超電磁マシーンボルテス�X
全話解説
第12話　ボルテス起死回生

脚本：五武冬史　絵コンテ・演出：とみの喜幸　作画監督：金山明博

敗北はしたが、ウルトラ・マグコンが破壊された事もあり、超電磁発生装置を備えた獣士を開発した事もありハイネル達は余裕だった。そこに皇帝からのメッセージが届き、ビッグファルコン付近天城山に存在する秘密研究所に超電磁を破る鍵があるとの内容にハイネルは驚かなかったが、何故そのような場所を知っているかが気がかりだった。その理由は剛博士が告げたもの。なんと生死不明と思われた剛博士はボアザン皇帝に捕われの身になっていたのだ。
　浜口博士と岡防衛長官は、ウルトラ・マグコンの完成の為天城山の秘密研究所へ急いだ。そこには剛夫妻や浜口博士らの研究のデータが全て保管されており、ウルトラ・マグコン制御装置完成のヒントがあるとみたのだ。だが秘密研究所をハイネル率いる突撃部隊が殴り込みをかけてきた。ハイネルに研究所を知る理由を聞くと、ハイネルは剛博士の事を持ちかける。剛博士が生きていた、しかもボアザン星にいた。博士は衝撃の事実を知りながら、機密を守るために秘密研究所を爆破させた。

　ウルトラ・マグコンの開発が始まり、戦闘配備に就く健一達を博士は優秀な息子を剛博士は持ったと考える。それゆえに秘密研究所の漏洩の件が気がかりだった。彼らのような優秀な息子を持って裏切る事は絶対にない。少なくとも操られたり自白剤がないかぎり正気で裏切るような事はしない。それを信じながら博士はウルトラ・マグコンの開発に急いだ。
　だがそこに獣士カニガンが襲来。出撃するボルテスチームだがカニガンの超電磁発生装置に苦戦を強いられる。ビッグファルコンの援護を借りて窮地を逃れたボルテスチームだが、ウルトラ・マグコンの開発が終わるまで時間を稼がなくてはならない。そして完成が済んだが、カニガンの泡にボルトボンバーとボルトフリゲートが囚われて海に沈んでしまった。こうなったらボルト・クルーザーだけでもウルトラマグコンを搭載する。前よりパワーが強固なウルトラ・マグコンなら1機だけでも5機を守る事が出来る。博士達は1機のウルトラ・マグコンに全てを賭けた。
　合体は成功した。超電磁発生装置の脅威を退けたボルテス�Xに敵はない。ボルテス�Xの猛攻が始まるが、ガニガンの泡がボルテス�Xを金縛りにしてしまう。この危機を打破する為にウルトラ・マグコンが発動。自由になったボルテス�Xの�Xの字切りが鮮やかに決まった。
　ウルトラ・マグコンを自分のものにしたボルテス�Xは起死回生に成功した。しかし浜口博士の消息と、裏切りの疑い。浜口博士は不安に駆られていた。

合体破り克服!しかし……
　合体破り完結編。今回でウルトラ・マグコンが改造されボルト・クルーザーへ搭載されますが、新ウルトラ・マグコンは強力な電磁波を放つ能力として描写され前回より分かりやすいです。
　ですが、ウルトラ・マグコンを搭載して解決したかと思えば、剛博士がボアザン星に捕われ、さらに裏切ったとの展開は新たな問題として浮き彫りにされます。裏切りの父の存在はボルテスにとって最大の敵でもあり、戦えない相手なので厄介な所でしょう。
後今回の浜口博士はかなり武闘派です。

今回の突っ込み

今回は特にありません。

次回予告（担当ナレーション；市川治）

戦いの最中健一達に降伏を呼び掛ける父剛博士の声。捕らえられた浜口博士の死を賭けた行動が、今ボルテス�Xに新たな戦いの炎を燃え上がらせる。
次回ボルテス「謀略の父が地球を狙う」にご期待ください！！