超電磁ロボコン・バトラーV 全話解説
第52話 ダンゲル落日に死す!

脚本:辻真先 絵コンテ:高橋資祐 演出:横山裕一郎 作画監督:高橋資祐、金山明博(総作画監督)


 キャンベル星からの地球侵略の催促が入り、そろそろジャネラにも焦りの色が見え始めていた。何故地球侵略が進まない原因はコン・バトラーVの存在と、ダンゲルが無能である事を告げ、その罰としてダンゲルは兜の時限爆弾装置を起動。ジャネラを倒しても起動装置は解除されず、方法はコン・バトラーVを倒す事しかない。彼は皆を見返す為、そして自分の命の為、止めに戦士の誇りとして、コン・バトラーVに最後の戦いを挑む。
 ダンゲルはマグマ獣グレートTでコン・バトラーVに戦いを挑む。幻覚を生み出すグレートTに翻弄されながら、超電磁エネルギーを吸収されてコン・バトラーVは大ピンチ。エネルギーの流出を防ぐためにコンバインアウトし、各機でグレートTを翻弄し一斉攻撃でグレートTを粉砕するが、グレートUへグレートTは復活。再度コンバインして立ち向かうコン・バトラーVだがグレートUは液体から固体へと姿形を自由自在に変え、機体の熱でコン・バトラーVの武器や体を溶解する強敵。ダンケルの怒濤の戦いをワルキメデスは称賛するが、ジャネラは時限爆弾を停止する手立ては何処にもないと冷酷な事を口にした。
 そしてVレーザーにより逆転を許されグレートUは超電磁スピンの餌食になるが、ダンゲルは脱出した角の部分でコン・バトラーVと刺し違えようとし、そして角を地面にたたきつけられても豹馬との一騎打ちを望んだ。
 戦場に現れた豹馬は降伏を求めるが、武人たるダンゲルに降伏の道はなく、生身で一騎打ちを挑む。前もって豹馬が不利になるように仕掛けられた罠に彼は苦戦するも、一瞬の機転で互角の立場に持ち込み、両者の戦いは怒濤の格闘戦にと発展する。今、豹馬怒涛の鉄拳がダンゲルを打ちのめした時、彼の頭脳から時限装置の作動音が鳴り響いた。

「俺は負けぬ!俺は負けぬ!何処だ豹馬!コン・バトラーVを倒すまでは……わしは負けてはおらん!まだ戦える!まだ戦える!!わしは戦う!戦わせてくれ!!」

 ダンゲルの叫びも空しく、ジャネラの手で彼は爆殺された。とうとうジャネラは自ら戦いの指揮を取ると宣言するが、弟の哀れな末路にワルキメデスはジャネラへ対する恐怖心を強めていた……。


遂に無能と認定!ダンゲル残り6時間の命

 ダンゲルの最期からとうとう最終決戦への流れ込みが強い印象。彼の自ら一騎打ちを豹馬に求め、しかし豹馬へ渡した武器は既に細工が施してあったとの展開から武人になりきれないような印象でした。武人の誇りは守りたいのだけれでも、やはり自爆装置を止めてもらう為にはそんな事も言ってられないような心境だったのかもしれません。ジャンギャルやバルバスなら多分潔く戦死していたような気もしますが、それにはきっと忠誠を誓う司令官がいたからかもしれませんし、ダンゲルを利用するまで利用するジャネラの姿勢にワルキメデスがドン引きしてしまった事も分からなくはありません。
 些細な点ですが、コン・バトラーVからダンゲルの単身での勝負を受ける為に豹馬が降りる際には、コン・バトラーVを分離させなければいけない描写が何気に細かくて好印象。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション全話・キートン山田)

ダンゲルを失った屈辱に女帝ジャネラの怒りが燃え上がった。南原コネクションを攻撃するマグマ獣マスプロンの二面作戦とは何か。コン・バトラーVを救う四ッ谷博士の決断を今、爆発の恐怖が襲う。
次回コン・バトラーV「コネクションの最期!」にレッツ!コンバイン!!

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