超電磁ロボコン・バトラーV 全話解説
第51話 三段変身獣スネーグル

脚本:田口章一 絵コンテ・演出:寺田和男 作画監督:坂本三郎、金山明博(総作画監督)


 ワルキメデスは十三替え玉作戦を思い付き、十三そっくりのロボット軍団を完成させる。彼の癖や指紋まで十三その物の十三ロボット軍団は各地でライフルを狙撃、乱射して各地に惨事を引き起こす。警視庁では刑事課の山さんは一時十三の面倒を見ていた故に、このような事態を信じられないが十三ロボはあまりにも十三そっくりゆえに差異が見つからず、とうとう逮捕令状が出されてしまった。
 そして当の本人はその事件を知って戸惑ってしまう。十三を渡すものかと奮闘する豹馬だが、四ツ谷博士は敢えて十三を警察への同行を命じた。それは四ツ谷博士には十三には立派なアリバイがあり、それを証明できると信じており、念のために通信機も彼に持たせておいたからだ。だが、山さんに護送される十三は警視総監により本庁へ護送されてしまい、通信機も破壊されてしまう。警視総監の様子に不審な点を感じた山さんは警視総監の車を追うと、パトカーが狙撃されて大破。間一髪脱出した山さんは本物の十三が呆然し、目の前に十三ロボットの姿を目にした。警視総監はワルキメデスの変装であり、十三ロボット軍団を呼びだして、十三を亡き者にしようと企む、次々と襲いかかる自分のコピーロボットに応戦する十三と山さんは銃撃戦を展開する。
 十三不在の南原コネクションにマグマ獣ハゲメズラが襲いかかる。4機ではハゲメズラに立ち向かう事が出来ず、十三も大群の前に脱出する方法が見つからない。この危機に秘かにあとをつけていたケロットが到着。ドラム缶に目を付けた山さんはドーザーでドラム缶をケロットへ向けて転がし、ケロットがそれを十三ロボへ向けて蹴り飛ばし、十三が狙撃してドラム缶の爆発に十三ロボを巻き込む作戦を展開し、十三ロボを苦情する事に成功した。
 戦場にバトルクラッシャーが到着しコン・バトラーVへコンバイン。ハゲメズラを相手に激しい剣劇を繰り広げるが、投げ飛ばしたハゲメズラへツインランサーが突き刺さり超電磁スピンが止めを刺した。十三の無実も証明され一件落着である。


そっくり十三ロボなんだけど……

 最後のキャラ回は十三。何故十三をコピーロボットの対象に選んだのかと考えると、おそらく彼が射撃の名人である事から、周囲へ惨事を引き起こしやすい人物だからだと思ったからかもしれません。ただそのような目的ならば、とことん人々を欺いて十三を社会的に抹殺する作戦も考えられただけに自分から正体を明かしてしまうワルキメデスは少しどうかと……十三ロボット軍団に十三を射殺させるのなら、最初からそうやって十三を仕留める事も可能だった気がしますし。むぅ……奇策といえば奇策なんだけど、奇策に留まってしまったような作戦かもしれません。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション全話・キートン山田)

自らの死を賭けた将軍ダンゲルの猛攻撃がついに開始された。コン・バトラーVを追い詰めるマグマ獣グレードの二つの身体とは何か。女帝ジャネラの嘲笑が壮烈な豹馬との対決を打ち砕く!
次回コン・バトラーV「ダンゲル落日に死す!」にレッツ!コンバイン!!

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