXがフライングトーペトーでアタッキンガーを墜落させる。だが、戦いの中でGジェットが中破してしまい、博士はパラシュートで脱出するが、敵からの攻撃でパラシュートが破れてしまった。そこに赤トンボから譲が飛び降りて、パラシュートを開いて博士を救出した。
 飛行機乗りの魂を取り戻した譲は、博士と和解。そして、大空に開いたパラシュートが、親子のような2人をがっちりと受け止め何時までも何時までも離そうとはしなかった。


博士はヒコーキ野郎
永井豪TVアニメ大全でこのエピソードはお勧めと紹介されていた記憶があります。感想としては飛行機で自分を忘れるほどテンションが上がる博士の姿には色々面白いものを感じました。主役ロボットに乗るまで今回は活躍しますし、博士が主役ロボに乗った初めての作品ではないでしょうか。最もグロイザーXは他の方が乗っている回が結構ありますが、ひょっとしたら操縦が簡単なのか、または飛行機と同じ操縦の仕組みか……いや、最も譲かリタが必ず乗っていたから多分どちらかが全ての操縦を引き受けているかもしれませんね。
それと、譲が不良だったという過去が分かりますが、不良から更生した主人公というのも珍しいですね。ちょうど同じころには飛鳥天平(ブロッカー軍団)が今までにない不良っぷりを見せていましたが


今回の突っ込み

アタッキンガーの秘密兵器は一体何だったのでしょうか……とにかく気になります。


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