超電磁マシーンボルテスX
全話解説
第18話 父よ!地球は近い!!

脚本:田口章一 絵コンテ・演出:横山裕一郎 作画監督:金山明博


ボアザン星の円盤が地球へ迫っている。だが彼らは侵略者ではなく、労奴達が地球へ亡命を行おうとしていたのだ。その労奴達を指揮するのはダンゲ将軍と健一達の父剛博士。角のあるとないとの差で身分が決まってしまうボアザンで労奴達は、ズ・ザンバジル皇帝の命を受けた兵士達に酷使されていたのだ。地球は自由と平等に満ちた惑星。円盤を乗っ取り脱出した労奴達だが、ボアザン兵の攻撃で三分の一に減っており、さらに獣士ゴキールが円盤編隊をせん滅せんと現れたのだ。剛博士の奮戦も空しく、円盤編隊は全滅、彼はズールの手に捕われてしまった。彼を生かした理由はズールがハイネルに反旗を翻す為。侵略軍の総司令官に居座るためなのだ。
 しかし円盤接近の報を受けてボルテスXが到着。ゴキールをあっさりVの餌食にして、スカールークを攻撃を仕掛ける。自分がいるスカールークへの総攻撃に健太郎は自分の命を惜しまないが、ズールはカプセルに閉じ込めてスカールークの最上階に見せることで健一の攻撃の手を緩めようとするが、2回も罠にはめられたボルテスチームはもう父を利用した手に騙される事無く猛攻撃を仕掛けてスカールークのバリアを崩す。
 このまま天空剣でスカールークを串刺しにしようとするが、至近距離で父の姿を見てしまったことで攻撃の手が緩んでしまった。剛博士は息子の成長を喜ぶように涙を流している。この父は偽物ではない。本物だったのだ。だが、一瞬の隙がスカールークを、父を逃がしてしまったのだ。


偽物かと思えば本物!父に会えるのはいつ!?
佐近寺博士によるビッグファルコンの新体制が整い、次は父・剛健太郎。しかも本物の登場です。一つ一つのドラマをテンポ良く片づけて、新たなる展開に挑んでいくと共に盛り上がるストーリー展開はとても見やすく、盛り上がります。
今回のエピソードで剛兄弟が人質の父が偽物であると見て猛攻をかける所は父の存在に振り回されていた剛三兄弟が、動じなくなった成長の証でもあり、少し話稼ぎの印象もあった第14,15話も父が作戦に大きく絡んでいた事、佐近寺博士の扱きの意味があった事を感じさせます。
しかし本物の父がそこにいる事がまさに運命のいたずら。父との再会は簡単にさせてくれません。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(担当ナレーション;市川治)

剛博士を宇宙空間へ連れ去ったズールの狙いは何か?獣士トビウラゴの攻撃を前に突如大次郎は戦列を離脱してしまった。恐島の地下基地に五人が見たものは!?
次回ボルテスX「父の胸の中で泣け!!」にご期待ください!!

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