超電磁マシーンボルテスX
全話解説
第9話 夢が招いた大ピンチ!

脚本:桜井正明 絵コンテ・演出:とみの喜幸 作画監督:佐々門信芳、金山明博(総作画監督)


ジャンギャルは自ら地球防衛軍へ殴り込みをかけて、岡防衛長官を人質にとりボルテスXの無力化、ビッグファルコンの壊滅作戦を計画。獣士ゴンダムを連れてジャンギャルは出陣した。
 武術の競い合いでめぐみは父を追いこしてしまう夢を見てしまう。父が引退……めぐみはまさかと考えていたが、突発的な訓練でもめぐみは遅れてしまう失態を演じてしまい、思わず父を心配して電話をかけてしまう。だがめぐみの予想は当たってしまった。ジャンギャルによるゲリラ作戦は開始され、めぐみからのプレゼント配達を偽り防衛軍本部へ殴り込みをかけ、岡防衛長官を包囲する。しかし彼はめぐみの父にして忍術の師匠。忍術で攪乱して隠し通路で危機を逃れた。
 しかしジャンギャルには別の手段が残されていた。防衛軍のミサイルでビッグファルコンを始末する作戦だ。これを迎撃するは5機のボルトマシーン。しかしめぐみは父がビッグファルコンを攻撃しているのかと思い、先程の夢もあり不安に陥ってしまう。、めぐみは防衛軍本部を救出する為無断で独断専行してしまい、地底カメラを借りて父との合流を開始。
 だがボルトランダーを欠いてはボルトインが出来ない。膠着する戦線に一平は苛立ち、大次郎は戦線を離脱したのかと思いこんでいる。健一はめぐみの行いが双方からの攻撃を片方からでも防ぐためと。良かれと思って行うことと信じていた。

 めぐみは攻撃兵士の手を逃れて無事岡防衛長官の救出に成功した。娘の救援に岡防衛長官は喜ぶが、独断で戦線を離れて行動したと知るや、娘に平手打ちを浴びせた。戦線離脱は銃殺もの。そして地球防衛軍は父自身が守るべき城であり、ボルテスチームの使命はボアザンの獣士を倒す事だ。任務に公私混同をしてはいけない事を父として、長官としてめぐみに教えたのだ。

 岡防衛長官はジャンギャルらに反撃を開始。めぐみは隠しルートを通ってジャンギャルと一騎打ちに挑むが彼は単身で脱出した。そして戦線へ合流することを決めためぐみに岡防衛長官は長官として、彼女の戦線離脱の処分についての覚悟を確かめ、また父として負傷した右足に包帯を巻く。自分の守れなかった分まで戦ってほしいと言い残して。
 めぐみが復帰したボルテスチームはボルテスXへボルトイン。しかしゴンダムの猛攻は凄まじく、全身を羽で突き刺され、一平と大次郎のコクピットに敵の攻撃が直撃してしまう。身動きが取れないボルテスXを救ったのはボルトアウトで発生する超電磁で羽を抜くめぐみの提案だ。この提案は吉と出て体勢を立て直したボルテスXの天空剣がゴンダムにVの刻印を刻みつけた。
 戦いの後意識を失っためぐみへあたえられたのは病室での4日間の謹慎処分だった。しかしそれは甘やかしではない。今回の件を反省する事を促す為でもある。戦いの中で自分はどんどん父と離れていく気がする。だが今はそれでいい。めぐみは自分が一人の戦士として自立せねばならない事を実感していたのだ。


親に離れたひな鳥は
 話の順番からだと第8話と入れ替えた方がいい気がしますが、めぐみ回です。何かに惹かれて無断で行動してしまうメンバーを描いた話は第5話に通ずる所があり、この2本を担当した桜井正明さんが得意な展開かもしれません。
 あとこれまで今一つ存在がなかった岡防衛長官が機能しだすエピソードで、あの体型で忍者は務まるのか?の不安が色々な意味で解決しました。さすが17代目当主。あと父として娘を想いながら、一人の司令官として戦士としての成長を促す彼の描写もいい感じ。またエピローグもめぐみの成長を促す一歩ではないでしょうか。おそらく5人のうち唯一両親が健在だということもあり、親離れが出来ていなかっためぐみゆえのエピソードでしょう。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(担当ナレーション;市川治)

突如防衛軍本部を攻撃する獣士ボンボスの隠された狙いとは!?ズールの魔の手が超電磁エネルギーの秘密を暴きだす。今、健一達に最大の危機が訪れる!!
次回ボルテス「ボルテス合体不可能」にご期待ください!!

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