超電磁マシーンボルテスX
全話解説
第27話 謎の鷹メカとの合体

脚本:田口章一 絵コンテ:柳弘通 演出:原田益次 作画監督:佐々門信芳、金山明博(総作画監督)


鷹メカを追うボルテスXだがボルテスXのスピードでは追いつく事が出来ず、追跡は不可能だった。一方ハイネルは鷹メカに脅威を感じ、鷹メカが何か思いだそうとする。鷹メカはボアザン星でズ・ザンバジルの乗り物として設計された機体だった事を思い出したハイネルは本星へ確認を取ることにした。そして送られた設計図から高速で飛ぶ鷹メカの弱点をカザリーンは見つけた。メカ鷹のプラズマエンジンはプラズマイオンの原子結合を分解すれば鷹メカは動けなくなるのだ。そしてハイネルは思わぬ事を知る。そのメカ鷹を製作したのはラ・ゴール。なんとハイネルの父であったのだ。
 鷹メカは地底の基地に着地。鷹メカを操縦していた者はダンゲ将軍。剛博士の同志であり、以前の攻撃で宇宙へ放り出されていたが一命を取り留め、仲間たちと共に地下で秘密基地を建設していたのだ。そして地下基地にはやはり剛博士も健在だった。
 そしてダンゲは剛博士に何故息子達に会わないかを尋ねると、彼は1万4000光年を瞬時にワープするソーラーバードを開発を優先したかったからだ。ボアザン星の労奴を救うことにこそ健一達に会う事より重要だとみたのだ。彼らと会う時はソーラーバードを完成させて、ボルテスXと共に手を取り合う時だと。
 ボアザン円盤の異常な警戒体制から、佐近寺博士や岡防衛長官は鷹メカを潰すつもりではないかと考えている。父の危険に日吉が出撃を嘆願するが、佐近寺博士は告げる。自分が出撃している間に獣士がビッグファルコンに襲い掛かる可能性もある。またボルテスチームは父の為ではなく地球の為に戦うのだと。
 ダンゲはビッグファルコンへの出動を余儀なくされた。それは労奴の女性が産後で体調がすぐれないからだ。母子をビッグファルコンへ送り届けようとするが、獣士カガミキリに待ち伏せされて、プラズマエンジンを無力化されてしまいメカ鷹は墜落してしまった。
 父がやられたと思った健一達はボルテスXで出撃するがカガミキリに苦戦してしまう。しかしダンゲ将軍の、彼らからは父と思い込んでいる人物がまだ無事だった所を見て健一達の闘志は戻り天空剣二段切りが二重のVを描いた。
 そして健一達は剛博士がダンゲ将軍だった事に落胆するが、彼らはまだ知らなかった。ダンゲ将軍が剛博士に関係が深い人物であることを。


役目を終えたメカ鷹は新たな謎を引っ張り出す。
超電磁ボールを完成させたボルテスXにメカ鷹の役割は終わったとして降板劇が描かれます。そして次回。物語の中枢に迫るドラマへと繋がっていきます。


今回の突っ込み

第18話で特に意味もなく消えたと思われたダンゲ将軍は無事生きて、剛博士を保護していました。彼のバイタリティーはともかく、仲間と共に宇宙をさまようダンゲ将軍を救出して、地球での活動基地を建設した妊婦のバイタリティーも相当なものだと思われます。こんな状況で生まれた子供は希望の証というダンゲ将軍にもある意味納得がいきます。強く生きろよぉ〜。


次回予告(担当ナレーション;市川治)

ダンゲ将軍がもたらした剛博士の秘められた過去とは何か?健一達と父を結ぶ血のつながりが意味するものは、今ここに謎のベールが徐々に解き放たれていく……!!
次回ボルテスX「父剛健太郎の秘密」にご期待ください!!

BACK BACKNEXT

inserted by FC2 system