超電磁ロボコン・バトラーV 全話解説
最終回 平和の使者Vは不滅だ

脚本:辻真先 絵コンテ:高橋資祐 演出:山口三平太 作画監督:金山明博


 南原コネクションは跡形なく吹き飛んだが、四ツ谷博士はこの危機を予測して地下にサブコネクションを設置しており、四ツ谷博士や世界各国の科学者を始めとする面々も事前に脱出しており最悪の事態は回避された。あとはコン・バトラーVの左足を修理するのみだ。
 一方、ジャネラは失敗したワルキメデスの脳をロボットへ移植するも、キャンベル星において平和主義者が反乱を起こしたとの報せを聞いた。地球侵略を諦めて本土へ引き返せとの命令に対し、ジャネラはセント・マグマと3体のマグマ獣インドラ、アシュラ、マスバラで出撃。五大陸を襲うマスプロン軍団と共に最後の戦いを開始しようとしていた。
 彼らの出陣にコン・バトラーVも出撃する。先手必勝とセント・マグマへ超電磁タツマキ、超電磁スピンを畳みかけるも、その決め手がセント・マグマには通用せず、三大マグマ獣の猛攻をまともに食らってしまう。しかしジェット噴射でインドらとマスバラの拘束を振りほどき、海中から姿を見せてVレーザー、超電磁ヨーヨー、ビッグブラストで反撃を開始するも、彼ら3体は合体して三面マグマ獣としてコン・バトラーVをじりじりと苦しめる。このままではコン・バトラーVは破壊されてしまう。
 しかし肉を切らせて骨を断つ。敢えてコン・バトラーVはギロチンへ近づいて己の身を削りながらバトルチェーンソー、Vレーザー、ツインランサー、ビッグブラストの一斉攻撃を放ち三面マグマ獣を粉砕する。だがセント・マグマを相手にコン・バトラーVは殆どの武器を使い果たしてしまい温度差攻撃で機器が爆発を起こしてしまい、絶体絶命の危機に陥る。
 その時サブコネクションの援護がコン・バトラーVを救う。そして先ほど超電磁スピンをぶつけた部分へもう一度超電磁スピンをぶつければセント・マグマを倒す事が出来るかもしれないと豹馬は思いつき、不足したエネルギーをサブコネクションに牽引してもらうスピードでカバーし、二度目の超電磁スピンがセント・マグマを叩き落とした。
 しかし、ジャネラはまだ敗北を認めていなかった。ジャネラは今、秘密兵器の核融合弾アースボムが放たれるからだ。アースボムとマグマ層が接触した時、地球は核融合を起こし第二の太陽と化すからだ。その隙に地球から脱出しようとするジャネラだが、どうせ自分は捨て駒として助からないワルキメデスロボにシャトルへの進路を阻まれ、彼を除去しようとした所、ワルキメデスロボがジャネラへ倒れかかり、彼女らはセント・マグマの爆発と運命を共にした。
 しかしアースボムが地球を太陽に化そうとしている事に変わりはなかった。あと5分で地球上の生物は全て灰と化してしまい、コン・バトラーVもエネルギーが尽きてしまいアースボムを除去する事は出来ないのだ。

「十三、大作、ちずる、小介……ありがとう。俺はお前達のような仲間が出来ただけでも俺、人間に生まれてよかったと思うよ……」

 アースボムの爆発まであと一分に迫り、皆が死を確信したその時天から白馬を連れた男が飛来。悪エネルギー破壊ビームにより、瞬く間に各地の戦火を鎮め、アースボムも消滅させてしまったのだ。彼の名はゼウス。キャンベル星からの使者はキャンベル星は邪悪な同胞を始末して、キャンベル星が平和を取り戻した事、そしてキャンベル星人により地球が戦火に巻き込まれた事を詫び、コン・バトラーVと地球人の勇敢さを称賛して去っていった。
 これにより地球に平和が戻ってきた。十三、大作、小介は故郷へ帰って行ったが五人の絆は永久に続くであろう。人間としての彼らの友情、信頼、愛の力がキャンベル星人を打ち破ったはずだ。豹馬とちずるは二人南原コネクションへ帰還する中でこれらの力を信じているに違いない。バトルチームの五人の若者よ、そして平和の使者コン・バトラーVよ、永久に不滅なれ……。

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