超電磁マシーンボルテスX
全話解説
第13話 謀略の父が危機を呼ぶ

脚本:五武冬史 絵コンテ・演出:とみの喜幸 作画監督:塩山紀生、金山明博(総作画監督)


剛博士は裏切ったのか。裏切る事はなくとも、ボアザン星人は彼を洗脳することもあり得るだろう。もし剛博士が操られて敵として現れた時、ボルテスXの最大の敵と化し、彼を子供達は倒す事が出来るのだろうか。浜口博士と岡防衛長官は不安でならなかった。
 この不安を知っているハイネルにズールはさらにひと押しした作戦を提案。人間には哺乳類でありながら愛情を持つ生物。剛博士を裏切り者として健一の前に現せて、父への愛情と裏切りへの戸惑いで混乱するボルテスチームを叩く作戦。ズールが開発した声紋変化装置が今回の作戦の切り札だ。
 剛博士の事を三兄弟に語る浜口博士。だがそこでスカールークが出現。ビッグファルコンへ急ぐ健一達だが、父の声を聞くと彼らの動きは止まった。しかし父はスカールークを操縦して、ビッグファルコンへ攻撃を加え、その為に息子たちを連れに来たのだ。信じる物の裏切りに泣き叫ぶ大次郎と日吉、父が本当に生きているか確かめる為に健一はスカールークへ乗り込もうとする。しかし、健一を庇った浜口博士がスカールークの中に捕われてしまった。その目で真実を知った浜口博士だがジャンギャルに捕われてしまった。
 また獣士ゴングルが出現。例え父であろうとも裏切ったからには許す事は出来ない。怒りを胸に出撃する健一らボルテスチームはゴングルを迎え撃つ。しかしズールが演じる偽りの剛博士は脅迫されてやったものだと健一達に告げ。自分と浜口博士が殺されないためにはそれしかないと告げる。父は裏切っていないと知って喜ぶ弟2人と本当の父なら我が身を犠牲にすると考える健一との間で意見が衝突してボルテスXは満足に戦えず、現れた獣士クラゲニャラに身体を拘束されてしまい流される電撃を前に苦戦してしまう。このままではボルテスXはやられてしまう。浜口博士は隙を突いて脱出カプセルで脱出。攻撃を受けて炎上するカプセルの中で博士はスカールークに仕込まれたトリックを健一達に明かし、いつか父に会える日が来る。その日まで力を合わせて戦えと言い残して海のクラゲニャラへ特攻をかけて果てた。怒りが収まらないボルテスXはガドリングミサイルでクラゲニャラを始末。怒涛の勢いでゴングルを圧倒して、勢いで放たれる天空剣が忌まわしき敵にVで引導 を渡した。
 「お前達が父の遺志を継いで兄弟を友人を、そして地球を愛している限りボルテスXに恐れる者はなにもない……」 
父を利用した卑劣な作戦は破られた。しかし浜口博士を失った痛手は大きかった……。


明かされた父の真相、しかし……
合体破りを経て剛博士の裏切り疑惑に一つの結論が出されます。愛情を利用した作戦で剛三兄弟を窮地に追い込むボアザン軍団ですが、浜口博士は命を賭けた特攻とともに作戦の真実と、父との再会を信じて散っていく浜口博士が印象に残ります。それゆえに今回の獣士ゴングルが見事に不細工な獣士なのが残念です。あとすごいどうでもいい事ですが、今回のエピソードがカラオケの映像に起用されていますが、こんな不細工な敵が出てくる回を選ばなくてもなぁ……。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(担当ナレーション;市川治)

健一達に救われた地底状の奴隷が剛博士を裏切り者と呼ぶ。プリンスハイネルの卑劣な作戦とは何か。獣士ガルマンの攻撃を前にボルテスXの天空剣は使用不可能となってしまった。
次回ボルテス「父と子の罠」にご期待ください!!

BACK BACKNEXT

inserted by FC2 system