超電磁マシーンボルテスX
全話解説
第7話 新隊員タッコちゃん

脚本:田口章一 絵コンテ:樋口雅一 演出:横山裕一郎 作画監督:塩山紀生、金山明博(総作画監督)


夜中日吉の部屋で爆発が起こった。敵襲と誤解した健一達は慌てて駆け付けるが、それはペットロボットの開発中に起こった事故。健一は何度も日吉に止めさせようとするが、全然懲りることなくペットロボットの開発に拘る。そして彼のペットロボット名付けてタッコちゃんが開発されたが、非常訓練をほっぽらかした日吉に健一は辛く当ってしまう。
 地球生物を獣士の材料として飼育していたカラス島。カザリーンはカラス島で獣士カラガラスを完成させて、タンカーを破壊してビッグファルコンに襲いかかる。出動するボルテスチームだが、タッコが日吉と一緒に痛いと駄々をこねてしまい日吉は渋々ボルトフリゲートへ同乗させることにした。
 カラス島の存在を不審に思う健一達は着陸してカラス島の探索を開始する。カザリーンによって巨大化された生物に襲われ。特別な蔦にボルトマシーンが生け捕りにされてしまう。この最悪の状況で現れたカラガラスは現れた。タッコは5機を救うために蔦を切断しようとするが、タッコが捕まってしまい単身で助ける日吉を狙うカラカラスから攻撃の的を反らす為ボルトランダーが拉致されてしまった。
 エンジンを全開させて蔦から脱出したボルトマシーンはボルトランダー救出作戦を開始。ボンバーリングでボルトランダーを救出するが、運悪くカラガラスの攻撃でボルトランダーでエンジンは故障。洞窟に身を隠して修理を行う日吉だが、発火セクションが破壊されているために部品がないと修理が出来ないのだ。健一はこの責任を問う為にタッコへ銃を構える。タッコを壊したくない日吉は必死に庇うが、彼は気付いた。タッコの部品がボルトランダーの応急修理に役立つ事を。よって日吉は涙ながらにタッコを分解してボルトランダーを修復。この日吉の行動に健一は認める。日吉も、タッコも立派なボルテスチームの一員であることを。
 合体してボルテスXが登場。爪に捕われ業火を浴びせられてしまう危機に遭ったが、日吉の活躍で再起したボルテスXは超電磁ゴマで翼を断ちきり、特攻をかけるカラガラスが天空剣が真っ二つに切り裂かれた。そしてタッコは無事に修理が終わり、再び空を飛ぶタッコに一同は平和なひと時を感じたのだ。


ギャグになれない?タッコちゃんの存在
 再び日吉回。タッコちゃんはコン・バトラーVにおけるロペットのポジションかもしれませんが、スーパーロボット大戦でしか超電磁シリーズを知らない方でロペットを知っていたもタッコちゃんを知らない方も少なくありません。名無しが知った限りでは新とJでしか参戦していませんでしたし、比較的毎回登場するロペットと比べると存在がなぁ……。
 さて、本編でのタッコちゃんですがたまに出てそこそこ役に立っているシーンも少なくありません。ですが、毎回登場せず、どちらかといえば忘れられたころに出てくる感じでした。ロペットはコン・バトラーVの合体に必要不可欠な存在だった事が幸いして毎回出番がもらえてそれ以外のシーンでも見せ場が自然ともらえていました。
 コン・バトラーVは後半から一木一家とケロットの登場によってギャグ要素が出てましたがボルテスXは同じことをやろうとして失敗した感じでしょうか。ただボルテスXにはコン・バトラーにはない大河ドラマを背負っていたので、ギャグをやろうにもやれない作風だったかもしれません。

ちなみにロマンアルバムの情報によれば当初近所の子供達3人がボルテスに憧れる役で登場して、彼らの作ったケロットのようなポジションのロボット”チョイ・クルー”とかが登場するようでしたが……本編に登場しなくてよかったと思います。あぁよかったよかった。


今回の突っ込み

冒頭の爆発ネタでしょうか。あの爆発だと下手したら日吉の命が危うい事になっているような気がしますが……。


次回予告(担当ナレーション;市川治)

突如姿を現した巡察官ザキ公爵がもたらす皇帝の怒りとは何か?獣士ガルゴーを操るプリンスハイネルを、黒い魔の手が狙う。裏切り者ラ・ゴールとは?
次回ボルテスX「地底城の陰謀」にご期待ください!

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