グロイザーX 全話解説
第26話 嵐を呼ぶ大空中戦


 日本海に現れた怪物体を調査するグロイザーX。その怪物体はなんとゲルモスだった。ゲルドンはもはやゲルモスを温存する必要はないと、ドゴスに総攻撃の命令を下す。グロイザーXとゲルモスの空中線は熾烈なものだった。だが、フライングトーペドーの連発によってゲルモスはついに破壊された。
 ゲルドンの基地設営計画を実行するドゴス。ゴーレンはゲルモスに変わる新型空爆ロボ・ザンバラーを開発。3名のパイロットが必要なためドゴスは、パイロットを選ぶが、そこに前任の攻撃隊長・ダガーの息子・ダン、ギル、ジャルは父の敵を討つ為にザンバラーのパイロットを志願した。ドゴスは、パイロットの適性テストの結果・ダン達3人をザンバラーのパイロットに選ぶ。ザンバラーの出撃を知りグロイザーXは新たに開発された海底ルートを通って出撃。
 父の敵とばかりにグロイザーXに攻撃を仕掛けるザンバラー。グロイザーXは後部に武器が少ない為後部に回りこんで攻撃を仕掛けるザ。回り込まれたグロイザーXを破壊するため、2機の小型メカを射出してグロイザーXに取りついて破壊を試みる。譲はGジェットで小型メカの相手になり、ジャンのメカを葬り去り、ギルのメカがGジェットに誘い込まれて、ザンバラーに激突して爆破した。弟を殺されたダンはグロイザーXに攻撃を仕掛けようとするがドゴスから撤退命令が出る。弟の敵を討つために攻撃をしかけようとするダンだが、エネルギーが底を尽きていた事もあり涙ながらにダンは撤退した。彼らを見て、思わず胸が痛くなるリタ。だが、戦いが終わるまで共に頑張ることを決意する2人だった。


長男よどこへ行った
遂にゲルモスが沈み、戦いも徐々に佳境へと近づいています。今回も中継地点を題材に秘密基地建設作戦が進みます。
今回の見どころはゲルモスの後継者としてザンバラーが登場。3名ものパイロットが必要という点でも従来の空爆ロボとは違う雰囲気を感じさせ、ここでダガーの遺児の三兄弟を登場させる所もポイントです。他にも久しぶり(第13話以来)にマサトを登場させる所は今後の物語の伏線として重要だとスタッフが判断したからでしょう。最も次回にマサトに訪れる不運が待っているとは本人すら知らないと思います。マサトが空爆ロボに乗りたいと語る所も……

やや忘れられた設定を引っ張って今後の展開に備えた感じのエピソードですが、空爆ロボザンバラーは若干期待はずれだったかもしれません。弟二人が小型空爆ロボの担当で、さらにGジェットに翻弄されて自滅してしまう所に、涙を隠せません。やはりダガーの息子。第14話当たりで登場させれば勝機はあったかもしれませんが、26話という時点では遅すぎたかもしれません。もう譲には追いつけなかったのかもしれません。

それ以上に謎な所はザンバラーが撤退した所です。エネルギーが尽きたそうですが、それ以後の話にザンバラーのザの字も出ません。長男はどこへ行ったのでしょうか……今回の脚本を担当したシリーズ構成の安藤さんの脳内ではその後があったのかもしれません


今回の突っ込み

ゲルモスを倒す時フライング・トーペドーが10発も打ち込まれます。そんなに搭載できるほどの機体のサイズがあったでしょうか……


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