グロイザーX 全話解説
第27話 大空に怒りをぶつけた涙の一撃


 マサトとサッカーをして遊ぶ譲達。だが、サッカーボールが顔にあたってマサトは鼻血を出してしまう。どうやら体調不良らしく、診療所で見てもらうとマサトの右足にあざができている事を四村は気づき彼は戸惑っていた。
ドゴスは、ダン隊長に空爆ロボ・ドガイザーでオゾン層を破壊させる作戦に出る。ドガイザーはオゾン層破壊砲でオゾン層を破壊して、紫外線によって北陸地方を次々と火の海にする。ガイラーの仕業と知った博士はグロイザーXを出撃させる。だが引き続き関東平野のオゾン層を破壊しようとするドガイザーが、小隕石群との衝突で故障したため、ドガイザーは一時撤退。グロイザーXもドガイザーを発見できずに引き揚げた。
 それから四村が茜基地に訪れ、譲に赤トンボで東京の国立病院に向かってほしいと頼んだ。四村はマサトのあざが気になって仕方がなかったのだ。マサトと四村を乗せて東京に向かう赤トンボ。マサトは自分が大した病気ではないかと四村に言うが彼は悩みながらも首を縦に振った。その時の彼を見ると譲は不安だった。診察してもらった結果、四村は譲達にマサトは不治の病にかかっていると告げた。普通の生活をしても3カ月から6カ月しか生き延びられないのだ。その原因は北海道で気象兵器サタンからの光線を浴びたことにあったのだ。あまりにも残酷な彼の運命に思わず涙する譲とリタ。
 マサトの為にその病を本人に知らせないことにした譲。その事を何も知らないマサトは譲にパイロットスーツを着てグロイザーXに乗りたいと言い、譲はグロイザーXを乗せることにした。何も知らないマサトの夢を聞くと思わず心が痛くなる譲。
 その頃修理が終わったドガイザーのオゾン層破壊作戦が再開された。火の海に包まれる京浜工業地帯。その知らせを聞いた博士は、すぐさまマサトをおろしてグロイザーXで出撃命令を出すが、譲はマサトに両親の敵を討たせるためにも、涙ながらにマサトを乗せての出撃を頼んだ。博士はそれを聞き入れマサトを乗せたグロイザーXは発進した。自分で空爆ロボを倒せという譲の言葉に闘志を燃やすマサト。宇宙でドガイザーとの戦いを繰り広げるグロイザーX。戦いの場は空中へ移り、マサトの放ったタキオン光弾がドガイザーに命中。フライング・トーペドーがドガイザーを倒し、両親の敵を討ったマサトは大喜びで今日の出来事を忘れないと誓った2人だった。
 残り僅かの命しかないマサトの為、彼が精いっぱい生きられるように努力すると誓った譲とリタだった。


連続ドラマとしてのグロイザーX。
グロイザーXには連続ドラマとしての要素が徐々に確立された作品です。何気に台詞や設定に伏線がちりばめられ,、やや忘れられた設定が思い出されたように登場しますが、1話完結の中でいくつかの側面ドラマが用意された作品でもあります。
そして、3クール目はドラマに決着をつけるクライマックスともいえる展開で3クールの幕開けにはマサトの悲劇が描かれました。

第3話で両親を失い、親の敵の同胞のリタへ憤慨する中、リタの献身にわだかまりが解け前回では初登場時とは全く違う程のリタを実の姉のように慕っていました。しかし、久々の登場で健全に成長していると思った所でこの話です。これに関してはサタンがもたらした罪は極めて大きいものだと思います。

このエピソードではマサトがグロイザーXで両親の敵でもある空爆ロボを倒し、彼の悲願を達成します。ただその後に待ち受けていた運命はあまりにも残酷な物でした……。


今回の突っ込み

チャージマン研のOPが流れています!必聴!!


BACKBACKNEXT

inserted by FC2 system