全登場人物徹底紹介

ガルビオン全22話に登場する人物の紹介です。一部企画書の文章を引用した箇所があります。

メインキャラ シャドウ ゲストキャラ

ムウ(橋本晃一)1〜22話

 19歳(男)本編の主人公。元レーサーで、ドライビング・テクニックにかけては天才的な技を持っている。動物的な勘に優れており、冷静な計算づくよりも切磋な閃きがモノを言うタイプ。
 性格は熱血型で「こう」と思い込んだら猪突猛進で突っ走る。弱い者いじめは大嫌い。悪く言えば「単純で粗野、すぐカッとなって行動に走る野蛮人」(僚友のマヤ・談)ということになる。礼儀作法なども従って苦手。こうした性格が災いして、巻き込まれた喧嘩で大暴れし、いつの間にか主犯扱いされて刑務所入り。レイ・緑山によって保釈され"サーカス"のメンバーとなる。仕事でポイントを稼ぎ(点数制)、早く1000ポイントに達して自由の身になりたいが、性格が災いして思うようにはいかないケースが多い。
 根は、寂しがり屋で、動物好きといった隠れた面がある。また、照れがツッパリにすり替わって誤解される損な性格だが、いちいち弁解はしない。束縛が嫌いで、車で走るのが大好き。たまにはヤケ酒もやる。喧嘩も好きだ。
 そしてーー密かにレイに惚れている。(以上「超攻速ガルビオンアートワークス」出典の企画書より引用)

・本編の設定もほぼ企画書通り。せいぜい懲役280年ものの投獄になった大乱闘の背景は企画書ほど深く触れられていない。しかし280年とはどれほどの事をやらかしたのだろうか……。名前は漢字で書くと無宇。
・事件を解決できなかったり、ヘンリーやメタルバトラーに勝てなかったりと主役として微妙な描写が少なくないが、中盤から主役のエピソードが増えるようになったりメタルバトラーを撃墜できたりと一応扱いは良くなってきていると思われる。
・生い立ちについては第19話で養護施設から抜け出してアンドレ爺さんの元で彼の死まで2年ほど過ごした事、第18話ではそれからスラムで不良グループのトップ格だった時期、第10話で実力を見込まれてグエン・マーカスのチームに加わり、レーサーとしてデビューするも事故を起こしておそらくレーサーから足を洗ったのではないかと思われる。
・女性関係では第5、13、21話などでレイの事を意識してしまう描写があるものの、アンドレの件もあり第15、16、19話を見ると徐々にテリーといい感じの仲になっていったのではないかと思われる。ただ第21話の描写をみるとテリーとは女友達のような関係と見なしている可能性もあるかもしれない。

 演じる橋本晃一さんはスレイ(超時空世紀オーガス)、ロッドドリル(マシンロボクロノスの大逆襲)、ウォン・ユンファ(機動武闘伝Gガンダム)等で知られる。またリッキー(とび出せ!マシーン飛竜)や風見潤(よろしくメカドック)などやたらと車に関係あるアニメで主演を演じる事が多い方でもある。
マヤ(鈴置洋孝)1〜22話

 
19歳(男)ムウとコンビを組む"サーカス"チームのドライバー。ムウ同様、レーサー出身だが、こちらはすべてムウと逆で、優れた頭脳を持ち、計算された理性的ドライブテクニックを誇る。性格も、冷静沈着。何事に対してもおだやかに対処する。そのため時に冷たく、皮肉っぽい印象を与える事も。「少々、アタマ良くても男は腕と度胸と行動力よ。あいつはいつも一段高い所から人を笑うようなイヤな奴」(ムウ・談)といった一面も無くは無い。
 だが、イザ、という時の頭の回転は速く、勇気も決断も決して劣ってはいない。やはり、若者としてのバイタリティは持ち合わせている。
 また、マヤは"理不尽"な事を黙って見逃せない性格で、悪らつな高利貸しに苦しめられている人々を見て、一種サギまがいの知恵で懲らしめる。人助けをして溜飲を下げたが、法に触れるとされ刑務所へ。ここで、ムウとともにレイの手で保釈され、サーカスの一員となった。
 女の子にはムチャクチャにモテるが、こんなところもムウがライバル意識をむき出しにしてくる点である。マヤ自信は富裕な家庭の女姉妹に囲まれて育ったのであまり嬉しくないのだが……(以上「超攻速ガルビオンアートワークス」出典の企画書より引用)

・ムウと対照的に本編では触れられていない企画書の描写もちらほら。懲役250年の原因となったネット詐欺の背景の他、女ばかりの家庭で育った点やレーサー出身の点は本編では触れられていない。またムウの相方に徹していたのか彼の主役エピソードは意外にも第22話(実質最終回)でようやく作られた。名前は漢字で書くと麻矢。
・本編では女性に対してはフェミニストに接しており彼が女性をあまり好かないイメージは感じられない……ひょっとしたらそのフェミニストな描写も演技なのかもしれないが。そんな彼が真摯に接した女性は第22話でのアイリーンであり意外にもすこしぽっちゃり気味の熟女だったりする。なお、第13話でレイの事を思うムウをおばコンと茶化しているが……本人も人の事が言えないのではないだろうか(汗)
・ドライバーとしての腕も決して悪くないが本編ではサーカスT、ガルビオンと共にムウのオペレーターを務める事が多い。ゼクターでマヤが搭乗するアイデアもあったそうだが、最後までムウとマヤがガルビオンを駆り続けた点は二人の絆の強さを表すかのようである。両者は口論も殴り合いもする事もあるけれども、第16話の描写を見る限り両者は秘密を共有出来る事が当たり前のような強い絆で結ばれている。

・演じた故・鈴置洋孝さんはブライト・ノア(機動戦士ガンダム)、北条真吾(戦国魔神ゴーショーグン)、オルソン・D・ヴェルヌ(超時空世紀オーガス)等で知られた。フェミニスト、また次回予告でのやや3枚目ぎみの演技と鈴置さんの役では結構新鮮なポジションなのかもしれない。

レイ・緑山(よこざわけい子)1〜22話

 
23歳(女)。食料品関係の大企業で緑山財閥の一人娘。少女時代に母を喪い、父親の手で育てられる。
 だが、父親(ロブ・緑山)の気性を受け継いだため、花嫁修業などにはまったく興味がなく、こともあろうに特務警察(難事件などを特別に捜査する分室)の女捜査官となった。この同期は、好奇心、冒険心だが、根底には平和と正義を愛する精神があるからだ。
 レイが"サーカス"チームを作ろうと考えたのも、単独で潜入捜査等を行うには限界があり、それを補佐してくれる手足が欲しかったためである。私費を投じてスカウトしたムウをはじめ、"サーカス"はまったくレイの私設チームであり、いつも捜査の為の手足に利用するとは限らない。
 だがシャドウに父を消された事から、レイとサーカスはシャドウと戦い、これをつぶすことが目的となってゆく。この中でレイは、ヘンリー(実はシャドウの主要メンバー)に愛憎ないまざった複雑な感情を抱いてゆく。(以上「超攻速ガルビオンアートワークス」出典の企画書より引用)

・母の描写とサーカスの設立経緯は本編で触れられず。特務警察官として、サーカスのリーダーとして、緑山財閥のトップとして3足のわらじを履く凄い人。高貴な印象を与えるが性格はさっぱりしており時に優しく時に厳しくレイとムウを飼いな……いや、しっかり見守る方。
・また現役の特務警察官故に身体能力も抜群。格闘技・重火器の扱いも達者なスーパーウーマン。そんな彼女は第3話での初対面でヘンリーに心を動かされている。第8話で強引なアプローチをされて平手打ちをお見舞いするも第12話の描写を見る限り親しい関係が続いている模様。同話でヘンリーがシャドウの一員がばれる事もなかった為本編では最後までヘンリーの正体を知らなかったと思われる。

・演じるよこざわけい子さんは敷島ミカ(合身戦隊メカンダーロボ)、ジェミー・星野(宇宙戦士バルディオス)、シルキー・マウ(聖戦士ダンバインOVA)等で知られる。
テリー(頓宮恭子)1〜22話

 19歳(女)。サーカス・チームのビット・クルーでメカニック担当。ドライバーとしての腕も相当なもの。
 性格は男まさりで向うっ気が強く、言動全て男顔負け。潔癖なところがあり、ズボラなことやウダウダしたことが大っ嫌いだ。したがって、年中、ムウなどと喧嘩沙汰が絶えない。他人に対する思いやりはあるが、自分を表現するのがヘタで、いつも損をするが表面はケロリ。
 実はムウを密かに想っているが……。(以上「超攻速ガルビオンアートワークス」出典の企画書より引用)

・3人娘のリーダー格。潔癖なところがある点は結構意外かもしれない。三人娘ではマシンの扱いが達者だったこともり第16話でゼクターのパイロットとして抜擢される。メタルバトラーも倒す事があり彼女の腕は決してムウ&マヤに見劣りするものではない。
・このゼクターのパイロットへ抜擢された事と、アンドレをムウが拾ってきた事を知った辺りからムウのパートナーとしての色合いが強まっていき、特に後者絡みのイベントではムウを信頼し徐々に親密な関係になっていく様子が見られる。(第15、16、19話)
・また考古学を専門としているゴットン博士を父に持つ。

・演じる頓宮恭子さんはシン・リンホー(銀河旋風ブライガー)、ジャッキー・リー(銀河烈風バクシンガー)、エドール(亜空大作戦スラングル)等と国際映画社ロボットアニメへの出演が多い。
ミチコ(麻上洋子)1〜22話

 チームのビット・クルーで通信係も担当。
 性格は、引っ込み思案の女の子がそのまま大きくなった感じで、おとなしく、また優しい。人に尽くすタイプである。常に善意の眼で他者を見る。しかし、芯は強いし、辛抱強い女でもある。
 マヤに密かに憧れているが……。(以上「超攻速ガルビオンアートワークス」出典の企画書より引用)

・3人娘のお姉さんポジと思わせるが意外と年齢はテリーと同じ。穏やかで優しい性格だがそこまで引っ込み思案でもない落ち着きのある女性。よってレミーにとってまるで母のように思わせる姿も見られ、ムウとマヤへも常に心配し続けている様子が多い。通信係だそうだがメカニックとしての仕事もテリー、レミーと共に引き受ける。
・ただメインとして扱われたエピソードが1本も存在しない為3人娘の中では存在が薄いかもしれない。マヤとの仲もそこまで進展する様子は見られなかった。ただ、未放映エピソードでは異星人の血を引く設定が明らかになり物語の鍵になったそうで、見せ場が描かれる前に打ち切られてしまった悲劇の人でもある。

 演じる麻上洋子さんは北条ユカ(ブロッカー軍団Wマシーンブラスター)、カララ・アジバ(伝説巨神イデオン)、エンジェルお町(銀河旋風ブライガー)等で知られる。

レミー(坂本千夏)1〜22話

 
16歳(女)。サーカス・チームのビット・クルー(見習い中)
 三人の女性メンバーの中では、流行、ファッションなどに関して一番関心を持っていて詳しい。ミーハー族の代表。性格も「カッコイイ」とか「好き嫌い」で判断する。チャッカリ屋さんでもナンバーワンの現代っ子。
 根が明るくケロケロして愛くるしい(自分で知っている)ので救われる。重大な失敗をしても「レミーならしょうがないナ」と言わしめるトクな人。(以上「超攻速ガルビオンアートワークス」出典の企画書より引用)

・企画書とほぼ変化なし。ムウ程ではないが第11、15話など無断で行動する事もあり、事件に巻き込まれる事もしばしば。だが第15話では偽サーカスの攻撃から子供を守って重傷を負う描写がありいざという時の勇気は決して劣っていない。幸い特に重大な失敗はしていない。
 
・演じる坂本千夏さんはリーア(超時空世紀オーガス)、シンタ(機動戦士Zガンダム)等で知られる。

インカ(梨羽侑里)1〜3、5〜7、9、10、12〜22話

 
年齢不明(一応女性型)。コンピューター・ロボットで、レイの秘書。それと同時に、ムウとマヤに対する仕事の"査定マシン"でもある。ポイントの計算も彼女の重要な仕事だ。
 他にも、自身がコンピューターを内包しているので、さまざまな情報、計算、予測等においてサーカスに協力する。融通がきかないのが欠点だが、機械なので。(以上「超攻速ガルビオンアートワークス」出典の企画書より引用)

・企画書とほぼ変化なし。査定役だが毎回査定される訳ではなくミチコと共に通信、情報解析役を担当する姿も多い。ロボットでもある故に身体能力の高さも第20話で証明されている。
・そして査定だが器物破損の件や無断行動の件でマイナスされるのはともかく、貴方達がいかなくても解決出来た等かなり怪しい理由で減点される事も多く、ポイントはプラマイゼロで収まる事が多い。またポイントをマイナスすると言ってムウやマヤを脅迫する事も、逆にポイント加算の言葉で彼らをその気にさせる描写も少なくなく、まるでムウとマヤに飴と鞭を与えているかのよう(笑)

・演じる梨羽侑里さんはビリー・ボール、サラ・ボイド(太陽の牙ダグラム)等で知られる。

アンドレ13〜16、19〜22話

車に轢かれそうな所をムウに救われた子犬。ムウは居候の身故に飼う事が出来なかったが、懐かれてしまった訳で結果として彼の部屋で飼う事になった。その後テリーが彼存在に気付いて第16話でサーカスのペットとして定着する事となった。なお19話でムウの恩師から名前を借りてアンドレと命名される。
・彼の存在でムウの動物好きだったと意外な優しさを描写する事に成功し、ムウとテリーの仲を接近させる役割を担った。それ以外でも第19話ではサーカスVに取り付けられた時限爆弾を発見して除去したり、第22話で捕われたムウの危機を救ったりと単身での活躍も多い出来る子犬だったりする。


ブルーテス(青森伸)5〜8、13、17、21話

 
ブルドッグの異名を誇るハイウェイ・パトロール警官。(以上「超攻速ガルビオンアートワークス」出典の企画書より引用)

・ブル警官と呼ばれる鬼警官。規律違反を厳格に取り締まり、ごろつき相手にも彼の腕っ節は発揮される。ドライブテクは第6話の時点ではムウからヘッポコと呼ばれていたが第7話以降では実力者として定着し、実際第17話でハルの分析でメタルバトラーのパイロットに相応しい人物と見なされた。
・ムウとは第5話で車をぶつけられた事がきっかけで標的と見なすようになり、第7話でガルビオンのパイロットとして戦う2人を前に実力は認めるが、捕まえるべき標的としての関係を強めた。第17話でジェニファーの前に骨抜きになったり、第21話でロロンが歩いた姿を見て号泣したりと人間味が強まっていく描写も見られた。
・ただ物語の本筋には殆ど絡まない為存在は薄かった気がしないでもない。第21話でチェイサーポリスよりもハイウェイパトロール隊員の方が自分で似あっていると発言している事から、未放映話以降も出番があったかどうかは微妙な所かもしれない。展開によればちゃんと最後まで登場してくれるそうだが。

・演じる青森伸さんは機械神、ギーグ(熱血最強ゴウザウラー)、カラト委員長(機動武闘伝Gガンダム)、フィクス・ブラッドマン(機動新世紀ガンダムX)等で知られる。

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