全登場人物徹底紹介


 サザンクロス全23話に登場するメインキャラを紹介します。ゲストキャラ
ゲストキャラ

 ジャンヌ・フランセーズ(富沢美智恵)1〜23話

 主人公。シャルルと入れ替わりで第15分隊の隊長に任命された弱冠18の花も恥じらう乙女(笑)当時のロボットアニメでこの手の主人公は斬新だったのでは?

 当初戦いをやや遊びだとみなす節があったが(第3話)破天荒とはいえ彼女の抜群の行動力と開放的な彼女の心意気こそ、個性的な部下が集う第15分隊の強さの秘訣かもしれない。
 また、中盤でバイオロイドが同胞である事とゾル星人とグロリエの関係を知るようになる。以降平和的な共存の道も模索するようになる。(第16話など)

 普段は年齢相応の茶目っ気があるようで、王子様願望があったり、ファッション雑誌を読んだり、ダイエットしたり、シャワー浴びたりなどなどそういう意味で色々忙しかったり。

 家族構成は弟の存在が明らかにされている(第15話)、また設定上では両親も健在の模様。

 演じた富沢美智恵さんはまつざか先生(クレヨンしんちゃん)や火野レイ(美少女戦士セーラームーン)などの強気な女性役が有名だが、当初はこの手の役も演じていたのかと色々感慨深かったり。ロボットアニメではエル・フィノ(聖戦士ダンバイン)、神崎すみれ(サクラ大戦)などで知られる。
シャルル・ドゥ・エドワード(島田敏)1〜23話

 ジャンヌの元上司、現部下。第1話では第15分隊長だったが、高官の女に手を出してしまい営倉入り。その形でジャンヌと小隊長が入れ替わる事になり、さらに少尉から二等兵へ格下げと散々な目に遭ってしまうが本人はほとんど気にしてはいない模様。
 
 第15分隊のムードメーカーで、女性を口説く事に定評があるプレイボーイ。女性に対してはゾル戦艦に潜入しているにも関わらず敵側の民間人を口説こうとしたほど積極的である。(第18話)

 第9話で撃墜されたマリーを救った事をきっかけにまんざら悪くないムードに。14話で女たらしで経た縁で昔の相手に出会ったところをマリーに目撃され関係が決裂したが、第17話ではいつの間にか元の好調な関係に戻っていた。

 演じる島田敏さんはパプテマス・シロッコ(機動戦士Zガンダム)、エルドラン、流崎力哉、白金太郎(エルドランシリーズ)、スティック・バーナード(機甲創世記モスピーダ)などで知られる。

アンジェイ・スラウスキー(目黒裕一)1〜23話

 第15分隊の部下その2。歴戦の軍人らしく、それゆえに強硬的な発言をしてしまう事もある。

 当初経験が浅いジャンヌが小隊長に就く事を激しく反対して皮肉を叩いていたが、実戦となれば彼女を好アシストする実力者なのには変わりない。実際ごく初期を抜けば皮肉交じりに彼女を理解する頼れる兄貴分。なんだかんだ言いながらも、彼女をいろいろとアシストする彼はナイスキャラではないだろうか。
 中盤になると演技派の一面を見せたり、ボゥイの良き兄貴分になったり、アニメ好きだったりと意外に柔らかい一面も見せるようになる。

 副隊長のポジションなのか、ジャンヌの代理で隊長を務めた事があった。基本的まともな人間が幸いしているのか第14分隊からはジャンヌよりもいい評価を受けているらしい。(第9話)

 
演じる目黒裕一さんはカムジン(超時空要塞マクロス)、ランス・ギーレン(機動戦士ガンダムZZ)等で知られる。

ルーイ・デュカス(二又一成)1〜23話

 第15分隊の部下その3。普段からゴーグルを愛用しているメカニック。メカを愛する若者で、メカを利用して平和な社会を築こうと考えており、戦いに関しては消極的な所もあると見られる。第16話では訓練生の為のシュミレーターが対バイオロイド用に宇宙戦仕様のスパルタスのシステムに利用された事を知って激昂した。

 当初はやや存在が薄かったが、暇さえあれば15分隊をサポートするメカを作り上げる程の能力が買われて、上層部のバイオロイド研究でも、謎を解明してきた実力者である。

 基本的冷静だが、第12話では入隊したサイフリートからゾル星人の事を聞こうと興味津々だった。

 演じる二又一成さんは卜部巧雪(コードギアス反逆のルルーシュ)、ヘルマット将軍(超獣機神ダンクーガ)、ゴールドライタン(黄金戦士ゴールドライタン)等で知られる

ボゥイ・エマーソン(長谷有洋)1〜23話

 第15分隊の部下その4。他の3人は青を基調とした隊員服だが、彼は黄色を基調としている。(※1)

 ピアニストを志望しているが、ロルフの息子ゆえに軍へ所属する事を余儀なくされたらしい……その点で父に会う事を余り好まない。ピアノは今なお分隊室やジャズ喫茶で弾いている。

 やや気弱な性格でまだ実戦経験も浅いと思われるが、ジャンヌへの忠誠度はトップクラスでひたすら彼女を慕う。どうやら彼女に好意を抱いていた事があった事が第17話で明らかにされている。なお、この件を直接本人に言っているのだが、ムジカの事を考えると言われた方はちょっと歯がゆいかも……。

 第7話でゾル戦艦内の少女ムジカに出会い彼女へ心を奪われた事もあるのか、ゾル側の良心的な人物がいると考えている。第18話でムジカを保護し、彼女とのふれあいが最終的に第15分隊を勝利へ導く鍵の一つとなる。

 演じた故・長谷有洋さんは一条輝(超時空要塞マクロス)が有名。まさか元祖超時空シリーズの主人公が再びレギュラーで登板されるとは……。
マリー・アンジェル(水倉久美子)1〜5、7、9〜11、13〜17、19,21,22話

 宇宙機甲隊の隊長でジャンヌのライバル的存在。特に序盤ではその手の存在が強い。だが彼女の男勝りな性格からのリーダーシップはジャンヌに相応するもので部下から慕われている模様。また本人もジャンヌのリーダーシップをなんだかんだと評価している。

 第9話の戦闘で負傷して入院していたところをシャルルの看病に会い徐々にいい関係になっていき、第14話で第1次攻撃部隊の任務遂行後の帰還時には既に彼氏彼女の関係だったとか。一時険悪な関係になるが第17話ではいつの間にか元に戻っていた。
ラーナ・イザビア (土井美加)1〜7、10、11、13〜15、17、20〜23話

 軍の規律を取り締まる憲兵隊GNP少尉で同じジャンヌのライバル的存在。規律にうるさく規律を乱す15分隊の面々に頭を痛めている模様。だが、規律を尊重する一方で、相手の事情や心情を理解して気を利かせる事もあった。(第6、15話)

 OPや後期アイキャッチではアーミングタブレット姿を見せていたが、実際に本編に登場したのは第22話と最終回のみだった。人質交換でゾル戦艦へ乗り込んだ際に着用していたもので、彼女が機体を駆る姿は本編で一度も見る事はなかった。OPだけで見ると3人娘だが、他の二人と違いパイロットではなかった点はある意味新しいかもしれない(最もいい意味か悪い意味かは難しいところ)

 演じる土井美加さんはマーベル・フローズン(聖戦士ダンバイン)、フーケ・エローズ(機甲創世記モスピーダ)、早瀬美沙(超時空要塞マクロス)など80年代のリアルロボットアニメで印象的なキャラを数多く演じられた。

ロルフ・エマーソン(麦人)1〜3、5〜17、19,21,22話

 ボゥイの父でグロリエの司令官。石頭と呼ばれる事もあるが、ジャンヌや第15分隊の実力を評価している良き理解者。戦いにおいて同胞同士の争いに心を痛め、穏便な解決方法を考えようとする良心的な上司。息子の事も彼なりに気遣っている描写がたびたび見られる。

 中盤ではレオンの強硬派のゾルとの総力戦に対し反発するのだが……彼に押し切られてしまう。第15話では厄介者として、第2次攻撃隊の隊長として前線送りにされてしまい、第22話で白兵戦の中息子を庇い戦死。

 第22話でデスと交渉する事に成功するが、独善的な彼の態度に今までの努力が無駄だった事を知らされる。だが息子を庇って瀕死の重傷を負った際も最期まで平和的解決を望んでいた模様である。

 演じた麦人さんはキール・ローレンツ(新世紀エヴァンゲリオン)、クレイヴン(奏光のストレイン)、ケンゾウ・コバヤシ(ディバインウォーズ)等で知られる。
 レオン・クロード(郷里大輔)5〜17、20〜23話

 グロリエの最高責任者。最高なのでロルフより立場が上。タカ派の人物、バイオロイドが同胞でも彼らを叩く方針を持ちこんで、ジャンヌやロルフとは強硬派代表(?)として度々対立する。無謀な戦いに関しても精神論で戦えと主張することが多い。

 だがグロリエを守ろうとする意識は強く、それゆえのタカ派かもしれない。実際最終回では部下に撤退を促し、人々の避難を最優先する考えを持っており、自分は戦いから最後まで逃げる事はなかった。なお映像では判明しないが、最後の登場シーンの様子からだと爆発に巻き込まれて戦死した可能性もある。

 演じた故・郷里大輔さんの件とスキンヘッドの強硬派である件から後のバズク・オム(機動戦士Zガンダム)の原型かもしれない。最もそこまで無茶苦茶なやり方(バスクがやりすぎと考えるべきかもしれないが)はしていないだけ救いだが。
 サイフリート・ヴァイス(平野義和)4,7,9〜23話

 赤いバイオロイドの異名を持ち、ジャンヌ達のライバル……ではないようだ。
 当初はジスタ・デュールを駆るエースパイロット的存在だったが、第9話で地球人の生態を探る目的で撃墜される形でスパイとして地球へ潜入する事に。だが第10話で墜落したところをサザンクロス軍に保護され生体実験を受ける。その中で彼が元月の兵士で、バイオロイドに捕われて洗脳されてしまったことが明らかに。

 そして、以前の軍隊生活の頃の記憶を戻す為第15分隊の預かりになる。第7話で部下を倒されていた事もありジャンヌは敵とみなしていたが、第11話で記憶が混乱して苦悩する姿から、サイフリートの本当の記憶を取り戻そうと考えるようになる。

 そして第17話でデスに操られてしまうも第18話で処刑される前に彼の記憶のバックアップの影響で記憶が整理され元の自分を取り戻す。

 それから自虐的でクールな性格になったが、その裏には自分を踏みにじったデスへの復讐に燃えていたからである。ムジカを遺跡へ連れて行き、最後の戦いの準備を整え、最終回ではデスを討ち、グロリエへ墜落する戦艦を我が身を犠牲にして食い止めた。
 演じる平野義和さんはイサム・ナポト(サイコアーマーゴーバリアン)で知られる。
 ムジカ・ムジエ・ムゼル(日高のり子)7,8,14、18〜23話

 電子ハープを奏でるゾル星人の少女。ひょんなことからボゥイと出会い彼との出会いから人間らしい感情に芽生え、ゾル星人の掟に逆らってしまう自分へ恐怖を隠せない。第19話で第15分隊の危機を救い彼らの元へ亡命をする。それからGNPの追及や捕われた姉への葛藤などに悩まされるが、第22話で彼女が遺跡に着いた事でゾル星人の真意を知らさせる事になった。

 ムジエとムゼルはムジカの分身でもあり姉でもある存在。人としての感情に芽生えて葛藤するムジカを気遣うが、禁忌を犯して疾走したムジカのせいで不完全体とみなされ、強制収容施設へ送られてしまう。
 その中で2人はムジカを責めず、三位一体と自分の持つ感情について考えるようになる。最終回では、彼女の考えを理解して同じ不完全と見なされたゾル星人の脱走を指揮した。だが追手との戦いの中でムゼルは戦死している。

 演じた日高のり子さんは本作がレギュラーデビュー作。ロボットアニメではタカヤ・ノリコ(トップをねらえ!)やレニー・アイ(忍者戦士飛影)、エリカ・フォンディーヌ(サクラ大戦エコール・ド・巴里)で知られる。
  デス・デラ・デミ(鈴置洋孝)8〜23話

 惑星グロリエの攻撃部隊総司令官。戦いの為なら同胞の死をも考えず、またグロリエとの平和的交渉や解決を考えていない。最終回で3人中デミはサイフリートに討たれ、残りのデラは脱出装置から転落死。デスはジャンヌから殺害するなと言われたにもかかわらず、復讐に走るサイフリートの手で殺害された。

※1……最も彼だけが黄色の軍服ではない。モブからすれば第15分隊の面々は黄色と青の二色の軍服と分かれている模様。

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