グロイザーX 全話解説
第32話 秘密前進基地をさぐれ!


 タンカー黒潮丸が遭難してから一ヵ月が立つ。クジラを倒した後も黒潮丸の姿は見つからず。譲はガイラー帝国の秘密前進基地に閉じ込められているのではないかと提案。最近の空爆ロボは休む間もなく出撃しており、そのためにも秘密前進基地が何処にあるかを探る必要があったのだ。
 黒潮丸の乗組員を総動員しての秘密基地Qの建設作業は着々と進行していた。空爆ロボ・ドクロも完成しており。ドクロの隊長ゴルゴは、ドゴスが息子のように可愛がっていた男で、彼が出撃するのはドゴスにとって複雑な心境だった。
 今日も偵察を続けるグロイザーX。だがグロイザーXにドクロの攻撃が迫る。グロイザーXはドクロの追撃を振り切ろうとするが、分離したドクロに包囲されてしまう。ドクロミサイルの一斉攻撃を浴びて気絶してしまう2人。そのままグロイザーXは海に墜落してしまった。墜落したグロイザーXを追うドクロはドクロ機雷でグロイザーXに止めを刺した。
 休む間もなく、日本列島を攻撃するドクロ。防衛隊のジェットもあっさり倒されグロイザーXもいない今、日本は窮地に追いやられていた。ゴルゴは1時間以内に吉田局長に降伏を勧告した。グロイザーXからの連絡はなくもはや日本が降伏するのも時間の問題だった。しかし、グロイザーXは無事だった。海底に沈んだ戦艦がドクロ機雷からグロイザーXを護っていたのだ。目を覚ました2人は東京を救うためにグロイザーXを再び動かし、ドクロ相手に熾烈な戦いを繰り広げる。そしてグロイザーロボにファイトアップして、ドクロを粉々に叩き壊すが、ゴルゴは命からがらグロイザーXから逃げ伸びた。
 かろうじて日本を守ることができた譲とリタ。だが喜んではいられない。空爆ロボ・ドクロの攻撃は明日にでも再開されるのだから。


最後の隊長・ゴルゴ登場!怒涛の終盤戦へ!!
黒潮丸の乗組員の安否を心配する描写が冒頭から入れられており、終盤戦への連続ドラマ性にも気を配ったいい出だしのこのエピソード。そして乗組員は奴隷として使われているとの説明もあります。ここで殺す事を選ばなかった事は後々の展開から考えて(視聴者)としてはよかったでしょう。

今回登場する隊長・鬼のゴルゴは事実上最後の隊長で、ドゴスにとっては息子のように可愛がっていた隊長。前後編にわたる登場もあり実力・出番的にも中々恵まれていた隊長です。ゴルゴの出撃を前に可愛がっていた彼ですら出撃せざるを得ない状況にドゴスは涙します。ドゴスは日本侵略が悲願だったのか、ゲルドンの命令が絶対だったのかは分かりませんが、日本侵略の想いは人一倍熱く、劣勢の中で部下を戦場へ行かせることに葛藤したりと、人間味があった幹部かもしれません。やはりドゴス元帥は中々味がある幹部だと私は思います。


今回の突っ込み

今回は特にないです


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