超電磁マシーンボルテスX
全話解説
第32話 ジャングルの追跡

脚本:五武冬史 絵コンテ・演出:寺田和男 作画監督:金山明博


父の死から内心ではダメージを受けているにも関わらず健気に振る舞うめぐみ。だが本当は父の、光代の、浜口博士の墓標の前で1人、涙を流していたのだ。その姿を見た一平はめぐみの敵を取る事を1人誓った。
 ポポロネシアではベルガンが開発した3体合体の新型鎧獣士をテストするジャンギャル。しかし合体テストを漁船の人々に見られており、報せを受けたボルテスチームは奇襲をかけて鎧獣士を粉砕。撤退するジャンギャルだが、ボルテスバズーカで円盤が墜落。ジャングルに身を隠すジャンギャルを日吉を除いた4人が追跡。兵士たちを片づけるがジャンギャルを見失ってしまった。彼を探す健一だがジャンギャルが後ろから飛びかかり絶体絶命の危機に晒される。しかし間一髪のところで一平の鞭がジャンギャルの首を絞める。めぐみと大次郎を搭乗させる為に後方で援護射撃を行う健一と一平だが、その隙にジャンギャルが脱走した為一平が援護に集中する健一の隙について彼を追いかけてしまったのだ。
 円盤編隊は引き揚げたが、これはハイネルの作戦だった。円盤編隊の攻撃で1,2号機を故障させて、島へくぎづけにさせる作戦なのだ。3人に修理を任せて健一は一平とジャンギャルを追う。2人を発見した時は既に諦めたジャンギャルを一平が撃とうとしていた瞬間。慌てて一平を止めようとしたが、運悪く一平の放った光線が左腕に命中してしまったのだ。
 ボアザンは憎い、ジャンギャルもその一人。しかし例え憎くても抵抗を失った敵を殺す事はボアザンと同じやり方。ボルテスチームの誇りにかけても敵と同じ方法は許されないのだ。そして健一はジャンギャルへ自分にボアザン星人への血が流れている事を告げて、ジャンギャルに驚きを隠せなかった。健一の信念に折れて改めて彼を認めた一平。だがジャンギャルは駆け付けた兵士に匿われてしまった。
 ジャンギャルの反撃から引き返した健一と一平を待つのは鎧獣士ザニオン。1,2号機は応急処置を終えている。ボルテスXへボルトインして反撃に出るが、腕を負傷した健一は操縦が満足に行えない。しかし死力を尽くして、最後にはVの字切りが決まった。
 そしてジャンギャルは気がかりだった。健一達剛三兄弟にはボアザン星人の血が流れている事が本当かどうか……。


めぐみを想う一平から、ジャンギャルが謎を探る
前回の岡防衛長官の死と、ジャンギャルが次回で取る行動を上手く繋げるいい繋ぎ回。前回でめぐみにちょっかいを賭けていた一平がめぐみの悲しみに涙を流してしまう所に成長を感じられ、まためぐみへの想いを感じさせてくれます。
またジャンギャルをめぐみの敵として憎む一平の行動と、戦士として捕虜に手を出さない健一の考えの衝突、ジャンギャルへ届く健一の真相がドラマとして畳みかけてきて飽きさせない作りになっています。


今回の突っ込み

ボルテスチームが気付かないのも仕方ないですが、実は前回の岡防衛長官の撃墜にジャンギャルはノータッチだったりします。(前回ジャンギャルは登場していません)あと、今回の合体鎧獣士は勇者ライディーンにそっくりだったりします。スタッフのお遊びでしょうか。


次回予告(担当ナレーション;市川治)

健一達が狙うジャンギャル将軍の新たな作戦とは何か!?ボルテスXに打ちこまれた恐怖の細菌が意味するものとは?ボアザン星の血が新たな戦いを呼ぶ!!
次回ボルテスX「魔の細菌攻撃」にご期待ください!!

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