超電磁マシーンボルテスX
全話解説
第11話 よみがえるボルテスX!

脚本:田口章一 絵コンテ:柳弘通 演出:横山裕一郎 作画監督:坂本三郎、金山明博(総作画監督)


合体を破られても健一は、ボルテスチームはあきらめなかった。超電磁発生装置をめがけてボルテスチームの攻勢が始まるが、無残にもナマズンゴの火炎に大打撃を受けてしまい、5機とも基地へ引き返さねばならなかった。
 ビッグファルコンへ帰還させた5人は火傷を負ったが命に別状はなかった。しかし彼らはいつ脱出して無謀な出撃を起こすかわからない。よって博士は収容したベッドへ5人をきつく拘束させた。この状況に置かれ、ビッグファルコンがナマズンゴの攻撃を受ける今、ハイネルは勝利を確信。ズールはまた別の獣士で攻撃を仕掛けようとしている。日本最大の危機が刻一刻と迫っている。
 祖国の防衛を口実に各国の首脳は帰国を開始する。それを止めたのは岡防衛長官であり、防衛軍の兵士たちが死ぬかもしれない戦いに命を賭けている事を告げ、地球を守りたい意志があるから死を覚悟して戦う。それが恥ずかしくないのかと告げて、全人類の結束を呼び掛ける。彼の意志で国家の代表は過ちを認め、すぐさま世界防衛機構を設立。防衛隊をビッグファルコンへ派遣させた。
 日本を守る事が地球を守る事。世界各国の防衛軍が川崎を襲う獣士ガメンザーへ懸命に食い止めようとする。世界各国の団結を喜ぶ浜口博士だが、それでも戦局は好ましくない。博士は遂に秘密兵器を起動させる事にした。例えそれが危険な兵器であっても世界各国の奮闘を見捨てる事はできない。未完成の新兵器ウルトラ・マグコンはボルテスチームを死へ追いやる危機を持つが、合体への望みが残されているのだ。
 出撃出来ない健一達だが、偶然健一のベッドが倒れる形でベルトがちぎれて1人でも戦う事を決めた。仲間を危険にさらせないそんな健一のリーダーとしての意志だが、そこに同じ拘束から逃れた一平達がいた。自分一人の命でビッグファルコンを救えるなら惜しくないと考える健一。ボルテスXがない今でも戦いの中でも死にたい。その意志を浜口博士が汲み取りウルトラ・マグコンの使用を告げる。危険を承知でボルトインに入るのだ。ウルトラ・マグコンは1回しか使えない。ぶっつけ本番のチャンスを無駄にしないためにボルトインが開始され、ウルトラ・マグコンが火を噴いた。高熱の超電磁空間のフィールドがナマズンゴの超電磁発生装置を砕きボルテスXは甦った。ナマズンゴ、ガメンザーの2機を相手に苦戦を強いられるがボルテスの足蹴りがナマズンゴを砕き、天空剣が今までの鬱憤を込めてガメンザーの頭を突きさし、Vの字に切り捨てた。辛うじてボルテスXは甦った。しかし切り札のウルトラ・マグコンは破壊されてしまった。この状況を打破するには超電磁エネルギーを強化する事。果たしてその方法とは……?


切り札!ウルトラ・マグコン!!
 合体破り編その2。ウルトラ・マグコンの力でボルテスXが合体しますが、今一つウルトラ・マグコンの効果が分からなかったような……ウルトラ・マグコン内では操縦が逆になるとの説明もあまり意味がなかった気がします。あと今回の前半まで獅子奮迅の活躍を見せたナマズンゴが、今回はボルテスのけりで倒されるとまぁ見事なやられ役へ落ちぶれています。
 あと防衛隊の存在ですが、世界各国の防衛隊が協力して一致団結を表現する事が出来ても、結局ガメンザーを食い止める事も出来なかった事は皮肉に感じます。国家の代表が考えを改めるシーンもやはり無理があり、これは世界各国の腐敗を描写する事まではできても、改心させる方法が思いつくには時代が速すぎたと言う事でしょうか。ただ防衛隊の存在は同期のメカンダーロボを見習ってほしかったと思います。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(担当ナレーション;市川治)

超電磁を破られ合体不可能になったボルテスXは、大損害を受けてしまった。全滅の危機が迫るビッグファルコンに、五人の命を賭けた秘密兵器ウルトラマグコンが今その姿を現す!!
次回ボルテス「よみがえるボルテスX!」にご期待ください!!

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