グロイザーX 全話解説
第17話 謎の飛行物体


 突然上空に現れた謎の飛行物体によって友人・多吾作が殺されたことを知り怒るバクさん。彼が怒る間もなく、その飛行物体は次々と関東の森林や畑を枯らしていく。そしてその魔の手は人類にもおよび小学校の生徒たちが殺されてしまった。その飛行物体が空爆ロボ・ベーゴマーと見た譲達は、吉田局長に知らせるが、彼の送りだした航空自衛隊はその飛行物体に返り討ちにあってしまった。やはりもはや頼りになるのはグロイザーXのみ。グロイザーXは最終整備を受けて出撃した。
 グロイザーXはベーゴマーに遭遇するが、機体を回転させて生まれる乱気流によるバリアーで攻撃が効かず、さらにミニベーゴマによって左翼が破壊されグロイザーXは墜落してしまう。譲はその寸前に左翼をグロイザーロボの左腕に換装して、辛うじて飛行状態を保ち続け、一時撤退。
 グロイザーXを倒すことはできなかったが、あそこまで追い込めばパイロットに恐怖が残ると確信してほくそ笑むゲルドン。そして案の定、譲はベーゴマーに対して恐怖を感じながらうなされていた。目を覚ました譲はベーゴマーの分析フィルムを見て対策案を考えるが、その間に東海地方にベーゴマーが出現。大火災を巻き起こして被害者が続出する始末。その中で譲はベーゴマーの弱点を掴んだ。それは、トリモチなどでベーゴマーの回転を止めてバリアーを消滅させることだった。
 保安局の協力で新武装・誘導ミサイルが完成。すぐさま修理が終わったグロイザーXに搭載された。再び出撃するグロイザーXはベーゴマーに向けて誘導ミサイルを発射。ミサイルの中からのトリモチで、ベーゴマーの回転が止まってしまい、手も足も出ないベーゴマーは特攻しようとするが、フライングトーぺトーでベーゴマーを仕留めた。


意地でも逃げろ、ギリギリのスペアパーツ
今回のエピソードはとりあえず普通のエピソードといった形でしょうか。誘導ミサイルという新兵器が追加されますが、如何せん地味な兵器の上に一回しか登場しなかったためあまり意味がありません。

とりあえず見どころとしてはベーゴマーの攻撃で左翼が破壊され、脱出の際にグロイザーロボの左手へ変形させてギリギリ飛行形態で逃げのびるところでしょう。ここで左手への変形が従来とは違うもので2門のミサイルが合体して腕になる描写はなく、両翼端から腕が射出されるものになっています。ひょっとしたら第13話のスペアパーツなのでしょうか。サイズ的に合っているのかが気がかりですが。

どうでもいいこと……いやそんな訳ではありません。今回からナレーションが殆どの話で放棄されます。その為敵を倒して無言のまま(こういう時大体OPが流れている)終ってしまうエピソードも何本か存在してしまうのが残念な所です


今回の突っ込み

まず誘導ミサイルという名前の意味が間違っているような……粘着物を詰め込んだミサイルであって誘導機能はなかったと思います。確かにいいネーミングが見つからなかったのかもしれないのですが。そりゃあ粘着物を内蔵したミサイルを味方側が使う発想はなかったとしかいえませんから……ミサイルが爆破してから粘着物が飛び散るシーンはなんともいえないものがあります。

あと再戦時に譲がベーゴマーのパイロット・ズルガスに無条件降伏を勧めますが、関東や東海地方で暴虐の限りを尽くした彼に同情の余地があったのか気になります


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