超時空騎団サザンクロス 全話解説
第19話 クライシス

脚本:寺田憲史 絵コンテ・演出;鈴木幹雄 作画監督:野崎恒信


 捕らえた第15分隊の処遇を考えていたがゾル星人上層部だが、サイフリートが脱走したとの報せが入った。
 ムジカは一人ボゥイの事を想っていた。姉二人から忘れるべきだと言うが、ムジカは自分達3人でないと何もできない。何故自分がボゥイへ恋心を抱いてしまったかわからなかった。そこにサイフリートによって第15分隊の処遇が決まると聞いたムジカは我先に飛びだした。
 コントロールから逃れて当てもなく彷徨うサイフリートを救ったムジカ。サイフリートは今までの記憶。惑星グロリエの日々を告げる。そんな日々を懐かしく思う彼にムジカは彼が同じグロリエ人だとの事実を伝える。しかしサイフリートは追手によって捕われてしまい、彼を捕らえたことで第15分隊の処刑が決定した。なんとしてもボゥイを救わなくては。ムジカは彼らの元に向かい連行しているゾル兵士をはね飛ばしジャンヌ達の危機を救った。
 中枢を占めるバイオコンピューターの場所を知らされた第15分隊。それを破壊しようとするアンジェイだが、バイオコンピューターを攻撃したら市民の生活も脅かされてしまう。そしてジャンヌ達はサイフリート救出作戦を開始した。
 そしてサイフリートは処刑前に今までの記憶を記録されていた。だがルーイは気付く。記憶を移す事でサイフリートの混乱する記憶を元の記憶に修復する事が出来ると見た。そして記憶保存作業が完了して土壇場でサイフリートの救出に成功した第15分隊。あとはスパルタスの元へ急ぐだけだがバイオザイカーが襲いかかって来た。しかしバイオザイカーを目にしたサイフリートは自分の存在が気になりムジカから自分の行いを知らされた。己の存在を理解したサイフリート。彼女達の危機を救うのはジスタ・デュール。今サイフリートは多勢を前に己の全てを賭けた……!!
 スパルタスで脱出した第15分隊はゾルメカの廃棄処分場を発見。そこからランディングフリゲートを修理して脱出に成功した。だがジャンヌは気がかりだったサイフリートの生死を。自分の罪を償うためにコントロールシステムを破壊するサイフリートは爆発の中に消えた……かに見えた。彼はアンジェイの手で救われ、無事本部へ帰還を果たしたのだ。
 だが、ムジカにとっては哀しい別れでもあった。自分の分身を、そして同胞を敵に回したのだから……


解き放たれる記憶、動き出す少女!

 今回の脱出劇は結構見ごたえがありました。サイフリートの救出劇と、彼女達を助けようと一人でできる事はないかと探しだすシムカの姿が印象的です。一人では何もできない宿命を越えて己の力で動く彼女すごいですよね。清楚な少女がマシンで兵士を轢くとは思いもしませんでした。
 あと、サイフリートの記憶のネタがバックアップを移す為にデータが整理されて元の記憶に戻る描写は結構とんでもレベルですがこういうのは嫌いじゃありません。


今回の突っ込み
サイフリートの回想で何故かボゥイだけいません。何かアレな事があったのでしょうか。
 あとランディングフリゲートを修理して艦内から脱出する描写がありますが確かスパルタス、宇宙戦仕様に改造されてホバー形態で艦内に突入していたのですが……


次回予告

ムジカが捕虜とされる事を恐れた15分隊は総司令部の追及からムジカを守ろうと決意した。だがそれに気付いたラーナは密かに調査を開始する。不安と機体に包まれるムジカ。その時思わぬ密告者が……!!
次回超時空騎団サザンクロス「デイドリーム」
愛は星を越えるか……青春だなぁ!




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