グロイザーX 全話解説
第14話 皆殺しの巡視船


 漁に勤しむゲンを始めとする漁師たちの前にドラー率いるガイラー兵が漁船をジャックしようと現れた。漁師たちはこれに反対するも、ガイラー兵を前に皆殺しにされてしまい生き延びたのはゲンだけだった。そして、魚たちを手に入れた後、ドラーは空爆ロボ・ドラキュラスで漁船・茜丸を沈めてしまったのだ。
 次々と世界中の魚を生け捕りにするドラー。ガイラー帝国では何故か魚の缶詰を生産を始めていた。実はゲルドンの狙いは、漁船を次々と襲って、人々に漁獲をさせないことで魚の値段を高騰させて、そのまま日本を混乱に陥れることだったのだ。
 それから三日が過ぎゲンの母は行方不明のゲンの捜索を博士に嘆願。赤トンボで調査に出た譲は奇妙な巡視船を発見した。次々と魚を狙うドラー。国家保安局は防衛艦隊を送るが、艦隊はドラキュラスの返り討ちにあってしまった。
 大空での捜索中に砂浜で倒れていたゲンを発見した譲。目が覚めたゲンはドラーに襲われた衝撃が忘れられずに暴れまわるが、四村診療所で鎮静剤をうたれて我を取り戻し、ゲンは謎の巡視船とドラー隊長について譲に詳しく教えた。
 八丈島では漁船と防衛隊が襲われていた。吉田局長の命令を受けてすぐさまグロイザーXは出撃。余りにも凄惨な現場にリタは怒りを燃やす。唯一無事だった漁船にグロイザーXは接近すると、数少ない船員がグロイザーXに助けを求めていた。Gシャークで漁船に乗り込んだ譲だがそれはドラーを始めとするガイラー星人の変装だった。リタが乗るグロイザーXの援護もあって無事に引き返した譲は、グロイザーXに回収されドラキュラスとの空中戦を繰り広げる。
 雲の中に消えたドラキュラスを追うグロイザーだが、何処からともなく光線がグロイザーXを襲う。ブルーアローで反撃するグロイザーXだが、敵のミサイルが尾翼に命中し炎上。消火装置が故障してしまったグロイザーはすぐさま、海底へ潜って消火するがドラキュラスミサイルが海中で爆発を起こした。
 しかし、グロイザーXはミサイルが命中する直前浮上しており、フライングソーサーミサイルで空爆ロボ・ドラキュラスは世にも残忍なるドラー隊長とともに海の藻屑に消えた。譲達は互いの無事を喜び合いそして数々の犠牲者たちの冥福を心から祈ったのだ。


魚・魚・魚
今回の作戦は、日本の漁業を妨害して、魚介類の値段を高騰させて日本経済を麻痺させるという……一体どんな死ね死ね団なのでしょうか。ガイラー帝国が日本しかターゲットにしかない為、なんとなく死ね死ね団っぽい感じで……。(この話は違いますがグロイザーXの脚本にはレインボーマンを始めとする川内作品のメインライター・伊東恒久さんも関わっていたようです)

すごいどうでもいいことなのかもしれませんが、幸いガイラー星人の魔の手からゲンは逃れたのですが、よく考えたらドラー達に対し彼が「魚を取られてたまるか」みたいな発言をしたせいで、他の船員が犠牲になってしまったような……そりゃあ真っ先に逃げても大人しくしても同じ運命が待っていたかもしれませんが……うーん


今回の突っ込み

何を思ったのか今回は新武装が異常に多いです。4つも出ますがその後使われたのは稲妻電銃のみというのも不思議な物です。
あと、グロイザーXを始めとする様々な空爆ロボでも使用する消火装置が初めて登場しますが、炎上した部分に水をかけるだけで消火できるものでしょうか。グロイザーXも消火装置を使おうとしますが、幸い(?)故障していたため海へ機体を突っ込んで消火しますが、そっちのほうが当てになりそうな気がします。


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