超時空騎団サザンクロス 全話解説
第9話 スターダスト

脚本:寺田憲史 絵コンテ:吉田浩 演出:田代文夫 作画監督:山田高広


 拉致された人々のバイオヒューマンへの改造手術が始まる。その中で脳内のフィードバックにより映し出された情報映像を見るが、彼らと余りにも違う生活体系を理解することはできず、その結果人類の感情を排除しない限り自分達との共存は不可能と見た。
 そしてジャンヌは死んだとはいえバイオヒューマンの処刑した上層部がやり切れなかった。そんな彼女に対しロルフは言う。彼により軍の統制が乱れるのなら、処刑することが一番だと。それでも自分を理解しない上層部に嫌気がさしたジャンヌはボーイを連れてピアノバーで酔いつぶれる。そんな中で彼女は一人の歌手に出会う。ジョルジュ・サリバン。彼の容姿と美声にジャンヌは惚れていた。その時の自分は完全に戦いを忘れていたのかもしれない。さらにジョルジュはジャンヌに好意を持っていたようで、明日にデートの約束を取り付ける。
 彼に完全にお熱のジャンヌは楽屋でアンジェイに会いに行こうとするが、彼が自軍の特殊技術員であることを知り、想い人の為にジャンヌを作戦の為に利用している事を知り彼女は失恋を確信してしまった。
 その後ゾル艦隊を叩く総攻撃が開始し、宇宙機甲隊の援軍として第15分隊に出撃命令が下った。だがジャンヌは明日用事があるとアンジェイに指揮を任せる。その約束とはジョルジュとのデート。ではない彼の真意を聞く為なのだ。ジョルジュは戦火に散ったミレーヌの為に、特殊技術員中尉としてジャンヌから情報を得て自分の手でゾルを叩くつもりだったのだ。事情を知ったジャンヌはジョルジュと共にスパルタスで出撃した。
 彼は研究し続けたゾル戦艦のウィークポイントを探るために単身でゾル戦艦に乗り込む。だがゾル戦艦のエネルギー集中箇所を探る事に成功。反撃を開始するが彼がノス・デュールに拉致されてしまった。彼を助けようとするがランディングフリゲートの爆発に巻き込まれてジョルジュは散った。彼の死を無駄にしないとジャンヌは合体間際のジョイントを攻撃。だが戦艦は何もなかったかのように上空へ避難していった。ジョルジュ。彼は持ち歌の曲名同様星葛となってしまった……


あのお方のアニソンデビューシングル!?

 今回はジャンヌをメインにしたサイドストーリーではないでしょうか。ジョルジュはナレーションから悪役かと思いましたが、意外や意外。主人公側の味方で亡き恋人の敵を討つために最前線で戦う第15分隊からデータをいただいて敵を討とうとするちょっと珍しいキャラです。
 ただジョルジュの最期は今一つ絵にならないかなぁ……やはりスパルタスから投げ出されてしまったとかそういう最期の方が印象に残ったかも。あとダブレットを装着しないで丸腰で戦場に挑む事は無謀な気がします。
 それとさりげない画面でしたので印象に残らなかったのですが今回サイフリートがスパイとして敢えて墜落される形で漂着し、またマリーが負傷してしまい暫くリタイア。実はローガンは今回が最後の出番になってしまいます。思えばローガン、全く存在がないまま終わったなぁ。スパルタスも今一つバトル面でぱっとしないのですが、それでもローガンよりはましだったかと……。
 そして今回はジョルジュの歌が流れますが、歌うのは何と影山ヒロノブさん。実はこれが彼のデビューシングルだったり……いやぁ意外や意外。


今回の突っ込み

 ジョルジュの平常時と歌の時と声が違いすぎるような……銀河万丈さんと影山ヒロノブさんでは声に差があるようで。もうちょっと若い人を持ってくるべきだったと思います。
 あとジョルジュの歌。曲名はスターダストメモリー。うん、何を言いたいかはちょっとわかりますよね。


次回予告

赤いバイオロイド、サイフリートはサザンクロス軍に保護された。時を同じくしてリベルテ軍到来の吉報が入る。敵ゾルの情報さえ手に入れば勝利は目前。だがそこには意外な罠が……
次回超時空騎団サザンクロス「アウトサイダー」
天気予報は曇りのち夏!?気持ち満開かな!




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